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ユーザーニーズを突き詰めた結果、生まれたコンテンツの話(GPS発信機編)

こんにちは。株式会社マイベストでコンテンツ制作を担当しています、穐田純也(@junya_akita)です。

弊社では毎年アドベントカレンダー企画をやってますが、今年は僕があてがわれました。
面白いことをやってるんだなと読者として毎年楽しみにしていた企画ですが、まさか担当することになるとは。あんまり面白いこと書けないなと思いつつ、頑張って書いてみますのでみなさんも頑張って楽しんでください

最初に少しだけ自己紹介させてください。

学生時代から写真撮影が趣味で、写真業界で働きたいと新卒で大手家電量販店に入社。カメラの専門販売員として国内最大級のカメラ売り場にてさまざまなメーカーのデジタル一眼・コンパクトカメラ・撮影用機材などの販売を取り扱う。カメラのセミナー講師も担当し、ジンバル・三脚などの動画撮影機材に関する知識・経験も豊富。カメラ専門誌・テレビ番組の出演歴あり。フォトマスター準1級。
その後2021年にmybestへ入社、カメラの専門ガイドのほかスマートウォッチやスマートスピーカーなどのガジェットのガイドも担当しています。

カメラが専門ですが生粋のガジェッターで、印象深いスマホはXPERIA Play、好きなスマートウォッチはmoto360(初代)です。わかる人がいたら友だちになりましょう。
ちなみに、穐田の穐は秋の旧字体です。へぇ。勉強になりますね。


今年のテーマですが、「マイベスト社員が考える、会社のおもしろいところ」です。
言われた瞬間に、非常に多種多様なバッググラウンドを持つメンバーが集まっているところかなと思ったんですが、僕に期待されているのはコンテンツ制作についてだったのでその話をします。


GPS発信機を比較するコンテンツを作りました

弊社には、実際に商品を集めて比較・検証をしておすすめの商品を伝える比較コンテンツが存在します。僕はカメラ・ガジェットを中心に比較コンテンツの作成に携わっていますが、最近GPS発信機のコンテンツの作成をしました。

GPS発信機のおすすめ人気ランキング。クリックで飛べます。
右下の地図じゃないほうが僕です

はじめ、GPS発信機といわれて具体的な商品イメージが思い浮かぶまでに若干のタイムラグが生じたことを覚えています。上記のアドレスに飛んでいただくとすぐわかると思うんですが、子どもの防犯対策として使われているアレですね。
え?探偵や警察がホシの追跡に使うやつじゃないのかって?確かに、いわゆる「目標の追跡」にも使われるイメージがありますが、対象に無断で取り付けるのは駄目なんです。知ってますか?知らないですよね。僕もはじめは知りませんでした。

ニーズを知る。取材をする

GPS発信機をほしい人ってどんな人なんだろう、どういうニーズがあって選ぶうえでの悩みはなんだろう、というようにmybestのコンテンツ制作ではユーザーニーズをとことん考えています。このGPS発信機では、「子どもの防犯」と「目標の追跡(概ね浮気調査と同義のようでした)」という2つが大きなニーズであることが早い段階で判明しました。

2つのニーズに対して、求められるGPS発信機の性能レベルは異なるでしょうし、選び方も違うことは容易に想像できます。でも、僕自身はどちらの用途でもGPS発信機を買おうと思ったことはなく、知識も販売経験もありませんでした。
ユーザーのことを真に理解したうえでおすすめな商品を選ぶ手伝いをする、mybestのガイドとして恥ずべき状態です。これではどのニーズに対しても真に寄り添えるコンテンツ制作はできない。そこで、今回は徹底した取材をして、ユーザーを徹底的に理解してからやろうと思いました。

弊社のコンテンツ制作は、必要なことならすべてやる風潮があると感じてます。
僕は防水カメラの画質を比較するためにカメラ本体より遥かに高額なコストを払って25mプールを貸し切ってますし、別のチームでは中古車の買い取り業者の比較のためにわざわざ中古車を買っていました。チェーンソーを比較するために資格を取った人や、車が買える値段の音響検証機器で音を測ってる人も。
このあたりも書きたいことがたくさんあるんですが、脱線するのでやめておきます。

プールを貸し切る図。撮影も許されるプールは意外とないんです

専門家は明確だけど、話は意外と聞きにくい

話を元に戻しますが、取材です。まずは、浮気調査でGPS発信機をほしいと思うような人に詳しい人に話を聞いてみようと思い立ちました。つまり探偵です。
当時の僕は、絶対に探偵に取材して昨今の浮気調査の方法やGPS発信機を使った浮気調査への心構えをコンテンツに書かないと気がすまないようになっていました。

コンテンツを世の中に出すだけであれば、口コミや体験談を読むだけである程度事足りてしまいそうに思えます。
ですが、浮気調査をしたいと思うようなある種追い詰められている人の助けになるのは、調査に携わるプロからのコメントのはず。だから探偵に取材させてくれ、させてもらうまで駄々をこねるぞという強い気持ちで上長に掛け合うとものの2秒でゴーサインが出ました。
なかばやりすぎではと思うことでも必要なら背中を押してくれる風土が弊社にはあったのです。

しかし、いざ探偵に取材だ、となると意外とハードルは高めでした。守秘義務があって具体的な話は難しい、と渋られます。冷静になると意外でもなんでもないですね。そりゃそうです。
でも救いの神は近くにいました
実は、弊社には探偵事務所の検証コンテンツを作成した人がいて、探偵のツテがあったんです。mybestって何でも比較しすぎてて、驚きを通り越し面白くなりますよね。

いざ取材してみると、匿名を条件に浮気調査の現状・経験とノウハウ・心構えなどを聞かせていただけました。なんと、GPS発信機は対象に無許可で取り付けること自体が駄目なんだそうです。
無許可で忍ばせるだけで罪に問われる恐れがあり、バレたら浮気調査が失敗するだけでなく、相手に弱みを握られ離婚調停で不利になる恐れもある。だから、今では探偵も使ってないし依頼人がGPS発信機を取り付けたいといっても止める、とまで仰ってました。

まとめた画像。無許可はダメですよ。

ほしいと思ってる人に、おすすめしないと言える

この事実こそまさにユーザーのためになる情報です。調べればすぐにわかっていただけると思うんですが、GPS発信機について解説する探偵事務所のページは意外と多く、しかしそのほとんどが取り付けるリスクについて明確に説明していません。彼らの意図はわかりかねますが、おすすめしないことはおすすめしないと教えてくれるほうが、悩んでいるユーザーにとっては救いになるのではと感じませんか。

結局、GPS発信機を探している人向けのコンテンツで、浮気調査にはおすすめしないとはっきり書くことになりましたが、伝えるべきことを誠実に書けるのがmybestのよさですし、すごく面白い点だと思っています。

「ユーザーのため」という1点を突き詰める

長々と書きましたが、ここまでの話は取り上げたGPS発信機のコンテンツの一部、選ぶうえで知っておいてほしいことの1つでしかありません

小学生となった我が子にGPS発信機を持たせる必要性や渡す前の心構えについて、日本有数の防犯アナリストに取材しました。
また、どのGPS発信機が子どもの位置を正確に追えるのか通学路を再現して何往復もしました。
記録されたGPSデータをエクスポートできない商品が大半でしたが、それぞれを横並びかつ公平に比較するため、アプリのスクリーンショットから移動経路を手作業でトレースする気が遠くなる作業もしました。
その結果、本当におすすめできるGPS発信機をコンテンツで紹介できました。

トレース作業中。権利上お見せできない部分はモザイクしています。

すべて、本当にユーザーのためになるコンテンツ制作をしたい気持ちから生まれた結果ですし、それを推奨する株式会社マイベスト特有の雰囲気によるものだと感じてます。
ユーザーのためになることを突き詰められる環境こそ、会社の面白いところなのかなと思いました。

今回のテーマにうまく繋がったところで終わりです。なんとかきれいに終わりましたね。めちゃめちゃ長くなりましたが、最後まで頑張って読んでくださってありがとうございました。

ここまで読んでくださった方が、浮気調査のためにGPS発信機を買わないといけない場面に遭遇しないよう願っています。そうなったとしても、勝手に取り付けちゃ駄目ですよ。


今回取り上げたコンテンツはこちらです!ぜひご覧ください!
GPS発信機のおすすめ人気ランキング
https://my-best.com/7129


また、マイベストでは各職種について積極採用中です。
少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひご応募ください!
一緒に、ユーザーのためになることをストイックにやりましょう。


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