子供とSNSについて
僕はペットは寂しがりな人のものだと思っている節がある。寂しがり、と言っても、単に一人でいるのが耐えられない、とかそういうことを言っているのではなくて、人との一つの接点としてペットを飼っている人が結構いるのではないか、とそんなことを思うのだ。散歩に行けば、同じ飼い主さんと接点のようなものが生まれる場合もあるだろうし、SNSなどでペットの写真を投稿して、コミュニティを広げられる。ペットにはこうした利点のようなものがある。
僕は、ペットに関するこうしたコミュニティのようなものがわりに苦手である。ペットを可愛がるのは別に悪いことではないのだけれど、ペットが可愛いからと言って、SNSの投稿にいいね、したりするのはなんとなく気が進まない。「可愛い」という感情を軸にして、それを他人と共有するのが多分苦手なんだと思う。
一方で、僕は猥談というか、エロの話はわりに好きである。これも考えようによっては、「可愛い」の話のはずで、そこが妙に食い違っているところが面白い。どうしてなのだろうか?
僕にとってエロの話というのはなんというか、やはり人目を憚るようなことである。僕はこの人目を憚って、という感じがどうも好きなのだ。生まれついての日陰者と言われればその通りで、否定のしようもない。
僕は昔金魚を飼っていた。世話はほとんど母親に任せていたものの、金魚の水を替えるのは好きでよく手伝ったりしていた。金魚というのは大人しいし、ほとんど手間がかからない。例外的に水替えだけは結構体力を使う。こうした連帯作業というのはなかなか楽しい。
この金魚は言うまでもなく、近所のお祭りで金魚すくいをして獲得したもので、特に珍しいものではない。こうしたさして珍しくもないものを面白がって時間を過ごせるのが子供のいいところだのだが、最近はSNSに投稿するために珍しい犬を飼って子供に与えたりする家もあると聞く。これはよくない。
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