ココロノボク 二日目 部屋の中に一人

               

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小説家になろうに投稿したものと同じ内容です。


「・・・」

「何泣いてるんだよ。」

「何かあったのかい。」

 ボクは布団にくるまっていた。

 完全にいじけていた。

「テストの点数が悪くて怒られた。」

「仕方ねーだろ。そんなんで怒るのかよ。オメーの親。」

「次のテストで頑張ればいいんだよ。」

「なんのために勉強するのかな。。

勉強しようとするとイライラするんだ。」

「分かるぞ。その気持ち。そういうときはダラダラするのに尽きるよな。」

「うん。そういうときは休もう。

疲れてるんだよ。シュウいいこと言うじゃん。」

 二人はいい友達だ。

 だけど、ボクにはともだちはいない。

                     夜

「・・・」

「勉強してんのかよ。あんなにいじけてたのに。」

「どうしたんだい?急にやる気になって。」

「中学生になったら塾に入るんだ。

ボクは入りたくないんだけど、お母さんが行ってみろって。」

「またお母さんかよ。やりたくない勉強して何になるんだよ。

やりたいことをするのが子供だろうに。」

「やる気になってるならいいじゃないか。

頑張ろうと思ったなら、応援するよ。」

「でもシュウ、お母さんの言う事聞かないとめんどくさいんだ。

無視すると気まずくなるし、嫌われてしまう。

ご飯とか作ってもらうから言うことを聞かないのは、申し訳ないんだ。」

「あー分かるぜ。分かるよ。お前の母ちゃんクズだな。」

「シュウ!そんなこと・・・。やる気になってるならさ、いいじゃないか。何か一つのことに全力で取り組むことはいいことじゃないか。」

「・・・」

 シンヤの言うとおりだった。

 集中すると自分がどこまでも行ける気がした。

 このまま行くと科学者にでも、ノーベル賞受賞者にでも、何にでもなれる気がした。

 集中を始めて15分。

 ボクは勉強に飽きていた。

 そんなボクが嫌いだった。

 そうしてボクは眠りについた。


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