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名建築で昼食を 勝手に関西編(第4話)

現在放送中のドラマ「名建築で昼食を」の勝手に関西バージョン。

妄想3話目はこちら↓

ドラマの4話は東京都庭園美術館。千明さんと藤ちゃんが昼食をとったレストランは敷地内の別の建物だけど料理がすごく美味しそうだった。藤ちゃんがケーキを2つも頼んでいてカロリーを気にせず食べられるなんて羨ましい…(フィクションなのは承知しているけど…)

そしてトマソン!

トマソン、久しぶりに聞いた。知っている人どのぐらいいるだろう。

トマソンが気になる方にはこの本がおすすめ。

「ラ コリーナ近江八幡 草屋根」で有名な藤森照信さんも路上観察学会のメンバー。

ちなみに赤瀬川源平さんの自宅は藤森さん設計の通称「ニラハウス」

その名の通り屋根にニラが生えている。

千明さんは「乙女建築」の他にも「トマソン」も好きだったか~とニヤニヤしながら見ていた。そして「弟子」何人いるん?

さてトマソンは置いといて、今回は「迎賓館」をテーマに関西の名建築をご紹介。

長楽館

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京都の丸山公園に隣接する洋館。八坂神社や清水寺からも近いので観光の前後に見かけて知っているという人も多いかも。

1909年に「タバコ王」と呼ばれた村井吉兵衛という実業家によってつくられた国内外の政治家や国賓をもてなすための私設迎賓館。

今年5月に「新 美の巨人たち」という番組で特集をしていて、改めて見てみると知らないことがたくさんあって、また行きたい!という気持ちになった。(アンガールズの田中氏は建築学科出身なんだって!)

この洋館、ジェームズ・マクドナルド・ガーディナーとうアメリカ人が設計しているけれど、ただ海外の様式をそのまま持ってきて日本に建てたわけではない。

イタリアのルネッサンス、フランスのロココにアールヌーボー、イギリスのネオ・クラシック、水墨画のある中国風の部屋に書院造りの和室もある。

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イギリス・ヴィクトリア調のネオ・クラシック様式

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イスラムのモスクのレリーフもあるそう

もちろん各国の建築様式は「なんちゃって〇〇風」ではなく十分研究した上での本物の風格。それらを嫌みのないように上手くひとつの建物に融合させている手法が凄すぎる。

それぞれの建築様式をつなぐ役割を果たしているのがこの階段。

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現在はカフェ・レストラン・結婚式場として使用されていて、この建物に入るとここでスタッフに迎えられる。私はカフェでの利用しかしたことがないけれど、いつもここでどの部屋に案内されるのかドキドキする。(2階だと階段を登れるのでラッキー!)

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このような部屋でお茶ができます。レストランのランチもあるけれど気軽に入れるお値段ではないので、サンドイッチなど軽食も食べられるカフェでのランチがおすすめ。もちろん藤ちゃんのようにランチの後にケーキセットを頼んだっていい。

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シャンデリアやステンドグラスなど、乙女建築要素も盛りだくさん。

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そして2階から3階に登る階段。この上に和室があるなんて考えられる!?

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ほら和室!(新 美の巨人たちHPよりお借りしました)

はあー。また着物をきて行きたいなぁ。洋館に着物、結構合うよ。

(和室の写真以外は長楽館HPよりお借りしました)


またしてもドラマの放送ギリギリの更新になってしまった。

5話は目黒区総合庁舎。

予告動画を見たけれど階段が美しい!そしてかなり広い?昼食は食堂?訪れたことがないのでとても楽しみ。

関西で名物庁舎といえば丹下健三の香川県庁だよなぁ。四国だけど。あと沖縄だけど名護市庁舎もめっちゃおススメ。全然乙女建築じゃないけど。

村野東吾建築は関西のほうが多いから村野建築で行くか…とまだまだ妄想は続く。


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