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一匹の動物

スイス2日目。
5時起きで列車に乗って
向かうはホーアーカステン。

車窓の風景がこれまで旅した
どこの国とも違う。

家々にも派手さはなく
緑の中に溶け込む色彩。
ああ、この素朴さこそスイス!

アルプスの少女に夢中になっていた
小学時代の私に見せてあげたい。

2回乗り換えて、小さな村で
小さなバスに乗り換える。
Hさんも一緒に来てくれたので心強い。


さぁ、ここからケーブルカーで
標高1800mの世界へ。


ものすごい傾斜を8分でのぼるケーブルカー
ペーターに放牧された牛たち(妄想)

ケーブルカーの中で
こどものように興奮している私を
スタッフのおじさんが嬉しそうに見ていた。

「すごい景色ね!」と話しかけると
手を合わせたくなるような善人の人相だった。
ペーターの老後ような。(妄想)

Hさんと「いい顔してた」としみじみ
言いながら外に出ると、
そこは想像を超えるパノラマが待っていた。


この高さで見られることのすばらしさ
360°違う景色が楽しめる
おじ〜さ〜ん!
この日は全身イエローで
帰りはトレッキングでという人たちも
経験したことないほどのものすごい風
Hさんと大自然


自然の大きさ、美しさ。
そのふところにいることの興奮。
Hさんと一緒に経験していることの幸福。

強風に吹かれながら、
いろんな感情が心の中で巻き起こる。

私も自然の一部分で、
一匹の動物なんだということ。
それを忘れないでおこう。

Hさんが用意していたサンドイッチは、
しみじみと美味しかった。



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