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やりたくて始めたことが続かない理由

■はじめに

周りからの影響や強い刺激を受けて「よし、これをやろう!」とスタートさせたことが、あまり長続きしないといった経験はありませんか?

僕は今現在、陶芸とボクシングという自分で選んでやりたいことを続け、少しだけかたちになってきている状態なのですが、

やり続けるコツを掴むまではどちらかというと三日坊主のタイプの人間でした。

これまでの自身の経験から、なぜ人はやりたいことを見つけても長続きしないのか、その理由を考察していきたいと思います。以下はやりたいことが続かない理由と、それに対してどうやったら継続できるかについての書いていきたいと思います


■頑張ってやろうとする

何か新しい取り組みを始めるときにてやってしまいがちなのが、頑張ってやろうとすることです。
早く成果を出したい、早く成長を感じたいがために、スタートで無理をしてしまうパターンがこれに当てはまります。

例えば、正月太りを解消したくて(つまりやりたいこと)、毎日30分は走ろうと決めたとします。

この時点ですでに続きにくい目標を立てているのにお気づきでしょうか。「毎日〇〇やる」というのは頑張った目標の立て方だからです。

頑張るやり方というのは短期的に成果は出るかもしれませんが、その後が続かないという欠点があります。

「毎日〇〇しなければ成果は出ない」と言った考え方は、日本のメディアやSNSでの有名人の発言を本質から外れて受け取ってしまっている気がします。

何かしらの分野で成果をあげた方々は、毎日その分野の取り組みをしようとして続けてきた訳ではなく、
やりたいことにのめり込んで取り組んでいたら、結果的にある一定期間毎日のように取り組んでいたということだと思います。

取り組みに対して意気込むイメージ


取り組み方のイメージは【100mダッシュ】と【徒歩】

短い距離だとどちらが速いかは明確ですが、どちらが遠くまでいけそうかだったら徒歩の方が遠くまで行けます。

継続できるかペースでいかに続けられるかを意識することが、やりたいことを継続でき、結果的に遠くまで到達できると思っています。

だから僕はなるべく頑張りません。
(*頑張ること、一般的にいう「努力」については次のnoteにて詳しく書きます)


■「嫌にならないための工夫」をおろそかにしている

やりたいことに取り組んでいるとき、「もっと好きになるにはどうしたらいいか?」といったことを考える方が多いのではないでしょうか?

これらは短期的には取り組みへのモチベーションがあがるので有効だと思います

僕は、やりたいことをより好きになることよりも、「どうやったら嫌いにならずに取り組めるか?」と言った、長期的に取り組みを続けていくための意識をより大事にしています。

ボクシングを例に挙げると、
ボクシングを嫌いになる1番の要因は怪我です。

相手の打撃による怪我であったり、自分の身体の使い方が未熟なための怪我であったり、理由は様々ですが、怪我をするとまず動くのが億劫になります。

そして怪我を抱えた状態で無理にトレーニングを続けていくと、だんだんボクシングが嫌になっていきます(他のスポーツでも言えることですが)。

だからこそ、僕はボクシングを嫌いにならずに済むようにディフェンスをメインにした練習を取り入れるようになりました。(下の動画のように)


大きな怪我をしないためのケアであったり、より適切な身体の使い方を知るために、整体の資格を持つ友人に身体をみてもらうことも意識的にやっています。

これらのトレーニングは強くなっていくために必要なことですが、それと同時にトレーニングを続けていく上での肉体的・精神的ストレスを軽減させるためにやっていることでもあります。

ただボクシングを好きになることだけを意識していたら、ボクシングの花形であるパンチの技術練習ばかり取り組んでいることでしょう。


■大きな目標を公言してしまう

何かをスタートさせるとき、あまりに大きな目標を掲げてしまうと周りが応援してくれません

例えば、日本に熱狂をもたらしたW杯を観た高校サッカー部員が、「今はベンチメンバーだけど、俺も日本代表になる!」と公言したらどういう扱いを受けるか想像してみてください。

おそらく、同じサッカー部員からは鼻で笑われ、家族も表にこそ出さないかもしれないですが、「急に何を言い出すの?」となるかと思います。

大きい目標を心に掲げるのはとても良いことだと思いますが、公言するのは実現可能レベルの目標が好ましいです。

「この人だったらこの目標は叶えられるかもしれい」というレベルの目標に設定しておくと、相手は素直に応援しやすいです。

逆に、「あなたには到底無理でしょ」と思われるような目標だと、せっかく目標を公言したのに、結果的に逆風になることが多いです。

逆風の中で取り組みを続けるのは精神的に辛いものなので、ひとまず、目標の公言するときは、適切な難易度で、適切なタイミングを意識することをオススメします

*よくメディアで「目標は大きく、それを周りにも伝えると協力者が現れる」といった文言を見聞きしますが、僕は結構疑っています。
その発言をしている人自身、目標をオープンにした時点で達成する可能性がかなり見込めたんじゃないかと思っているからです。


■まとめ

ここまでで、やりたいがなかなか続かない理由をいくつか挙げてきましたが、1番重要な部分は「嫌にならないための工夫」だと思っています。

「継続は力なり」という言葉があるように、取り組みを続けていくことと上達することは密接に関わっています。

短期的に上達することばかりに目を向けず、続けていくための取り組み方を意識してみてはいかがでしょうか?

*写真はフィクションです

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