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会社組織として目標を達成するために、リーダーがまず実践すべきこと

 こんにちは!初めまして!

 この度、noteの投稿を始めました、じゅんさんと申します。

 私は、大学卒業後、15年間高校教師や塾講師として教育業界に携わり、現在は組織コンサルティング会社で人材育成支援を行っています。

 今回は“祝!note初投稿”ということで、私がnoteを通して伝えたいことを、これまでの経歴を振り返りながら、お話ししたいと思います。

教師を志した異国での語学留学

先に述べましたが、私はこれまで15年間、教育業界に携わってきました。幼い頃から「教師になりたい」と夢見ていたわけではありません。かと言って、何か目標や夢を持って生活していたわけでもありませんでした。

 教師を志すきっかけとなったのは、大学3年次に参加したオーストラリア短期語学留学でした。

 当時は、大学の企画ということで、教授と大学内にある国際センターの担当者が引率しました。

 私自身、英語が得意だったわけではありませんでしたが、大学も3年になり、いまだ将来やりたいことや、就きたい職業が決まっていなかったこともあり、自分の人生のきっかけになることを探しに行こうという程度の気持ちで参加しました。

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初めてのホームステイは苦難の連続でした。

 ホームステイ先では、既に韓国と香港から来た留学生がいました。

 ホストファミリーには子どもが4人いましたので、お土産にと折り紙をひとりずつ渡しました。目の前で鶴を折ったのですが、一緒にいた香港からの留学生が、私より先に鶴を折って子どもたちに渡していました笑

 また、現地の大学へ通う初日の帰り道、大学から乗車するバスを間違えてしまい、異国の地で迷子になってしまいました。

 近くの公衆電話から、ホストマザーへ電話したところ・・・なんとびっくり!ホストマザーが日本語で対応してくださり、家までの道を丁寧に案内してくれました。

 原則、留学生相手に日本語は使わないようにしているようなのですが、何かトラブルや緊急事態においては日本語を使用することがあるようです。

 留学期間も終盤に差し掛かったところで、引率の教授と、現地のレストランで食事をする機会がありました。

 私は、これまでの人生や大学に入学してからの現状を教授に話しました。その中で、私自身の将来について話が及びました。

 教授から「大学卒業後はどうするの?」と聞かれましたが、将来について何も決めていませんでした。

 「大学入学後に始めた飲食店のアルバイトでは、バイトリーダーとして、後輩の指導や研修をやっています」と教授に話したところ、「学校の教師とか向いているんじゃないか」と教授に言われました。

 その時は、教師になるなどこれっぽっちも考えていませんでしたが、いわゆる「教育のプロ」に教師を薦められたことに腹落ちした私は「教師」という職業について真剣に考え、教師の道を歩む決意をしました。

現在の基盤になった教師生活

 大学卒業後、東北にある私立高校で常勤講師(契約社員)としてキャリアをスタートさせました。

 私立学校は、常勤講師での採用の場合、専任教諭(正社員)になるチャンスが少ないため、契約期間満了後は別の学校へ転職するという状況でした。途中、塾講師も経験しながら、ようやく私立A高校で専任教諭として採用されました。

 A高校は、当時、県内で偏差値下位の学校でしたが、‟進学校化”へ路線を変えるべく、学校改革の真っただ中でした。

 難関私立大学や国公立大学の進学を目指す特進コースと進学コースがありましたが、特進コースに在籍している生徒の多くは、推薦やAO入試での大学入試合格を目指す生徒が多く、一般入試で難関大学合格を目指す生徒は、数名しかいないという状況でした。


 入社後、2年目よりクラス担任を務めることができ、比較的順調なスタートを切りました。

そして3年目に担任を受け持った特進クラスとの出会いが、今の私の人生に大きな影響を与えてくれました。

 この時の学年主任は、大学進学実績を上げようと本気でした。

私も、塾講師時代に、東大や早稲田大学を目指す高校生相手に授業を行った経験もあり、学年主任が掲げた「史上最高の進路実績の実現」という学年目標の達成に貢献したいと、強い決意を抱いていました。


 まず、私個人として「A高校史上最高の進路実績に大きく貢献する」をミッションとして掲げ、3年後の生徒たちの進路実現に向けて行動計画を立てました。

クラス経営に関しても、目標と連動したものをベースに運営を考えました。

 詳細については、次回以降のnoteにてお伝えしますが、1つ言えることは、勉強方法やテクニック的なことを中心に指導していたわけではなく、

学校の中での特進クラスのあるべき姿+個々の特性を発揮できる環境作りをクラス経営の根幹に置いていました。

 そのためにやるべきことをリスト化し、リスト化したものを細分化しながら進め、生徒たちの成長をサポートしてきました。

 その結果、自分でもびっくりするくらい、行動計画を順調に進めることができました。また、生徒たちが、学力を伸ばすだけでなく、人間性も大きく成長していくのを見守ることができました。

 最終的には、私のクラスより、一般入試にてA高校初の早稲田大学現役合格者、また国立大学やMARCH大学にも合格者を輩出することができました。

 1年生の時に30前半だった模試の偏差値だった生徒が、センター試験前最後の模試では、70前半まで偏差値が上がるなど、どの教員もこの結果を想像していませんでした。

 しかし、生徒達の「本気」が伝わったのか、または私の熱量が伝わったのか、受験が近づくにつれ、協力してくださる先生方や、応援して下さる先生方の人数が増えていったように感じました。

個人的には「ビリギャル」を超えたのでは?と自負しています。

 この年を境に、学校内において、大学入試に対する教員の意識が高まり、カリキュラムや通常授業の見直し、大学入試制度に関する情報収集および共有、また夏休みや冬休みの「進学講習」のあり方が大きく変わりました。生徒数も大幅に増えました。

 現在では毎年のように素晴らしい大学進学実績を残す学校になっています。私個人は、学校からこの結果を評価頂き、学年主任に昇格することができました。

 学年主任昇格後、自分の学年ではもっと壮大な目標を設定し、チャレンジしようと考え、目標をさらに高く設定し、3年間の行動計画を立てました。

 最初の学年ミーティングでは、先生方にこの学年のビジョンと達成目標、具体的行動計画を提示し「学年一丸となって最高の進路実績を達成しましょう!」と声を掛けました。

先生方は大変協力的で、表情を拝見すると、皆笑顔で、ワクワクしているように見えました。

 1年次から、作成した「行動計画」通りに進めていくことができました。多少の問題点やギャップはありましたが、ギャップや問題点を解決すべく、先生方は一生懸命に取り組んでくださいました。

 私も困っている先生方には、問題解決方法を一緒になって考えたり、アドバイスしたりしながらサポートしました。

 生徒たちが3年生になり、いよいよ彼らの進路を実現すべく、ラストスパートに入りました。

4月の模試の結果を見ると、上位層は、当初掲げていた学力には少し及びませんでしたが、底上げはしっかりとできていました。

夏休みで、より学力を伸ばすための企画や取り組みを考えていたので、「最高の大学進学結果」を達成できると確信していました。

生徒たちも、本当よく勉強していました。実際、夏を過ぎると模擬試験の結果が大変良く、期待も膨らんできました。


 ところが、結果は想定していたものとは違い、掲げた達成目標とは程遠いものでした。早慶合格者はおろか、国立大学合格者も出ませんでした。

当時、首都圏の大学で、いわゆる「定員厳格化」がピークを迎えており、どこの大学も高倍率で、合格ラインも例年に比べ高いところに設定されていました。

 しかし、その中でも、難関私立や国公立大学へ合格者を多く輩出した学校はいくつもありました。ですから、私自身、目標達成できなかった根本的な原因を把握することができませんでした。

もっとも、自分自身の中では、順調に進んでいると認識しており、目標を達成できると最後まで思っていたからです。

ついに発見した「組織マネジメント」方法

 その後、高校教師だけで自分の人生を走り続けることに違和感を覚え、これまでの経験を活かしつつ、新たなチャレンジをする覚悟を持ち、現在の職場へ転職しました。

 そこでの組織開発についての学びや、企業向け人材育成研修に携わっていく中で、私がなぜ、学年主任のときに、学年目標を達成できなかったのか、その原因を突き止めることができました。

現在、私には、3人の娘がいます。子どもたちが成長していく姿を見ると、親として大変微笑ましく感じますね。

 子どもたちが赤ん坊の頃を思い返してみましょう。赤ん坊の頃にできることなんて指で数えるくらいしかなかったでしょう。

だから、何か一つでもできると、とにかく褒めていましたね。歩き始めたときなんて、まさに感動でした!

 しかし、子どもたちが成長するにつれて、できることが増えてきます。字が書けるようになり、自転車に乗れるようになるなど。

したがって、自分が子どもたちと同じくらいの年齢の時にできたことが「できない」ことに対して、え?なんで?と疑問を抱いたり、状況によっては腹立たしく感じることがあります。

大人になると、「できること」の基準が一段と高くなります。大人なんだから、できて当たり前とか、自分ができるのになぜできないの?という抽象的な基準で判断することとかないでしょうか。

 学年主任だった私はまさにそうでした。当時を振り返ると、前年に自分自身が達成した目標と同じようなストーリーや計画を立て、自分軸で物事を決めていました。

 目標設定する際に、これまでの自分の経験をもとに作成したことで、先生方とはイメージの共有ができていませんでした。

 私自身、普段から積極的に先生方をフォローしたり、私のやり方に意見もなく、笑顔で首を縦に振ってくれるので、目標の落とし込みが、十分できており、先生方が腹落ちできていると思い込んでいました

しかし、組織マネジメントについて理解を深めていくうちに、実際はそうではなかったということをはっきりと思い知らされました。

つまり、私が、目標達成できなかった原因は

「相手軸で目標を設定していなかった」

からです。

 チームで目標を達成するには、メンバー全員がその目標や行動計画に対して、上司と共通の達成イメージを描けており、かつ、目標設定の背景や目的を、個々に腹落ちができているか、リーダー自身が把握できていなければなりません。

 また、自分が達成できたからと言って、必ずしもそのやり方で他人が実行できるとは限らないこと。

 むしろ、メンバー一人ひとりの能力や個性、さらにはチームの現状を把握し、それを軸に「達成可能」な目標を設定し、行動計画を立てなければ、実現は難しいということが分かりました。

 現在、企業向けの人材育成支援を担当しておりますが、「部下育成」で悩んでいる新人の管理者やマネージャーの方を多く見受けます。

 様々な要因があるようですが、共通して言えることは、部下とのコミュニケーションの機会が少なく、部下のことを把握できていないという点です。

 そのため、自分自身の業務量が増え、育てることよりも、業務をこなすことが主眼になっています。

 そうなると、自部門の目標設定も相手軸ではなく、自分軸で考え、行動計画を立ててしまいます。その結果、部門で実績を上げられず、会社全体の業績に影響がでている状態なんていう企業もあります。

 長くなりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 このnoteを通して、自組織として目標を達成するための方法や、その前提として、どのような行動が求められるのか、発信していきます。

 目標の設定方法や、達成するために必要なことが把握できていない、部下とのコミュニケーションで悩んでいる、管理者やマネージャーの方に、少しでも役に立つ情報を届けたい、

 そして、目標を達成することで、部下との信頼関係を構築し、メンバーおよび自分自身の成長を感じ、皆様の仕事にやりがいを感じるチーム作りに貢献したいと想っています。

私の活動や発信に是非興味ございましたら、フォロー頂けると嬉しいです。ご意見やご感想お待ちしております。

また、実際に悩みを抱えていらっしゃる方のご相談も承っております。お気軽にお申し付けください。Twitterもやっておりますので、Twitter内容もご一読いただけますと感動します。

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