リクルート別案

美容学生へのメッセージと自分達への...

来年度 BEAUTRIUM関西採用活動における
フライヤー及びポスターデザインを担当しました。

デザイン経験が一切ない僕がスキルが無いながらも
どういう想いで、何を考え どういう経過を経て
今回に至ったのかを書いてみようと思います。

なぜ僕がデザインを担当することになったのか!

そもそもなんで僕なのかっていう話ですよ。
Q.デザイン経験もなければコピーライト経験もない僕なのか
A.たまたま就職担当でたまたま個人PCを持っていたから!以上!

ほんとうにたったそれぐらいの理由です。
ただ、僕はそうなってよかったと思ってます。
なぜならミーティングで出た案がホントニヒドカッタカラデス、、、

・カットうまくなりませんか?
・言い訳いらないでしょ、上手いカットって。
これ以上あげるとディスになりそうなので控えますが(決してdisではありません)
こういうのが20個ぐらいでました。

怖いですよね。僕は怖かったです。

怖かったので名作とされるデザインが集められた本を何冊か読んで
こういうテイストどうですか?といくつかあげた所
いいやん!!じゃあ、やってみて!!となりました笑

BEAUTRIUMってどんな会社?

デザインについて話す前にBEAUTRIUMがどういう会社なのかについてお話させてください。


BEAUTRIUMは31年目前ぐらいに青山に出店したのが始まりで
その後カリスマ美容師ブームの火付け役となった
キムタクと常盤貴子主演ドラマ『Beautiful Life 〜ふたりでいた日々〜』の技術監修、店舗提供(キムタクが切りに来てる)して
”スライドカット”という技術が注目されカリスマ美容師ブームを牽引してきました。


その後、篠原涼子 三浦春馬 藤木直人ら出演の『ラストシンデレラ』の技術監修をしたりと
言わば業界の率いているサロンという自負を持っていて
現在、関東11店舗 関西3店舗 福岡1店舗展開している会社です。

新卒採用の現状

ちょっとデータが難しいのですが平成17年度の美容師国家試験合格者数が33,115名で平成26年度には19,754名になっていて
現在まで減り続けている一方
美容室は増え続け、今やコンビニよりも信号機よりも多い(コンビニ約6万店、信号機約21万基、美容室約25万店)ので
シンプルに人手が足りなくなっています。
それはうちのサロンでも同じで、そもそもカリスマ美容師ブームがあったことも知らない人達の時代が到来しBEAUTRIUMという名前を知らない人へ就職活動をしなくてはならなくなりました。

何を伝える?

それらを踏まえて、今回はエッジの効いたイケてるデザインではなく
うちのお店はこういうお店だよということを伝えるわかりやすいデザインにすることにしました。
もちろん、イケてる感じのデザインも考えはしたのですが
なにしろ素人of the yearを受賞するほどの素人なのでプロの方が見ると鬼ダセェはずなんです。単純に技術がない!!

画像1


これは美容室のだいたいのお店が5000円ほどのカット料金ということから
めちゃくちゃレッスンしてやっとお客様の髪を切られるようになって
更に上手になっていくのにいつまでもその料金で辛くないですか?
ということを伝えたかったのですが

カッコつけたデザインにしたはいいものの
やはりほんとうにカッコいいものは今の自分には作れないなと感じたので
この案はボツにしました。

そもそもプロにお願いすればいいだけなのですが
古い会社なのでデザインにお金をかけるという脳みそがありません。

そこで、せっかく僕が作るのだから
会社にいる僕にしか作れないモノを作ろうと
僕がこの会社にはこうあって欲しいという願いと
こうありたいという希望を込めて。

BEAUTRIUMの魅力って?

作る前にうちの魅力はなんだろう。
どういう人と働きたいかなと書き出してみました。

・魅力
カットの最低料金が7000円で、それに伴う技術 接客 お店づくり
30余年という歴史 伝統 文化
スライドカットという独自技術
アシスタントへの教育の本気度
髪に悩みのある方たちの病院のような存在である etc...
・求める人
人が好きな人
美容が好きであること
本気で美容師をしようと思っている人
一流のお客様を相手に働きたいと思っている人  etc...

まだまだありますがこうやってツラツラあげて作っていき
ぼんやり作り上げてはそれを眺めて作り直して
なんとなく作り上げては作り直して
だいたい出来上がったモノをリクルートのグループLINEに流して
「これおかしくない?」「なんでこここうなん?」「もっとこここうした方がいいんじゃないん?」という上司からのコメントに
自分がどう考えてそうしたのかを返すと「なるほど、そこまで考えてやったんだったらいいと思う!」と
言ってもらえるほどにはすごく考えた自負はある反面
上司たちにそうやって突っ込まれても全部返せたことに少し驚きました。

やっと完成

そうこうしてやっとできあがったのがこちら

画像2

そうです。もう完全に文章です。
デザインがどうとか舐めたこと言いましたが紛れもなく文章です。

でも、うちのお店がどういうお店なのかを知ってもらう必要があって
尚且つ今までビジュアルでしか表現してこなかったブランドイメージを言語化してスタッフに伝える必要がありました。

ちなみに、トップにつくった
A案、B案をひとつのデザインとして作ったやつは
縦一択という条件面でボツりました...

最後に...

僕としてもこの文章を形にするのは勇気がいりました。
なぜかというと、”100%全員がこれだけの意識を持っていて
100%これをクリアして100%お客様を満足させられているか。”
ということに疑問を持ったからです。

もちろん僕も例外ではなく、これだけの文章を書き出したのだから
当然こう考えて働いてます。
ですが、ほんとうにほんとうにまだまだで
これまで満足させることができなかったお客様が沢山いますし、これからも沢山期待を裏切ってしまうと思います。

それでも、僕は 僕たちはやらないといけないんです。
それがこの会社のミッションであり責任で
それを期待してきてくださるお客様への礼儀だから。

これは、美容学生の人たちへ向けた当社からのメッセージと同時に
自社スタッフ全員への戒めのような激励のような
共に、がんばろうよ というメッセージなのです...




p.s 今日、関東関西合同の役員会議で提出されるそうです
そんな大事になるとは...

美容師頑張っていいnote書きますので応援よろしくお願いします!!