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仕事が嫌になったら読んでほしい。‐石の上にも三年‐

これから話すことは反面教師にして聞いてほしい。
人生にはこんなにもダメな奴がいるのかと。
まさか自分がその「ダメな奴」になってしまっていたとは…

石の上にも三年

石の上にも三年という言葉がある。
私はこの言葉が嫌いだった。
小さいころから大人たちからせめて三年は何をやるにしても続けなさいと言われていた。
そのように言われてきたので小さい頃は習い事や物事を三年間続けていた。

以下が続けたことである。
・小学2年~5年 ミニバス(三年間)その後二年間は中学受験勉強
・中学三年間バスケ部
・高校三年間アメフト部
・大学四年間アメフト部
このように三年間は続けていた。
三年間続けたから良い結果になったとかこの頃は全く分からなかったが、今思うと三年間続けたから、大学にもアメフトのAO入試で入る事が出来たし、新卒で証券会社にはいれたのだと思う。
ただ、当時の自分は自分の能力に過信しすぎていた。だから現在のようになってしまったのである。

私が自堕落なダメな奴になってきたのは、社会人二年目の冬である。
当時の自分は証券会社でも入社二年目にして全社で投資信託のセールス4位など飛ぶ鳥を落とす勢いであった。輝かしい結果の裏で休みの日にお客様と接待をしたり、休日しか会えないお客様に対して休み返上で働いたりもしていたが、実力以上の結果が出てしまい完全調子に乗っていたのである。
そんな調子乗り男に突然の異動があった。
どうやら会社でトップセールスマンが辞めてその引継ぎを私がやることになるらしい。
慣れない地に異動であったが、その地でも獅子奮迅の大活躍をした。
さすがトップセールスの引継ぎ客。お客様の質がいい。
もちろんその結果トップセールスになった。
私はそこでますます天狗になってしまった。
全店でもトップの成績を収め、思うことがあった。
『あれ?成績のわりに給料少なくね?』
そう。弊社はいくら若手が成績を出していても完全年功序列のTHE日系企業なのである。
そこで私は二年時の冬のボーナスの際に転職を決意した。
証券会社勤務二年半の出来事である。


石の上に二年半

さて生まれて初めて「石の上にも三年」をせずに新しいことを始めたらどうなったのか。

石の上に三年いなかったら「ダメな奴」が生まれてしまったのである。

証券会社を辞め、転職理由であった高収入が売りの
創立7年目の人材ベンチャー企業に入社をした。
募集要項には成績次第では年収1000万以上も可!と謳っている企業で高インセンティブ成長途上で上場を視野に入れているところに惹かれたが、実際に入社をしてみると、募集要項が夢物語に感じるほど地獄であった。

企業へのテレアポでリストはなく、タウンページからしらみつぶしで掲載企業に電話をする。人材派遣先の派遣が急遽休みになったら社員自ら工場だろうと肉体労働させられる。待ちに待った給料日の給料は手取り20万。など虚偽もいいところだと感じた。
上長にも相談(クレーム)を入れたが、まずは三年は頑張ってみてそれから給料も伸びてくる。とのことだった。
『いやいやいやこんな環境三年も無理だわ。』
そう。入社二か月目にして転職を決意したのである。

石の上に二か月である。

石の上に二か月

人生で二回目の「石の上にも三年」の継続が出来なかった。
ここからはきれいな右肩下がり人生の始まりである。
否、ナイアガラの滝並みの急落下の方が正しいかもしれない。

長くなるので割愛するが
二社目の人材派遣を辞めその後は
不動産会社を二社勤め、今のニート生活になる。

不動産会社は一社目は賃貸業(4か月)、二社目は用地仕入れ業(6か月)をやった。

分かってきたのではないだろうか。
石の上に三年いないとどうなるか。
ダメな奴ってどんなやつか。

逃げ癖、自信過剰、怠惰
この最悪コンボが完成するダメ人間になってしまうのである。


石を探して6か月

Q. 自分はなにをしているのか。
今は少ない資金を元にデイトレードで生計を立てている。
いみじくも証券会社に勤めていたこともあって、金融や株の知識だけはあった(それしかないかもしれないが)ので6か月間の失業期間を得て、トレーダーになった。
今現在、トレーダーの石の上で一年が経とうとしている。
この石の上はとても居心地が良い。


最後に伝えたい事

長々と話をしてしまって申し訳ない。
何を伝えたいのかというと、
「石の上にも三年」はとても大事。

その上大事なのは
「居心地の良い石」を探す事。

続けるのはとても大事だけど無理して続けるのはほんとにつらい。
だから続けられるような自分に合う石を探してほしい。

私は本当にどうしようもないダメ人間だけど、
今必死に上方修正している最中である。

おそらく現在進行形で何か物事を辞めたいと思っている人がいると思う。
そんな人は一度自分に自問自答してみてほしい。
「今の石は実はいい石なんじゃないか。」
「次の石はどうなのか、いい石なのか。」

その結果、出した意思が強ければ迷わずに進んでほしい。

きっとうまくいくと思う。


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