この絆

あの時、おれとオマエ
そっと離れたのは
そう,ただ
男でありたかったんだ
 
生後数か月で出逢ったおれ達は
まるで双子のよう
以心伝心、何でもできた
周りはただただその様、傍観してたね
 
やがてオマエは結婚、喜んでたおれは
母親だけに届く招待状、もう届かないシンパシー
その決別の絆は今でも忘れない
鉄の意志を貫くために、便りが無いのはそれは証で
めぐり逢いはもう無く
おれはそれを無言で納得して
 
オマエはその子を守ってやれ
ただそう思うんだ
一生賭けたとしても
子供はできなくても
 
おれはおれでやるさ
今はそう思うんだ
一生賭けたとしても
おれに向ける鋭かった眼差しは
今でも忘れてない
 
あの時ここで
確かに立っていた二人は
間違いなく誰にも負けなかった
 
おれ達はおれ達でいたいから
最強のここから旅だったんだ・・・

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