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カリフォルニアの住みにくさと住みやすさについて

こんにちは。アメリカのGoogleでソフトウェアエンジニアをしているJustinといいます。自分は高校卒業までは日本で過ごしてきました。その後北米に留学に行って、もうかれこれ10年以上北米にいる生活をしているのですが、その間起きた自分のアメリカの住生活に関する意識の変化と、10年住んで自分が思う住みやすい理由と住みにくい理由について書いてみようと思います。アメリカの住みにくい理由と書くと主語が大きいので、少し主語を小さくして今回は自分が今住んでいるカリフォルニアの住みやすい理由と住みにく理由について書こうと思います。これからカリフォルニアに滞在しようと考えている方の助けになればと思います。


住みやすい理由

天気がいい

こういった雲ひとつない晴れの天気が多く、空気もカラッとしていて過ごしやすいです。

天気の良さはカリフォルニアでは有名で、年がら年中晴れの日が多く、11月から2月の雨季を除けば一年中外にいける時間が多いです。僕が住んでいるところでは大気が乾燥していて空気がカラッとしているので、暑いのですが、蒸し暑いという感じではないのがカリフォルニアの天気のいいところだと思います。

ただ。これは実は諸刃の剣だと個人的には思っていて、カリフォルニアは日照時間が長い分、メラノーマ(悪性黒色腫 / 皮膚癌)になる確率がアメリカ全土の50の州の中で第5位に高い研究結果があります。(引用)なので、外に行く時には帽子は欠かせませんし、日焼け止めも塗る必要が出てきます。天気がいいので、アウトドアな趣味を持っている方にはカリフォルニアはお勧めですが、その分日焼け止めの対策をする必要があるのかなと私は思います。

観光地 / 国立公園が多い

ヨセミテ国立公園

カリフォルニアに住みやすい理由として、無料で行ける公園が多いことが一つ挙げられると思います。国立公園は無料ではないですが、年間パスポートを取得することによってお得に行くことができます。アメリカの国立公園についてはまたの機会に書きたいと思います。

カリフォルニアはアメリカで一二を争う多く国立公園が多い州で有名です。(引用)有名なヨセミテ国立公園からラーセン火山国立公園、ロサンゼルスの東にあるレッドウッド国立公園やセコイア国立公園など、アメリカの雄大な自然を近場で楽しめることがカリフォルニアのいいところではないでしょうか。

国立公園のみならず、開拓の頃からの歴史のある街やロサンゼルスの映画産業、ディズニーランドなど、観光する場所が比較的多いというのも、住む楽しみがあるという観点から住みやすい要因の一つに挙げられるのではないかと思います。

日本へのANA/JALの直行便がある

これはあまり共感できる方がいるかどうかわかりませんが、私にとっては日本への直行便があることは非常にありがたいです。私は子供の頃からANAが好きなのですが、カリフォルニア州はサンフランシスコとロサンゼルスの2つにANAの直行便が出ていて、日本へ帰りやすいという点で住みやすいのかなと個人的には思います。(引用)もちろん日本のフラッグシップであるJALもサンフランシスコとロサンゼルス、さらにサンディエゴまで直行便があり、どのカリフォルニアの大都市に住んでいても、ある程度日本への帰りやすさは保証されているのかな、と私は思います。

ANAやJALは素晴らしいのですが、どうしても長時間のフライトというのは僕は体力的に少し厳しく、特にニューヨークなどの東海岸の都市から日本に帰るとなると非常に長い時間(12~15時間程度かそれ以上)を過ごさないと日本に帰れないというのは心理的なハードルが少し僕にとっては高く、その点9時間半で日本に行けるというのは西海岸、特に直行便の就航数が多いカリフォルニアに住むメリットなのかな、と思います。

住みにくい理由

ご飯がちょっと微妙

(日本と比べると)カリフォルニアのご飯は個人的には微妙ですが、オレンジは美味しいと思います。

まず住みにくい理由の一つとして挙がったのがご飯の微妙さです。カリフォルニアは個人的にはアジア系のご飯屋さんは多いと思うのですが、やはり日本と比べてしまうと悲しい現実を直視せざるを得ません。最初にアメリカに来た時にスーパーのサンドイッチを食べたのですが、最初の一口で一瞬ん?となったのを覚えています。私は何年もカリフォルニアにいるうちにご飯のクオリティの差に心の眼を閉ざして食べるようになってしまいました。この点を克服するは、日本の美味しいだしパックを持っていって自炊するか、数少ない美味しいレストランに足繁く通う選択肢があるのかな、と思います。

ただ、美味しい料理屋さんがあることも事実だと思います。個人的には今度記事にしようと思っているのですが、カリフォルニア産のハンバーガーチェーン In-N-Outバーガーは安い早い美味いの三拍子が揃った素晴らしいチェーンだと思います。

大都市圏の特定の地域の治安が微妙

S.F. Car Break-In Trackerによる過去30日の車上荒らしの数(2024年4月20日)

住みにくい理由その2はカリフォルニアでは大都市圏の治安が微妙だということです。微妙というか、ぶっちゃけあまり良くないです。ロサンゼルスやサンフランシスコでは日夜車上荒らしが多発しており、車の中にバッグやスーツケースを見えるとこに置いておくとかなりの高確率で窓を割られて持っていかれます。それも日中であろうが夜であろうがレンタカーであろうがお構いなしなので、これからカリフォルニアの都市圏に行かれる方は気をつけるのが吉かなと思います。私も現場にたまたま居合わせたことがあるのですが、ものの3秒で車の窓ガラスが破られ、中のスーツケースが引っ張り出される現場を見て恐怖で戦慄しました。ロサンゼルスであれ、サンフランシスコであれ、特に行かない方がいい場所というのは間違いなくあるので、そこにいく際には防犯意識を高くして行くのが吉だと個人的には思います。

SF Chronicleの出している S.F. Car Break-In Tracker (サンフランシスコ車上荒らし計測地図)でも分かるとおり過去30日の車上荒らしの数が非常に多く、また警察に届け出ていない数も含めると非常に膨大な量の車上荒らしがあることがわかります。(引用

公共交通機関が微妙

住みにくい理由その3として挙げられるのが交通公共機関の微妙さです。私の住むところではバスと電車はあるのですが、まず時間通りにバスが来るなんてことはあり得ない、20分遅刻はザラ、そもそもこないなんてこともあります。あとカリフォルニア特有の問題かもしれませんが、バスの清潔感が微妙なことが多いです。あまり大っぴらには言えないのですが、バスの中でするべきでないことをしている人を見たことが何回もあります。この点は気合で乗り切るか、自分の車を持つかUberで凌ぐかだと思います。もうアメリカの公共交通機関というのはこういうものなんだ、と心を閉ざすのも一つの選択肢かな、と思います。

おわりに

読んでくれてありがとうござます。いかがでしたでしょうか?私が思うカリフォルニアに住んでよかっとところ、微妙なところをシェアしてみようと思いこの文章を書きました。Twitter(X)もやっているので、もしよかったら覗いて見てください。

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