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ロジカルシンキングの資料作成術

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資料作成のルールに関する図解をまとめています。資料作成のうまい人が実践しているテクニックを紹介します。
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#資料作成術

抽象化と具体化の使い分け【図解】

概要対象を抽象化できるようになると、大量の情報から示唆を見つけやすくなり、対象を具体化できるようになると、フワフワした空中戦から地に足の着いた議論へシフトできます。 抽象化のテクニックそれぞれの観点について実践するためのコツを示します。 ①グループ化する 対象を抽象化する際には、まずグループ化して共通点を見つけることが重要です。例えば、製品を扱う場合には、機能や特徴などの共通点を持つ製品をグループ化して分析することが有効です。 ②階層分け グループ化したら、それらを

具体化のテクニック

概要なんちゃってコンサルトークにだまされない人はどう具体化するか意識してます。 以下に、各観点ごとに実践するためのコツを示します。 ①細分化 問題を小さく分割して、各部分を個別に考えることで、全体像を理解しやすくします。 問題を具体的に書き出す 関連する要素をまとめる 各要素を詳細化する その要素を更に分割する ②データフラット化 情報を階層的に整理せず、全て平等に捉えることで、情報の取捨選択が容易になります。 情報をリストアップする 階層的に整理せずに

抽象化のテクニック

概要勘所のよいコンサルは抽象化が上手です。対象を抽象化できるようになると、大量の情報から示唆を見つけやすくなります。 それぞれの観点について実践するためのコツを示します。 ①グループ化する 対象を抽象化する際には、まずグループ化して共通点を見つけることが重要です。例えば、製品を扱う場合には、機能や特徴などの共通点を持つ製品をグループ化して分析することが有効です。 ②階層分け グループ化したら、それらをさらに階層化することで、より詳細な情報を得ることができます。例え

なぜなぜ分析の使い分け

概要抽象化と具体化がうまい人はうまく使い分けてます。 参考書籍この内容に絡んだ資料のストーリーの作り方は以下の書籍でも触れています。わかりやすい文章・資料の作り方を知りたい方はぜひご参照ください。 ファイルのダウンロードこの記事のスライドはパワーポイント形式で作成してあります。一定期間のみ、ファイルをダウンロードできるようにしますので、以下のリンク先からお早めに取得してみてください。 なお、パスワードを設定してありますので、知りたい方はTwitter( https://

契約書を読みやすくする方法

概要甲乙表記の契約書を読みやすくするなら「オレ」と「オマエ」に読みかえるといいです。丙は「アイツ」以外に「大五郎」にしても構いません。 甲乙表記は以下の十干から用いられています。 「甲(こう)」・「乙(おつ)」・「丙(へい)」・「丁(てい)」・「戊(ぼ)」・「己(き)」・「庚(こう)」・「辛(しん)」・「壬(じん)」・「癸(き)」 こちらのサイトに参考情報があります。 参考書籍わかりやすい文章・資料の作り方を知りたい方はぜひご参照ください。 ファイルのダウンロードこの

色調差は図のわかりやすさと比例する

概要わかりやすい図解ができる人はアクセシビリティを意識しています。 参考書籍色の使い方を詳しく知りたい方は『図解作成の基本』(すばる舎)で詳しく解説しています。この本は、プレゼン資料に用いる図解を基本から応用まで、作成手順も含めて示しています。 ファイルのダウンロードこの記事のスライドはパワーポイント形式で作成してあります。パスワードを設定してありますので、知りたい方はTwitter( https://twitter.com/juntoku_y )のDMまでご連絡ください

分類の基本:MECE

概要俺か俺以外か、MECEを説明する最も基本的なパターンをローランドが教えてくれました。 ロジカルに物事を捉えるには、対象を「モレなくダブリない」部分の集合(MECE)として整理します。全体における各部分の集合関係や範囲はベン図で表せます。 MECEとは「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の略であり、直訳すると「それぞれが重複することなく、全体集合としてはモレがない」となります。ミーシー、またはミッシーと読みます

論理的思考による文章はわかりやすい

概要「論理的思考を身につけたい」と思うあなたへ。文章を構造化して、内容に強弱をつけましょう。 左右の文章は同じことを書いていますが、右側の方がわかりやすく感じるでしょう。その理由は、構造化されていることと強弱がついていること。 構造化については、左側と右側の同色がついているところ同士を比べてみてください。右のようにカタマリにすると情報を把握しやすくなります。情報のチャンク(かたまり)をつくることを意識しましょう。 強弱については、右側の文字の大きさの違いに注目してくださ

読みやすい文章の条件:漢字率

概要文章がわかりやすい人は漢字をあまり使いません。 漢字の使用率はこちらでできます。 参考書籍この内容に絡んだ資料のストーリーの作り方は以下の書籍でも触れています。わかりやすい文章・資料の作り方を知りたい方はぜひご参照ください。 ファイルのダウンロードこの記事のスライドはパワーポイント形式で作成してあります。一定期間のみ、ファイルをダウンロードできるようにしますので、以下のリンク先からお早めに取得してみてください。 なお、パスワードを設定してありますので、知りたい方は

ピラミッドストラクチャーの作り方

概要バーバラ・ミントの「考える技術・書く技術」を読んで途中で挫折してしまった人は、この図を覚えれば最低限、事足ります。 以下、作り方を示します。 問題テーマ設定 ピラミッドストラクチャー(ツリー階層構造)のテンプレートを用意する。 問題テーマを設定する。 ファクト収集 テーマに関するファクト(事例・データ)を集める。 問題テーマの類似事例を集める。 So What分析 ファクトを第1層に配置し、そこから「だから何がいえるのか?」を問う。 得られた答えを第2層に配

問題分析マンダラート

概要「問題解決ってどうやったらいいの?」と思う人にとって、問題分析マンダラートが役立ちます。 これまでのこと(As-Is)からこれからのこと(To-Be)を決めるのに、図中の数字の順番で整理すると考えがまとまりやすいです。 例えば、WiiUをテーマに問題分析マンダラートで整理してみると、このようになります。ざっくりした粒度ですが、実務ではこれをExcelのワークシートで情報を収集・データ分類しながらこの図解で整理すると、問題を端的に俯瞰することができます。 大事なのは、

セパレーターを使いわける

概要文章のうまい人は区切り記号の使いわけもくっきりしています。 要素の関係性を示す記号は複数あるため、用いるルールを決めなければ、統一性のない文書になってしまいます。特に、列挙記号は多数あるため、使う種類をできるだけ絞り込みます。 “, .”は英文の句読点として用いる以外に、数字の桁表現に用います。日本や英語圏では“, .”(カンマ、ピリオド)は「桁区切り&小数点」ですが、ヨーロッパ語圏等は逆に「小数点&桁区切り」となります。 “- ― ‐”、“~ =”は似ていますが役

カッコを使いわける

概要文章のうまい人はカッコ記号の使い方にも格好をつけます。 学校教育では会話を表す記号として学びますが、実際には引用を表したり、文中で強調したい範囲をくくるのに用いることも多いです。 “「 」『 』”は会話で使います。“「 」”(かぎカッコ) の中でさらに会話が入ると“『 』”(二重かぎカッコ) を用いますが、目立つ記号なので、語句やフレーズの強調/見出しに用います。慣用的に、書籍名で『 』、論文名で「 」を使います。 “【 】( )”は見出しに用います。線の太さは正反

仮説検証は極端な条件で考えてみる

概要中途半端な条件での仮説検証は時間のムダです。極端な条件で考えるとボトルネックやイノベーションのきっかけが見つけやすくなります。 参考書籍仮説検証に関する内容を『ビジネス思考法使いこなしブック』(日本能率協会マネジメントセンター)で詳しく解説しています。ロジカルシンキング・ラテラルシンキング・クリティカルシンキングの観点でそれぞれ分析するアプローチを様々なフレームワークを交えています。 ファイルのダウンロードこの記事のスライドはパワーポイント形式で作成してあります。パス