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ロボット

たまたまSNSのTLに横浜の動くガンダムのタイムラプス動画が上がってて、ロボットって何?、SFの延長線上のモノ?と感慨深くなった。
そういえば退社するまでに数多くの産業用ロボットに触れていたなと・・・。


幼少期のイメージは大きい、そりゃそうだスーパーロボット、リアルロボット世代だもの。
でもね、社会に出てみると色んなロボットに触れる機会が出てくる。

それまではイメージはなんとなくあったけど、社会人になって初めて触れた。
産業用ロボットを直に見たのは自動車製造ラインのメタルボディーラインが初めてだったかな。
ペイント工程にもあったと思うけど、埃の加減で立ち入ることができなかった。
この当時は仕事の関係上あまりロボットを操作・メンテする機会は少なかったけど、経験を踏まえてスポット溶接ロボットの始業メンテは少しする機会があった。

この時の初めて相手する産業用ロボットに緊張の連続だったのを今でも鮮明に覚えている。
スポット溶接するロボットのCアーム部、そこに付いてるチップと呼ばれる銅製のキャップを交換するが、ちゃんと交換できていなければ溶接不良を出してしまう、ホントに緊張した。
今思えば僕の扱った産業用ロボットで一番大きかったのではなかろうか。


時は流れて転職。
自動車製造会社から精密非破壊検査や何でもしちゃう会社に転職するときに、前職でボディー関係にも携わってたから0.1ミリ単位の仕事もしてましたって面接で言ったら、「ウチは千分台やからな~」と言われたw。
転職して暫くは確かに0.001ミリとか凄く肩がこる仕事をかなりしてた。
そんな仕事をこなしているとある時から1品ものとか特殊なモノを手掛けていくようになった。

ある時、上司から産業用ロボットの取り扱い講習を受けるように言われた。

ロボットを触るのは久しぶりだった、しかも「0」からの操作にとまどったものだ、訓練用とは言え最大スピードで動かせば大ケガもありうる。
これ以降、僕は標準機などマスプロモデルよりも特型と呼ばれる1品物メインに、その傍らマスプロ機を作ることになる。

そうなってくると段々と展示会や見本市なんかにも足を運ぶようになってくる。

コミケじゃないぞ
搬入中
他所の様子を


なかなか興味深い、シーケンサーにエアシリンダー、自動機と呼ばれるジャンル。
ウェハーをハンドリングしたり、ダイキャスト部品をハンドリングしたり、その時に産業用ロボットが出てくる。
こんどは自分が設置する方だ、なんと奥ゆかしい仕事に発展したんだろう。

この頃から既設の装置の改修、増設が出てくる。
そんな中の海外出張は凄かった、尖閣問題があった時だ、緊張はとてつもない、なんとか2週間ほどの初めての海外出張、初めての産業用ロボット込みの装置の仕事をした。

それ以降はけっこうなペースで出張が入った、国内、国外問わず・・・。
経験値を稼ぐには好都合だ、でも熱い国が多かったような・・・。
韓国(これはいい)、台湾、中国、タイ。
韓国、中国、タイに至ってはロボット付き、おのずと装置とロボットのやり取りが出てくる。
これがまたメンドクサイ。

よくSFモノなどで操縦桿握ってロボットを操作する場面が多々あるけど実際にはとてつもない作業が絡んでくる。

ラダー

シーケンサー介して信号のやり取り、信号のON・OFF、センサーの入出力、ホント数多い、中でもロボットを動かしていて一番悩むのはモーメント、サーボアラームでロボットが止まってしまうこと。
なかなか説明が難しい、モーメントの質量がロボットの可動制限超えちゃう、人間でいったら耐えれなくて骨が折れる、その前にロボット側が判断して止まっちゃう。
実際動かしてみてあんな風にできるのはかなり先でないと難しそうなことを知る。
どれだけセンサーに頼らないといけないか・・・。
AIがかなり進んでも大変だろう。

ガンダムF00

いま横浜にある動くガンダム、それに関するドキュメントなどを拝見したがそれ以上の大変さがあっただろう。
あれだけの質量だ、アニメみたいに速く動かすには重すぎる、あのスピードでも減速機が許せる最大限のスピードなんだろう。
確かにアニメには後付けで空想科学のオンパレードがあったけど、あの質量を現代では支えられない。
動くガンダムは産業用ロボットの集合体と思えば説明しやすいかな。
多分凄い連動がしてあるのだろう、それぐらいでやっとあの動きなのだから。
実際には大地に立って、操縦桿で操作出来るのはどれくらい先だろう?。

レバー操作は”アーカックス”とかがあんなだからボトムズ世界のATなんかは出来る可能性はあるけど、あとはどれだけレバーで都度操作ができるかだ。
センサーだらけの腕が出来て使い物にならない、そんなことになってほしくないものだ。

未来の技術

良く進歩してこんな感じか?。

これもバランス制御がかなり・・・

SFモノのロボットは質量とのにらめっこだな~、装甲と呼ばれるものがよっぽど軽くて硬くなければならないし、また最初は”レイバー”の様なフォークリフトみたいな重機の延長線上な扱いだろうし、まだまだ僕らの知ってるようなロボットは先の話だな。

ペンダント操作、デッドマンスイッチがなくなるのはいつのことやら。

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