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幸福を科学してくれ

どうしてもガニ股が治らない
あるき方が輩みたいだと言われる
この歪んだまちを歩いてきたのだから仕方がない
死骸のひとつも残さず綺麗に消えていった蝉の美しさに誰も気づかないままマツムシの声が聴こえる
"立つ鳥跡を濁さず"
鳥よりも蝉ですね
自分の居た場所を、生きた痕跡を、綺麗に始末してしまう。なんて爽やかな生き物でしょう!

まあ鳥に食われてるだけなのはわかっていますが。
ん、やはり鳥でしたね。

そんな季節の移り目、夕方の空気が好きで車の窓をあけた
すーーっと鼻のなかを冷たく通る空気
排気ガスとまじって内約のわからないなんか秋っぽい匂いがする
心地の良い感覚がクセになる

今まで生きてきた中で
幸せ慣れをしていなくて
毎日幸せを感じ続けていることにとてつもなく不安がっていましたが、幸せの裏にはちゃんと辛い事も同じだけあって、幸せに盲目になっているうちに見逃していた苦しみを、ハッとした瞬間気づいて拾ってしまう
別に私の心の感度と私が目を向ける方向と視野の広さ以外、世界はなにもかわってなかったのです。
幸福は大麻みたいで
苦しみを覆い尽くすドーパミンをどばどばと出して余裕ぶって、
出し尽くしたら元の苦しみが這い上がってくる
なんという地獄!
幸福は心の感度を気づかないうちにブチ上げてしまう
ちょっとかすっただけでも痛っってェ!くなってしまいます
心を殺して過ごさなければならない我々にとって都合の悪すぎる地獄のような仕組みですね

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