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A of BO(Arranger of Back Office)という職能を定義する。

【サマリー】

・世の中には、バックオフィス系のWebサービスはかなり充実しているし、企業を助けてくれる士業もたくさんいるが、バックオフィスのことを何もしらない起業家が正しく活用するにはハードルが高い。
・必要なのはWebサービスや専門家をアレンジできる人だ。そういう人を、A of BO(Arranger of Back Office)と定義する。
・A of BOに必要な能力は深い専門知識よりも自発的に調べる力。
・バックオフィスサポート契約(仮)はA of BOを想定していきます。

[充実のバックオフィス系Webサービス]

いろんなサービスが利用可能になり、非常に便利な世の中になりました。

人事労務系・・・SmartHR、ジョブカン、人事労務freeeなど
経理系・・・マネーフォワード、freeeなど
法務系・・・クラウドサイン、DocuSign、株主総会クラウドなど
その他・・・カオナビ、LayerX、sansan、Bizerなど。

【専門家とのお付き合いも必要】

また、必要に応じて、いろんな専門家の力を借りることが可能です。彼らともリモートで面談したりクラウド上で資料のやりとりをしたりすることで、比較的安価に対応してもらえる事務所も増えてきました。

人事労務系・・・社会保険労務士
経理系・・・公認会計士、税理士
法務系・・・弁護士、司法書士
その他・・・弁理士、行政書士など。

【Webサービスが充実していても、いろんな専門家がいても、バックオフィス未経験者には辛い】

スタートアップを起業したての経営者も、きっとWebサービス使おうとか専門家に相談しなきゃって考えると思います。ですが、そもそも起業したての経営者がWebサービスや専門家に何かを依頼するために必要な、以下のようなことを知っていますでしょうか。。。

・会社が給与を支払い始めると、社会保険に入らないといけないらしい。しかも社会保険には複数種類があって。。。
・株式会社は株主総会を年に1回は開かないといけなくて、招集通知を期限内に送らないといけないくて。。。
・会社の税金の申告には期限があって、でも1か月延長も出来るとか出来ないとか。。。

どんなにWebサービスが充実していても、助けてくれる専門家がいても、ある程度会社の動きが分かっていないとそれらに頼ることすら出来ません。

【A of BO(Arranger of Back Office)の必要性】

 これからのスタートアップに必要な人ってこんな人なんじゃないかという結論に達しました。
・会社の営みをざっくり把握し、
・Webサービスや専門家を上手にアレンジし活用できる、
・つまり、会社とWebサービスや専門家のハブになれる人。
なかなかバシッとくる名前が無かったので、つけてみました。

A of BO(Arranger of Back Office)

AofBOキャプチャ

【A of BO(Arranger of Back Office)はこんな人が向いている】

A of BO(Arranger of Back Office)に向いていそうな人の特徴を記載してみました。
・バックオフィス業務の全業務の流れを大雑把には分かっている(バックオフィスの全業務に深く精通している必要はない)。
・分からないことについて、ある程度自分で調べる能力がある(バックオフィス業務での一般的なお困りごとの大半は、インターネットで情報が入手可能である)。
・Webサービスの相談チャットや専門家への質問を、自ら行うことが出来る(「分からない⇒終わり」にならない)。
・Webサービスや専門家から判断を求められた際、自分で判断できる(自分で判断した結果を経営陣に提案できる)。

【バックオフィスサポート契約(仮)はA of BOを対象にします】

 前回のNoteの中で記載した「バックオフィスサポート契約」については、スタートアップでA of BOとして働きたい方を想定して、今後の検討を行いたいと思います。

では、また折を見て書かせていただきます。


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