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米でアイフォーンを数百盗んで、数億儲けた男【社会が壊れていく現象が分かる話】

皆さん、こんにちは


お元気ですか?


私はラスベガスに住んでいます。


昨日は、クリスマスでした。


車の通りも少なく、静まり返ったラスベガスです。


こんな感じは、年に一度のクリスマスかパンデミックかって感じでしょうか?


クリスマスは、日本のお正月です。


子供たちの学校は、1月2日から始まります。


ですから、クリスマスから元旦までは来年の目標を固める日々です。


来年は、もっと執筆したり、撮影や編集したりとやっていきたいと思っています。


ところで、もう日本を離れて長くなってしまいましたが、日本がハロウィーンを始めたとか、クリスマスがロマンティックな一日であるとか聞いて久しくなります。


正直、アメリカと日本は違うのですからマネする必要は本当にないと思います。


アメリカの物質社会は、日本の侘び錆の文化に全く合いません。


歴史を見ると、私たちって権力者や社会からの同調圧力を非常に嫌がります。


限界が来ると、革命を起こし、社会を転覆するか、個人主義に走ります。


個人主義の社会になると、周囲のことや、他人のことも気にならなくなります。


ですから、倫理や道徳などは全く気にならなくなります。


すると、挨拶もしなくなるし、本当に自らの世界に入っていきます。


ですが、連帯感が無くなっていけば、社会で生活できません。


社会は共同体ですから。


そんなことを理解させてくれるような記事がありました。



ウォールストリートジャーナルが、ミネソタ州の刑務所にインタビューに行きました。


アーロン・ジョンソン26歳です。


彼は、この犯罪に手を染める前は、ただのホームレスでした。


子供ができたのに、仕事がなく、仕方なく誰かの携帯電話を盗んだことがキッカケになったそうです。


彼は、別に特別なハッキングの訓練を受けたわけではありません。


サバイバルのために編み出した方法で、総額2億円から3億円のお金を作りました。


方法は、簡単です。


パスコードを盗めばすべて可能になります。



ここで問題なのは、どの様にパスコードを盗むかです。


彼は飲む屋の学生や若者などをターゲットにしました。




「ドラッグ(薬物)はいらない?」とか、「俺ミュージシャンなんだけど、アドレス交換しない?」などなど…


もう、既に酔っぱらっている乗りの軽い若者です。


つまり、この記事のポイントは、いくらアップルがセキュリティーを強化しても、そのパスコードを持ち主が簡単に教えてしまったり、目の前でパスコードを押して携帯を解除したりすればもう彼の思う壺です。


つまり、AIでも、コンピューター化しても、デジタル化しても、すべては私たちがどのように使いこなすかで変わっていくのですね。



私たちの油断やどうせ、大丈夫だろうという軽い気持ちが落とし穴だったのです。


本当に、すべては人間次第ですよね。


そして、彼が盗み取ったパスコードの電話を盗み、まず、どうするか?


彼自身のパスコードに変えてしまいます。


もう、元の持ち主は何もできません。


リモートでその電話の位置を探せる機能を解除します。


そしたら、もう何もできません。


そして、その携帯に紐づけしてある銀行口座や決済のアプリ、仮想通貨のアプリなどの行きお金を送信したり、高価なプロダクトを買っていったりします。


そして、すべてその携帯に紐づけてあるアプリなどからお金を使いきったら、次にその携帯を海外に売り飛ばします。


アイフォーンのほうが、アンドロイドよりも海外の需要があるので高く売れるそうです。


いいものであれば、平気で10万円は超えます。


何年間このような犯罪をしたのか知りませんが、アメリカでこんな事件が横行していました。

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信頼しやすいし、油断しやすい人ならばアメリカ人であれ、日本人であれ格好のターゲットです。


コンピューターのセキュリティーの問題ではなく、私たちの心の緩みから始まるものでした。


ですから、彼はこのように言っています。



「パスコードは、デビルである。時として、神であるか、悪魔にもなりえる。」


携帯で、なんでもできる便利な世の中ですが、それゆえに見えてくる人間の性というか、エゴというものが見えてきます。

人間自身が成長して、お互いがお互いを守り合える環境、つまり連帯感みたいなものがなければ、本当にストレスの多い、不信の世の中になっていきますね。

私たちのチャレンジはここにあると思います。

連帯性はとても大事だけど、同調圧力はもう御免だという人は多いのではないでしょうか?

私はそうです。

多様性は個性を主張できる耳障りに良い言葉だけど、ある程度の倫理、道徳や価値観を共有できなければ、ただの身勝手な個人主義になっていきます。

そんな社会や人間関係は、もうついていけません。

このバランスが、それぞれの個々人の中ではっきりしていなければ国家は崩壊し、自治体も崩壊し、社会はただの環境で、家族は崩壊し、個人の心を体も分裂し、心の中の対立する声を聴きだし、気が狂っていきます。

連帯感 VS 同調圧力

多様性 VS 身勝手な個人主義

皆さんはどのように線を引きますか?

倫理観、道徳観や価値観の違う人と…

アメリカにいるとこの葛藤が止まりません。

多文化で、多人種で、多言語、多宗教ですから…

アメリカでは、自らを愛するところから始めているのでしょうね。

それぞれがそれぞれを誇り、好きになるところから…

これが本当に難しく、時間がかかるものです。

日本語的に言えば自尊心を育てることなのでしょうか?

自分からは逃げられないですよね。

特に、自尊心を育てるのは非常に時間がかかります。

簡単にできモノではありません。

死んで生まれ変わると信じている人もいますが、それも本当にどうなのか分かりません。

自らから逃げないで、向き合っていくこと…

携帯があればユーチューブなどで、自己逃避もできますが、それだけでは本当の解決にはなりません。

自らで考えて、自らの道を見出し、極めていくこと…

日本の分岐点、アメリカの分岐点…

賢く生きなければ…

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