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テーピング実技講習会

はじめに

2021年7月7日夜間部と10日午前部/午後部の3部に分かれて、テーピングの実技を行いました。
以前の「第2回スポーツ医学塾」で牟田口先生にご教授いただいた「足関節捻挫の初期対応」を実践する機会として開催されました🦶


テーピングの巻き方

『足関節捻挫の初期対応を実践してみよう』
前回の講義の要点を再確認した後に、テーピング実技に移りました。
テーピングを持つこともはじめてで、巻くことに苦戦する学生も多数いました。
今回学んだテーピングのポイントについてもう一度確認してみましょう!

①アンダーラップ後にアンカーを巻く
目的:皮膚のかぶれを防ぐためにアンダーラップを巻く。
方法:アンカーは直接皮膚に貼り、アキレス腱やヒラメ筋に過度な負荷がかからないように適度な強度で巻く。

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②スターアップ
目的:捻挫を予防するために巻く。
方法:1/2ずつを重ねながら3本行う。
内反捻挫の場合→内側から外側へ引き上げる
外反捻挫の場合→足底を中心として内側と外側を均等に引き上げる。
ポイント:張力は一定にする。

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③ホースシュー
目的:スターアップのズレを抑えるために巻く。
方法:アキレス腱では、たるまないように少し斜めに張る。
ポイント : 固定を強めたい時にはスターアップ・ホースシューを交互に巻く。
 
④サーキュラー
目的:巻いた部位を圧迫し、覆うために巻く。
方法:内果より少し高い位置から始め、アンカーまで1/2以上重ねながら巻く。

⑤ヒールロック
目的:踵の側方への動きを抑える。
方法:内反捻挫の場合→外果上方から始める
外反捻挫の場合→内果上方から始める。
ポイント:踵を通る際には踵からテープが離れないようにし、アキレス腱に強い負荷がかからないように。
外果は低い位置にあるため、内果よりも少し上を通過するイメージを持つ。

⑥フィギュアエイト
目的:関節全体を固定するために巻く。
方法:テープが斜めにならないようにする。
アキレス腱に不均一な負荷がかからないように。
内反捻挫の場合→外果上方から始める。
外反捻挫の場合→内果上方から始める。
舟状骨を基準に貼り、足底はまっすぐ通過する。


最初はテープが捩れたり、たるんだり、牟田口先生のように綺麗なテーピングが出来ない学生がほとんどでした🤔
しかし、回数を重ねて練習していくうちに徐々に綺麗な貼り方ができるようになった学生も多く見られました!「練習あるのみ」ですね!


参加した学生の感想

👨‍🎓きっかけ
 スポーツ健康科学部1年 石井太晴さん

今回のテーピング実習講習会はトレーナーを志す私の中で大きな「きっかけ」になったと思います。
スポーツ医学塾として今回が始めて対面での開催となり、他学部、他学年との交流が多くありました。同じような志を持つ仲間と始めて顔を合わせ、お互いにテープを巻き合うという貴重な経験をさせていただきました。
私がペアを組んだ学生は他学部でした。同級生ながらも専門的な知識と優れたテーピング技術を持ち合わせていて、感心した半面、負けてられないという焦りも感じました。このように、ペアワークを通して良い刺激をもらえたと感じます。
私の所属するスポーツ健康科学部では、テーピングの実習授業を受講するまでにまだまだ時間があります。もちろん実習に至るまでの基礎教養は重要ですが、今回実際にテーピングを体験したことによって、解剖学等の知識が実際に役立つことに身を持って感じることが出来ました。この機会を通して、学習への意欲も改めて高まりました。
今回学んだことは全て自身の大きな経験値として、きっかけとして将来に影響していくものになると思います。このご時世のなかでこうした経験をさせていただいたことに感謝し、将来への糧として活かせるようこれからも学習に励みたいと思います。ありがとうございました。

👨‍🎓実際に学んでみて
 スポーツ健康科学部2年 吉田岳央さん

今回、牟田口先生よりテーピングの巻き方について学びました。
実際に現場に出ている人から教えてもらうのは初めてでとても勉強になりました。特に「アンダーラップ」については学ぶことが出来ました。牟田口先生は足首から巻く方法でやっており、理由としては「よりアンダーラップを薄く巻くことを意識しており、そうすることによって後のテーピングの固定力を損なわないようにしている」と仰っており、実際にアスレチックトレーナーとして働いていくためにはこのような小さなこだわりを持つことや気遣いが必要であると感じられました。今回の実習ではやはり本の中ではわからないような実際にやってみることでわかることが多くあり、実践がとても大切だということを改めて気づかされました。
生徒同士で巻くことによってコミュニケーションをとりながら巻くことで現場により近い状況を作れていたのではないかと思いました。
今後もこのような実習が開催されれば積極的に参加できればと思います。

👨‍🎓恵まれた環境で学べる貴重な経験
  保健医療学部3年 矢島颯太さん

今回は牟田口先生よりテーピングの巻き方について学びました。
以前に一度テーピングの講義を受けたことがあるのですが、巻いてもらう側になることが多く、見るだけで習得している気になっていました。しかし、今回の講義でテーピングは実践が非常に大切だということに気付きました。最初は全く巻けなかったのですが、先生から助言をもらいつつ生徒同士で教え合いながら実践し、最終的に巻けるようになりました。
スポーツ医学塾は熱心で現場経験が豊富な先生方から実践的に学べるので、入って本当によかったなと改めて感じました。
これからも貪欲に学んでいきます。

👨‍🎓初めての実習を終えて
 保健医療学部1年 戸澤結斗さん

私にとって、今回のような実践的な実習で、実際にトレーナーとして活躍する先生に直接指導していただいたことは、とてもいい機会でした。実際に一人一人自分のテーピングをもらい先生のデモンストレーションの後に実際に自分の手を動かしながら、自分なりに何度も何度もどうしたら上手にできるか考え、試行錯誤し、時にはマンツーマンで教えてもらい、テーピングの技術、基礎知識がしっかりと身についてたと感じています。
また、初めて対面でのスポーツ医学塾で、ペアもシャッフルで組み、初対面の人と、どうしたらうまくできるかなどコミュニケーションを取りながらできたため、同じ志も持つ仲間ができ、そういった意味でもいい機会になりました。学んだことを忘れないよう部活等で生かしながら、今後も様々な講義や実習があるので、積極的に参加し知識や技術をしっかりと付け、さらには自分のコミュニティーも広げていきたいと思います。

終わりに

今回のテーピングの実技を通して、前回はオンラインでの授業でしたが、今回は直接牟田口先生のテーピング指導を受けられ、かつ質問したり、実際に牟田口先生に巻いていただけたり、オフライン授業ならではの学びが出来たと思います✍️
コロナ下で実習や部活などが十分にできず、他学部や他学年の交流もなかなか難しい環境の中、同じスポーツ医学を学びたい塾生と先生方の交流ができました🤝
このスポーツ医学塾が開塾したテーマは「将来スポーツ医療に携わりたいと考える仲間やすでに活動している先生方と繋がることができるコミュニティーを作る」ことでしたので、そのテーマが少し実現できたのではないかと思いました!
これからももっと他学部・他学年の枠を超えて、スポーツ医学塾を盛り上げて、学んでいきたいです💪


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