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舞台ブラックジャックを観てきた

観劇日:2024.3.23-24 
■STAFF:
原作:手塚治虫
脚本・演出:工藤龍生

■出演:
大塚明夫 大迫一平 山岸理子
富田麻帆 白峰ゆり 近童弐吉 さひがしジュンペイ 乾 直樹 野田晴美 那波隆史 湯浅雅恭 中丸新将 船橋裕一郎
(演奏:太鼓芸能集団 鼓童)他

■公演内容:
ブラック・ジャック声優・大塚明夫が出演!!
ブラック・ジャック連載50周年記念 特別舞台公演が2024年3月に決定
~「生きるとはなにか」混迷の時代に伝えたい手塚治虫のメッセージ~

『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』『火の鳥』といった日本人なら誰もが知っているマンガを生み出し、「マンガの神様」と言われた 漫画家 手塚治虫の代表作『ブラック・ジャック』。本年度は『ブラック・ジャック』連載50周年の記念すべき年です。それに併せて、超メジャー作品である『人面瘡』『畸形囊腫』の2作品をお届けします!
(以上HPより)

★漫劇・・・なるほど

昔読んだブラックジャックの絵をプロジェクトマッピングで映して背景にしたり、マンガの吹き出しが映し出されたり、漫画の世界に入っているような作りでした。
手塚治虫の世界。動くひょうたんつぎもいた(笑)

話は上に書いてあるストーリーだけじゃなく、他の話も加わっているみたい。見に行く前に読んだ部分は「あ!そうか」と理解できた。
(三輪さんが出て来る話はどこなのだろう・・・)

★現代(大迫一平さん)・未来(大塚明夫さん)のブラックジャックはやっぱり素敵

現代のブラックジャック、ぶっきらぼうだけど優しい。ラスト近くでの、ピノコが座っているブラックジャックの足元に来て、くしゃみをすると、なにも言わず自分が着ているマントでくるむなんて、優しすぎるやん!
未来のブラックジャックはさすがにイケボイスなので、耳福。
ただ、現代に対して未来は2055年って映し出されていて、「未来のブラックジャックっていくつなの???」って思ったのも確か。

★ピノコはイメージ通りのピノコ(山岸理子さん)

作品から飛び出してきたかのよう。違和感がない。いう事なし(笑)
 私が見たときは包帯巻くのはうまくいかず、悪戦苦闘(笑)

★役者さんの力がすごい!

人面蛙のさひがしジュンペイさん、落語の一人語り引き込まれて、聞きほれた。終わった時に拍手あってもいいのにと、小さく拍手していた私。
人面瘡、安藤役の船橋裕一郎さん。漫画の中では顔が変わるけれど、芝居では、あざが出たときの顔は背景に大きく出る形。2重人格の状況を的確にわかりやすく熱演し、これまた「すごい人だな」と。背景の顔は補助にしか過ぎないのよ。

★・・・書き出したら切りがないけど、ネックはプロジェクションマッピング

見たことある人ならわかるとおもうけれど、前に薄いスクリーンを張ってそこに映すと、奥のセットや幕にもう一つ映像が映ってしまうし、センターから見ないと映像がずれる。
演劇に使う時の欠点だと思うのよ。

★乾さんがクリエート側と出演と両方していたわけで・・・

クリエートは、畸形嚢腫のストーリーでピノコを組み立てるちょっと前、ブラックジャックが自分の過去とピノコを重ね合わせているようなシーンのデュエット。
短いけれど、怪しく、美しいシーンまさしく、inudance
もう少し見たい!と思う位の長さが悩ましいけど、丁度いい。
もう一か所は振付のみだけれど、未来の光が現れるシーン(白峰ゆりさん)。これも美しい・・・

芝居は「三輪明夫」ピノコのお姉さん慈さんの家の運転手
表情をほとんど変えず、淡々と仕事に徹する役。慈さんが思いを寄せる人でもあるようだ。
慈が思いを伝える時も、表情一つ変えず、「今日で仕事をやめることになっている」なんて伝えるし。慈にしたら突き放されるようなもの。でも、最後に慈の所によって来て、「おっ!抱きしめるか?」と思ったら両手を取って、「幸せになってください」と。ちょっとだけ微笑んだような気がしたけど、気のせい?

その日の仕事が終わった後だろうか、おそらく屋敷を去る時に、ネクタイを緩める。そのしぐさが、押さえていた自分を取り戻した瞬間に思えた。
ひゃー、かっこよかった!

ストレートプレイでの乾さんは初めてで、マイク無しでの演技も初めて見た。声がちゃんと通っているし、なんたって声そのものがいい!
ダンス封印しても声が売りになるよね~。声優もどお?
・・・と思ったファンでした。



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