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エピソード大喜利#53 お題:潜伏生活を続けてきた指名手配犯が突然の逮捕!潜伏生活で一番大胆だった行動は?

『いやぁ~、挨拶したら笑顔で返してくれますし、生活音も静かで、すごく良い人でしたよ』
頭を掻き、首を何度も捻りながらそう応じているのは30年以上前に起きた事件の犯人が住んでいたアパートの隣に住んでいた人物だ。
 
指名手配写真は全国で張り出され、どこへ行くにも顔を隠し、下を向いて生活していたであろう凶悪犯の突然の逮捕とあって連日ニュース番組では大きく取り上げられていた。
 
逮捕し調べを進める内にその潜伏生活の実態が徐々に明らかになってきた。
まず仕事は車の部品を作る工場で働いており、勤務態度は至って真面目、周りの従業員たちとも良好な関係を築いていたという。
 
住居はその工場から徒歩3分の所にある工場が借り上げたアパート。多くの従業員たちが同じ屋根の下で暮らしていたが、トラブルは特になく、休日にはみんな焼肉を食べに行くこともあったという。焼肉の後にカラオケに行くと、気持ち良さそうに歌を唄っている姿を何人もの従業員が目撃していた。ただ写真を撮ろうとすると、顔をそむけることがあったみたいだ。
 
仕事場では「内村博」と名乗っていて、みんなからは「ウッチー」と呼ばれ親しまれていたらしい。
 
そんな潜伏生活の中で「内村博」の驚きの行動が明らかになった。
テレビ東京の人気番組「家、ついて行ってイイですか?」に出演していたのだった。
 
もちろん家とは会社が借り上げているアパートのこと。
部屋の中に飾ってあった写真やポスター、冷蔵庫の中を紹介し、これまでの人生を振り返っていた。
「内村博」は過去の犯罪のことには全く触れず、実際の人生とは別の自身が理想としている人生を面白おかしく話していたそうだ。

「内村博」出演回が放送された日、世間では人気スポーツの試合が生中継であり、テレビの視聴率はその放送局が独占していた。

 
 

ひとり~の小さな手~♬なにもできないけど~♬それでもみんなの手と手を合わせれば♬何かできる♪何かできる♪