ABD記録:数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話

社内で定期的に開催されているABD(アクティブ・ブック・ダイアローグ®)に参加した際の記録です。

読んだ本、ABD開催の流れなど

今回、結城浩さんの「数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話」という本が題材でした。
社内でABDを開催する際には、ファシリテータが読みたい本をチョイスし、開催を社内に告知。参加したい人が集まるという形式を取っています。
いくつかオフィスが分散しているので、ファシリテータがいるオフィスに集まれる人はオフィスへ向い、遠隔地にいるメンバーは自分がいる場所からリモート(zoom)で参加します。
今回僕は、リモートで参加しました。リモート参加者は一人でした。
会の流れはオフィシャル(http://www.abd-abd.com/)に則って行います。

参加してみてどうだったか

一人遠隔地での参加でしたが、特に困ることもなくスムーズに進んでいきました。そこには、ファシリテータや運営メンバー側の工夫がかなりあったように思います。

・遠隔メンバーが読む本はKindleを利用
・サマライズ時、遠隔メンバーの担当箇所は写真で共有(in Slack)
・リレープレゼンは Dropbox で共通領域を作り、各自、白紙に書いたプレゼンを写真に撮ったり、プレゼンシートを作成

本の感想としては、数学という学問を通じて「知ってる側、知らない側」「教える側、教えられる側」といった格差や認識の違いがある関係において、互いに”対話”を通じて学びを深めていくというプロセスが描かれており、立場が異なる人同士で学びを深めていくことの勘所に触れた気がします。

ABDとしては、一部の数学の説明パートの部分がプレゼンには向いていない感じもしましたが、自然とそういったパートは少なくなり、対話の”プロセス”に着目したプレゼンが展開していました。

ABDの可能性

今回取り扱ったような数学本(対話を扱ってますが)や技術本といった書籍は比較的ABDには向いていないという話もありますが、いくつのか工夫や事前の合意があれば共有知を増やしていく可能性を秘めているように感じました。たとえば、参加者の知識に関する状態を近いものするといった方法です。
・数学に関して中学○年生くらいの知識がある参加者を募る
・参加者が知らない知識のレベル感を揃える

普段、本を読む時間がどうしても取れない人でも、人によっては、3時間程度で、おそらく一人で本を読む3時間以上の収穫が得られると思うので、様々なジャンルの本のABDにチャレンジしてみたいと思います。

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