杢保 順也 (Junya Mokubo)

デザイナーで二人の愛娘の父。クラフトとテクノロジーを掛け合わせたモノづくりを追求してい…

杢保 順也 (Junya Mokubo)

デザイナーで二人の愛娘の父。クラフトとテクノロジーを掛け合わせたモノづくりを追求しています。

最近の記事

これからの「モノがモノとして存在する意味」について感じていること

先月、久しぶりに新しいインスタレーション作品を展示する機会があったのだけど、これを制作する傍らで僕なりにいろいろ考えたり方針転換した事を書き記しておこうと思う。 DoReMi Dominoについてまず作品自体は、五線譜の上にドミノを立てると、そのドミノがパタパタとひとりでに倒れながら、そのメロディを奏でていくというもの。2オクターブの音域内ならメロディも自由で、五線譜に置いたとおりの音階 / 間隔で演奏してくれる。 種明かしという程ではないけど、ドミノにはそれぞれ磁石が埋

    • 所感をザクっと|ミラノサローネ出張記

      今回のサローネ出張は、自分的には沢山のインスピレーションを得たという意味で収穫は大きかったけど、そういうのは文章にするより今後自分が作るものに活かすとして、各所のザクっとした印象をまとめておきます。 Fuorisalone今年のフオリサローネはとにかくよく混んでいた印象。長い列を見てあきらめたところもあった。混んでいた一因と思われるのが、体験型の展示が多かった事。LexusとかSonyとかIKEAとかDaikinとか。みんながスマホを持ち、総記者化して秒速で情報がシェアされ

      • ロンドンの鬼トランジット|ミラノサローネ2019出張記

        安いのにはワケがある最初からヤバい匂いがしていたのだ。 ギリギリまでサローネ行きの予定が決まらず、飛行機のチケットを取ったのは二週間前。もう十分料金は上がっている中、1つだけ光り輝くほど安いプランがあった。British Airwaysだ。 そりゃ安いはずである。だって、関空からロンドン経由のミラノ行きなんだけど、ロンドンの市街を挟んで東西にある別空港(ヒースロー⇆ロンドンシティ)を移動せねばならず、その間3時間40分。自分が買っておいて言うのも何だが、よくこんなプラン売

        • 予期せぬ出会いから|ミラノサローネ2019出張記

          はじめまして、杢保(もくぼ)と申します。RippleDesignLab(リプルデザインラボ)というデザイン事務所を営んでいます。 工業デザインを軸として、新商品・サービスの立ち上げや、それにともなうプロトタイプ制作や開発要件固めのお手伝いなどをしております。 さて初めてのnoteは、先日4年ぶりにミラノサローネに行く機会があったので、その話からスタートしたいと思います。 ロンドンに向かう機中で相変わらず安めの航空券を取った僕は、ミラノへ行くのに、ロンドンの、しかも異なる

        これからの「モノがモノとして存在する意味」について感じていること