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セパレーターを使いわける

概要

文章のうまい人は区切り記号の使いわけもくっきりしています。

要素の関係性を示す記号は複数あるため、用いるルールを決めなければ、統一性のない文書になってしまいます。特に、列挙記号は多数あるため、使う種類をできるだけ絞り込みます。

“, .”は英文の句読点として用いる以外に、数字の桁表現に用います。日本や英語圏では“, .”(カンマ、ピリオド)は「桁区切り&小数点」ですが、ヨーロッパ語圏等は逆に「小数点&桁区切り」となります。

“- ― ‐”、“~ =”は似ていますが役割が異なります。“-”(マイナス)は数字の大小、“―”(ダッシュ)は直前の語句や文章の補足、“‐”(ハイフン)は語句と語句をつないで1つに見せるために使います。“~”(波ダッシュ)は期間や要素同士の距離、“=”(イコール)は左右が同じ意味であることを示します。「坂本竜馬―幕末の偉人」は正しいですが、幕末の偉人には西郷隆盛など他の人物もいるため、「坂本竜馬=幕末の偉人」は誤表記になります。

“… ‥”は後ろに言葉を続けることで補足として用います。要素同士の仕切りにもなり、何も続けずに余韻や静寂の意味としても使えます。“…”(三点リーダー)と“‥”(二点リーダー)はいずれも同じ意味、使い方をします。1文字ではなく2文字並べて使うのが一般的です。中黒を2~3文字続ける表記は正しくありません。企業によってどちらを用いるか統一ルールを設けていることもありますが、特に無いなら、三点リーダーをで2文字重ねを使います。

“: ;”は語句を並べたり補足するために用います。“:”(コロン)は前要素を別表現に改めることに使います。“;”(セミコロン)は前の語句の説明や理由を表します。

“・ / |”は語句の並びを表します。“・”(中黒)はカタカナ語句の区切りや同じレベルの語句のand列挙(“および”の意味)に使います。“/”(スラッシュ)はor列挙(“または”の意味)や分子/分母、上位要素/下位要素のような階層表現に用います。“|”(パイプ)は語句の列挙、親・子要素を表すのに用います。

セパレーターを用いた例

名称:カンマ、ピリオド

It is not length of life, but depth of life. (日本式)1,530.5万円 (欧州式)1.530,5万ユーロ

名称:マイナス、ダッシュ、ハイフン、波ダッシュ、イコール

四半期損益-3億円―アジア地区が4割を占める―の地域別内訳を示す。 Nintendo‐DS~3DSまでの歴史を調べる。 東京=日本の首都は2020年のオリンピック開催地である。

名称:三点リーダー、二点リーダー

各所へ根回ししたが社長決裁で否決された…… しかたがない‥もう一度稟議をやり直そう‥‥ 任天堂…世界的なゲーム企業………P.12参照

名称:コロン、セミコロン

西日本エリアの売上上位3社:大阪、京都、神戸 3社の営業エリアは法人本社が多い;大口発注が多いと思われる。

名称:中黒、スラッシュ、パイプ

営業時間:午前10時~午後8時(日曜・祝日を除く) 配送量が10000個/日に達し、昼間/夜間の配送ドライバーがそれぞれ不足している。 【営業時間のお知らせ|NTTドコモ】明日は22時まで営業

参考書籍

この内容は以下の書籍から抜粋しました。わかりやすい文章・資料の作り方を知りたい方はぜひご参照ください。

参考記事

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