感謝・勇気・イメージ

 体操クラブを立ち上げて10年・・・自分自身を振り返る意味も込めて書きたいと思う。

 体操クラブを立ち上げたきっかけは、中学生になっても体操を続けたいという小学生の言葉からだった。

 説明が前後するが、現在教員をしており、小学校に体操部という部活動がある学校で勤務していた。体操経験もなく、県内の体操クラブへ手当たり次第連絡をとり、練習の見学から指導のスキルを構築していくしかなかった。

 当時の学校の体操部はとても強く、毎年大会で優勝するくらいだった。6年生で部活は引退。その時に言われたのが冒頭で話した中学生になっても続けたいと言うであった。中学生になって続けるとなると、中学校には体操部はなく、必然的にクラブチームを立ち上げるしかなかった。自分自身何も分からない中、当時は勢いでクラブチームの立ち上げをした。

 立ち上げたはいいものの、器具もなく、練習場所も定まらず・・・しかし指導についてはと思っていたが、学校の部活動レベルなら対応はできたが、クラブチームとなると本格的な競技体操。オリンピックの種目をイメージすれば分かりやすい。指導にも大きな不安を抱くようにもなった。

 題名にある【感謝・勇気・イメージ】は、チームフラッグとして掲げている言葉。

 段々とクラブが軌道に乗り出したのが、立ち上げから3年が過ぎた頃。その間に、多くの県内外のクラブの先生方と関わりをもつようになり、クラブ運営も選手強化も順調に進んでいった。自分自身、コミュニケーションをとることには自信もあり、ためらうこともなかったため、今考えると時には失礼なこともあったように思えるが、着実に軌道に乗る一つのきっかけとなった。まさに関わってくれた方々に【感謝】である。

 選手たちは、勇気をもって各種目の技に取り組まなくてはいけない。危険と隣り合わせの競技。涙を流しながら練習に臨んでいる姿も多かった。そんな中、これまでの成果を披露するため、大会に挑んだ。これはまさに、選手にとっても自分自身にとっても【勇気】のいるチャレンジだった。

 選手にとって、演技のイメージは大切だ。こんな選手になりたい。こんな技を決めたい。選手が成長する上でよく言葉にしている。自分自身は、こんなクラブにしていく。こんな選手を育てていく。思うようにいかない時もあったが、自分の中での【イメージ】を大切にした。

 そして10年を迎える今年。1人の選手が県大会で上位に入賞を果たした。あと一歩で全国大会のところまで迫った。大会後、多くのクラブ指導者から称賛の声をもらった。これまでの取り組みが良かったのかは分からないが、この上ない嬉しさに浸った。その選手からも、これからの先生の元で頑張りたいと言われた。

 クラブチームを立ち上げた10年前。現在のようになるとは思ってもいなかった。周りのクラブ指導者に比べたらまだまだな部分も多いが、これまでやってきたことに自信をもちたい。これからの自信をもって取り組んでいきたい。

 『体操を続けたいという小学生の言葉』から踏みだした一歩。この先に何があるのかはまだ分からない。踏みだした先にあるものは何なのかを追求しながら、これからの一歩一歩を大切に進んでいきたい。

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