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地域リーグから見たら、J2なんて◯◯だ

みなさんこんにちは。細野純也(@HOSONO_junya)と申します。

※この記事は、ジェフユナイテッド市原・千葉のアドベントカレンダー2019の9日目の記事です。
※このnote本来のカテゴリとはまったく異なる内容の記事ですが、最近全然投稿してないこともあり、気にしないでください。noteさんごめんなさい。

フクアリができた頃からのジェフサポです。基本自由席組ですが、バクスタ寄りの端っこの方にいて飛び跳ねません。声は出したり出さなかったりですが、アメグレ(ジェフ千葉のアンセム)はもちろん歌います。

ただ、最近はフクアリに行ける頻度はかなり低いです。J2に降格してから数年はシーチケを買ってましたが、その後は都内に引っ越してしまい、ついに今年は一度もフクアリに行けずじまい。皆さん申し訳ありません。もしかしたら、もう「ジェフサポ」とか自称しないほうがいいかもしれませんね。

ですが、サッカー界隈の方に「ジェフサポです」と自己紹介すると「なるほど(長年大変ですねプププ)」という心の声というか幻聴が聞こえてきて、いまでは逆にそれに快感を覚える程度には訓練されていますので、なにとぞご容赦ください。

今回の企画については、「せっかくのアドベントカレンダーに隙間があるのはもったいないなぁ」と思ったので勢いで書かせていただくことにしました。主催の青山薫(@sweet_jef_music)さん、素敵な企画をありがとうございます。拍手!

フクアリに行けない理由

さて、ここ数年フクアリに行く機会が減っているのには理由があります。それは、「地域リーグ」と呼ばれるアマチュアリーグに数年前から少し関わらせてもらっているからです。

「地域CLを知る」管理人
地域サッカー情報番組「蹴AKE11 〜シュウアケイレブン〜」技術班

地域リーグとは、いわゆるアマチュアサッカーリーグのことで、もしかしたらこちらはご存知の方もいるかも知れない「JFL(国内アマチュアの最高峰リーグ)」の、その下のカテゴリーですね。

ちなみに、アマチュアクラブがプロリーグであるJリーグに入るには、地域リーグの上にあるJFLからJ3に「参入」する、という仕組みになっています。今年、元日本代表監督の岡田武史氏がオーナーのFC今治というクラブのJ3参入のニュースをお聞きになった方もいらっしゃるかもしれません。

日本のサッカーをカテゴリー順に上から並べると、J1, J2, J3, JFL, 地域リーグ。なので地域リーグは、端的に言ってしまえば「5部カテゴリーのサッカー」ということになります。そこには、「うちはアマチュアのままこのカテゴリーでやっていくんですよ」というチームもありますが、なかには

「JFL昇格が悲願!」
「●年後にはJリーグへ!」

みたいなクラブも実はけっこうあります。市原千葉つながりでいうと、VONDS市原FCというクラブが地域リーグのひとつである関東リーグ1部にあって、オールド千葉ファンにはおなじみの祖母井さんが社長で、山岸智選手が所属しています。このVONDS市原FCも、将来のJリーグ入りを表明しています。

しかし、地域リーグ自体がジェフ千葉となんの関係があるのか?と聞かれれば、特にはありません。そしてこのページは #ジェフ千葉アドベントカレンダー 。なのでここでは、

地域リーグから見たJ2

というテーマで書きたいと思います。

地域リーグから見れば、J2は「雲の上の天国」だ

上の見出しでいきなり結論を出しているのですが、本当にこんなイメージだと思います(少なくとも僕の感覚では)。J2なんていったら、もう天国。だって、みなが「悲願」としているJFLの、その上の、さらにその上、なんですよ。

しかも「Jリーグ」=ちゃんとしたプロリーグ。

・選手は皆プロで、
・きちんと給与が支払われてて、
・きれいな天然芝ピッチのスタジアムで(国内随一のフクアリでリーグ戦を観戦できるのはJ2だけ!)、
・もちろんナイター設備も万全で、
・そこではレベルの高いプレーが見られて、
・観客も少なくとも数千人が入って、
・いつもサポの声が響いてて、
・華やかなチアリーディングやにぎやかなイベントが盛りだくさんで、
・スタジアムの周りには美味しい出店も数えきれないほどたくさんあって、
・会場運営はとてもオーガナイズされていて、
・個性的なマスコットがそれぞれのチームにいて、
・相手サポへのホスピタリティにもあふれていて、
・アウェイも日本全土に適度に分散されておりかつ観光のしがいがある地域が多くて、
・将来有望な若手選手がたくさんいて、
・昇格&降格にまつわる阿鼻叫喚が毎年最終節まで展開されて…

なんと、なんという「豊かさ」なのだと。

上に書いたような、J2を普段から観ている方からすればどれも「当たり前」のことは、地域リーグからすれば当たり前などでは全然ありません。特に将来のJリーグ入りを目指しているクラブからすれば、どれもこれもが喉から手がでるほど欲しいものばかり。

もちろん、地域リーグにも見るべきものはたくさんあります。仕事をしながらサッカーをする人たちの生き様とか、Jリーグよりももっと密着した地域社会との関わりとか、「●年後にはJリーグへ!」という掛け声が秘める夢と呪い、とか。でもやっぱり運営面やエンタメ面は比べるべくもありません。

競技としては同じサッカー。ですが、競技レベル以上に、それを取り巻く周辺環境の差に、ときおり愕然とします。これが名門古河電工サッカー部から連なる「オリジナル10」の先行者利益か、そして開幕から四半世紀を経たプロリーグのセカンドカテゴリーの分厚さなのか、と。

何が言いたいのかというと、なんだかんだ文句を言いながらも10年居続けているこの「魔境」J2は、見方を変えればそれなりに悪くない、それどころか実は「天国」な側面も十分にあるのではないだろうか、ということです。

青い鳥はいつもそばにいて、そして気づかれない

これは、ときに揶揄されるような「J2沼は温かい」(J1の頃よりある程度は勝てるし、アウェイ遠征に地方が多いので楽しい、程度の理解ですが)といった意味ではなく、僕らはいまもうすでに素晴らしいものを手に入れていて、この10年間にあっても、そこから毎週末多くのものをもらってきているなぁ、という実感からくるものです。たとえフクアリに行けてなくても、ですよ。

チームの成績は毎年下振れするし、苦笑するような監督/選手ネタを毎年なにかしらぶっこんでくるし、外国籍選手は活躍しないことのほうが多いし、若手は修行に出て行ったきり帰ってこないし、帰ってきたと思ったらすでに30歳近いし、アウェイに行ったらたいてい負けるし…。そうした悲喜こもごも(「悲」ばっかりか)がゆるされるのも、我らが「ジェフ千葉」がJ2にあったればこそ(そしていわゆる2大親会社があってこそ)。J1やJ3ならこうはいかないかも、ですよ?

もちろん、「J1昇格」という目標自体は理解はできます。「オリジナル10なんだから」。「ナビスコ2連覇したんだから」。「自分が応援するクラブには少しでも上のカテゴリに居てほしいから(=それが自分自身のある種のステータスになるから)」。

ただ、遠い夢や昔の思い出のほうばかりを向いていて、いまいる場所の良さや、いますでに持っているものの価値みたいなものに気づかないのはあまりにもったいない。

別の側面から言えば、サッカーのある日常の大切さ、とでもいいましょうか。時々思い出すのです。東日本大震災の直後、「自粛!」という叫び声のもとに「サッカーが奪われた」日々のことを。

試合結果や順位の上げ下げに一喜一憂はするけれど、それとは別次元のところでの「今日もサッカーが普通に観られること」自体の喜び、みたいなものは、普段はやっぱり忘れがちです。「失いたくないものを失ってしまった場合のシミュレーション」を、図らずも僕たちは一度したはずなのにね。

もちろん、震災被災地では当時それどころではなかったはずですし、本当に永遠に失われてしまったものも数多くあるはず(仕事で復興支援にすこし関わらせてもらっていたので、ある程度はわかっているつもりです)。だからこそ、曲がりなりにも戻ってきてくれたサッカーのある日常のその大切さを忘れたくないし、二度と失いたくはないなぁと思うわけです。

「今週末のマイチームの試合をわくわくしながら待てる」。その価値は、J1だろうがJ2だろうが地域リーグだろうが、首都圏だろうが地方だろうが、あまり変わらないのではないかなぁと。そこにマイチームが、そこにサッカーがあってこそ。たまには、青い鳥を思い出してあげないとね。ピヨ。

サッカーを楽しくするのは、自分自身

さて、話をもとに戻しましょう。サッカー観戦するときの姿勢として、「自分が楽しめるポイントはみずから見つける/作り出す」ということも、ひとつアリだと思っています。これは、ここ数年JFLや地域リーグを見ていて改めて気づかされたことでした。

特に地域リーグはJリーグに比べてエンタメ要素が極端に少なく、また入場料はたいてい無料なので、「金払ってるんだからいいもの見せてよ/いい思いさせてよ」という態度はあまり意味がないのです。そこでは「単なる観客=消費者」としてではなく、より高度な観戦能力というかリテラシーというか自ら楽しんでいく姿勢が求められる、と言ったらいいでしょうか。

そうした意味では、ジェフ関連で言えばマルヤマさんのハコナイデルは最高でした。一度は現地でかぶってみたかった。なぜオフィシャルはあのアイデアを買い取って商品化して、フクアリをハコナイデルで埋め尽くさなかったのか、と。副審もびびってオフサイドフラッグを上げてくれたでしょうに。

それだけではありません。

・みんな大好き千葉好男さんとか、
・愛あるイラストがいつも素敵なとうこくりえさんとか、
・数々の伝説的企画でいまやJサポ界のトップにのぼりつめたいぬゆなさんとか、
ずーかーきーさんのカクウチとか、
shaker。さんの「自分で作るスタグルメ」シリーズとか、
・ガマケンさんのTwitterでの選手紹介コメント募集とそれに毎回乗っていく人たちとか、
・多くのブロガーさんたちとか(個人的には Nobuhiro Kankura (@kan_nov)さんのブログ「サッカーをデータで視てみよう」の更新再開を期待|д゚)チラッ)とか、
・試合の時に掲げられている数多くのゲーフラ職人さんたちとか、
・サポ発の広告看板プロジェクト「Chiba Verein」とか、
・ジェフサポ界の2大女神、桐谷美玲さん小島瑠璃子さんの次回のフクアリ降臨をいつも心待ちにしていたりとか、
能田達規さんの『ぺろり!スタグル旅』を毎回楽しみにしていたり、とか(全巻買いました!N1編での再開に期待)。

もちろん忘れてはいけない、「どんなときでも〜俺たちがついている〜」とスタジアムで歌い、跳ね、声を出すジェフサポ現地組のみなさんも。

そして、この #ジェフ千葉アドベントカレンダーの企画とそれへの参加も、まさにこの「自ら楽しみを作り出す」に該当するのではないでしょうか。12/9時点においても、さまざまな観戦スタイルが(子どもといっしょマスコット遠征特定の選手推しなど)提示されています。

この自ら楽しんでいくスタイル、とてもいいと思います。

サッカーには夢がある。ジェフサポには愛と狂気と少しの自虐がある。

この素晴らしきJ2を来年も

そろそろ話を来年のことに移しましょうか。個人的には、クラブにはもうそろそろ「J1昇格」以外の目標を掲げてほしいと思っています。が、2大親会社や多くのスポンサーさんに向けてそんなことは言えないのでしょうかねぇ。でも、もういい加減にスポンサーさんのほうから「もうそれ(J1昇格)はいいですから。どうせできないんでしょ?」とか言われたりしないのかしら。僕ならうっかり言ってしまいそうですが。10年連続失敗してるでしょーよ、と。

それ以外の目標? そうですね、例えば、
フクアリをいつも満員にします!まずは地元蘇我の方々は全員全試合チケット80%オフ!地域の人口増にも貢献!」とか、
選手+犬っころたちとのディナー会を毎週開催します!一晩だけなら『お持ち帰り』も許す!?」とか、
身につける系グッズをすべてかっこいい&かわいいものに大幅刷新します!男の普段づかいにもOK、犬と黄色の本気をみせる!」とか、
サポにエス飯は必要ないぜ、フクアリグルメを食べ放題!すべての座席まで10分以内にお届け!でもたまには野菜も食えよ!」とか、
南側自由席は『世界一うるさくしていい託児所だ!ベビーカーごと乗り入れ可!保育士さん100名とおトイレ&授乳室も完備、お父さんお母さんは飲んでても寝ててもいいよ!」とか、
犬好き大歓喜!フクアリのピッチを一日ドッグランで開放!ジェフィ&ユニティも参戦(ただし仕事は「犬の落とし物」拾いだぞ!)」とか、
ジェフサポは全員「千葉のアンバサダー」だ!アウェイ遠征の際には黄色ユニの常時着用と1万円以上のお土産購入(経済効果アピール)を義務化する!ついでに落花生とひまわりの種もこっそりまいてこい!」とか、
「アウェイサポに朗報、夢の国TDRの1デーパスポートを観戦チケットとセットで販売!なんでいままでなかったの?大人の事情など知るか!」とか。
最近のツエーゲン金沢さんのはじけっぷりを見てると、いろいろ楽しそうだなぁと思いませんか?フハハハハハハ!(失踪中)

だんだん記事の趣旨がわからなくなってきました。なにはともあれ、来年11年目の「魔境かつ天国」なJ2生活を、皆さんそれぞれの方法でぞんぶんに、そして「改めて」楽しんでいきましょう!来年はフクアリ行きたいです!(強引なまとめ)

※ついでに、お暇な時にお近くのJFLや地域リーグを観に行かれると、コペルニクス的カルチャーショックが待ってるかも、なのでオススメです〜(責任はもちろん取りません)

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