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ゲレンデマジックが始まらなかった

先日、恐らく今シーズン最初で最後のスノーボードをしにゲレンデへ出掛けた。
なんだかんだ毎シーズン1回以上は行っている。

どうでもいいが、ゲレンデに野郎だけで行く場合と男女グループで行く場合とではそもそも目的が若干異なっていると思う。
遊園地の行き先を富士急ハイランドにする場合とディズニーランドにする場合くらい違う感じがする。

野郎だけの場合は最早スポーツをしに行っているが、男女グループの場合はワイキャーするのが楽しいみたいなところがある。
(年季の入ったグループや皆一様に慣れて滑ることができる場合は例外だが。)
彼女と彼氏と2人で行く場合というのは、経験がないので知りません。

大学時代サークルのメンバーでよく行ったものだが、そこから発展した恋も、運命的な出来事なんかも無く、メンタルチキンな私にはゲレンデでナンパなんて到底できないし、勿論ゲレンデマジックなど起きたことがない。

ところが先日も淡い期待なんかせず、いつものようにレンタルスノボとブーツを装備してリフトに並ぶと、前に3人の女性グループが並んでいた。
特に気にする訳でもなく友人と話していると、突然1人の女性がバランスを崩した。
私のすぐ目の前の方だったので咄嗟に手を伸ばし腕を支えると、目が合った。

一瞬、時が止まったような間を置いてお礼を言ってくれたその子は小動物系のかわいらしい女性だった。
今にも嵐のlove so sweetが聞こえてきそうな展開だ。

しかし私は神が与えてくれた人生に1度あるかないかくらいのゲレンデマジックJR SKISKIチャレンジに全く対応できず、何事もなかったかのように時は動き始めた。

ゲレンデマジックの適切な対応マニュアルはどこだと探したいものだったが、そもそもそこから始まる出会いなんてないわ。ドラマの見過ぎだ。と言われそうだ。
いやいや、人間は運命的な出会いを求めるものだ。ロマンがあるだろう。

日本人がマッチングアプリから付き合うことに少しの抵抗を抱いている理由もきっと少しはここにもあると思っている。
「なんて合理的な出会いだ。」
「いい人と出会えるけどもプロセスに粋や奥ゆかしさがない。」
「ロマンがない。」という声が聞こえてくる。

というか、今回はそれ以前の問題であった。
私の友人が別のタイミングでその子を見掛けた際、男性にマンツーマンで教えてもらっていたというのだ。

あゝ、無情

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