私が一番ヲタクだった頃の話
昔話をしようと思う。私が一番ヲタクだった頃の話。人生で一番アイドルにお金と時間を費やしていた頃の話。
当時の推しのことはこれまでずっと"元推し"と表現していたけれど、便宜上Aくんと呼ぶことにする。尚、Aくんの正体は親しい友人以外に明かす気はないので悪しからず。
Aくんと初めて出会った時、彼はまだ練習生だった。「練習生」とは韓国アイドル界で一般的に用いられる名称で、オーディションやスカウトを通じて芸能事務所に所属したのち、歌やダンスのレッスンを受けながらデビューを目指すアイドルの卵のことを指す。旧ジャニーズでいうところのジャニーズJr.である。
ここから先は
2,991字
¥ 300
月並みな言葉ですがただひたすら本当にありがとうございます。