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奥野じゅん
2020年6月2日 10:32
何の前触れもなく曇りだした。 と思ったら、すぐに大粒の雨がぼつぼつと落ちてきて、あっという間に大雨になった。 慌てて、目についたカフェの入口に駆け込む。 はあっと安堵のため息を漏らし振り返ると、後ろからのんびりついてきた藤堂は、のんきな声で笑った。「これはすぐには止まないね」 雨で台無しになった栗色の髪をバサバサと払うと、相方の表情をうかがうように、綺麗な顔をちょっと傾ける。 安井は