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僕のひこうき雲 8

某月某日

朝は午前5時に起床する。

まず、洗面台でぼさぼさの髪を水で押さえつけながら歯磨きをして、傍にある洗濯機のスイッチを入れる。

その後、仏壇のお水を取り替えて、お線香を焚いて手を合わせる。今日一日の家族の無事をお祈りする。

その後、寒さに手を擦り合わせながら、極寒の台所に向かう。

まずお湯を沸かす。

湯が沸いたらお茶を入れて、まず妻のポットに注ぐ。その後自分のコップにも注ぎ、一口飲んでほっとし、我が身体が起動したことを実感する。

朝ご飯作りに取り掛かる。

いつも家族には温かいご飯とお味噌汁を食べてもらいたい。

ご飯🍚は昨夜炊飯器にセットした。午前6時には炊き上がる。

そして、昨夜飲みきったお味噌汁を作らねばと気付く。

白菜🥬を刻んで、人参🥕を銀杏切りして、おあげさんを短冊切りにする。

水をはった鍋にそれらをどかどか投入して、ヒガシマルの出汁を振りかけて火をかける。蓋をしてしばし待つ。

次に目玉焼きに添えるキャベツ🥬を千切りにする。お皿によそい、その上空から、お醤油とお酢と生姜、砂糖、ごま油、すりごまをおりゃおりゃと混ぜた即席ドレッシングをひらりとたらす。かけ過ぎると息子から文句が出るので要注意だ。

続けて果物である。りんご🍎をうさぎ耳🐇に切ったものとバナナを自分なりのデザインで小皿に入れる。んー、バナナ部分が軸のキノコみたいになる。

以前は洗い物が増えるのが面倒で、果物も目玉焼き達とワンプレートにしていたのだが、息子がドレッシングがデザートに触れるのが嫌であることを妻に聞き、小皿によそうことにした。

お味噌汁の火を止めて、お味噌を溶く。気まぐれに味見をする。

ここで洗濯機がピーピーピーと鳴り、今朝の業務が終わったことを知らせてくれる。おー、ご苦労様でしたと言いながら、洗濯物をそそくさと干していく。

同じく炊飯器がピーピーピーと鳴り、昨夜からの業務が終わったことを知らせてくれる。おー、君も頑張ったと言いながら、炊飯器を開けて、もわっと幸せ湯気を顔に浴びる。

妻と私のお昼ご飯、また息子のおやつ代わりのおにぎり🍙を、あちあちと喚きながら握る。

さあ息子を起こす午前6時半だ。

そっと襖を開けて、おはよーと声をかける。

息子がもそもそして、しばらく経つと、おはよーと言いながら、布団から這い出してくる。

さあ目玉焼き🍳を焼いて、一緒に朝ごはんを食べよー。

※こちらは投げ銭記事です。投げ銭は妻の医療費に充てさせていただいております。何卒、宜しくお願い申し上げます。

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妻が倒れてから、感情を言葉にすることの大切さを実感している。拙くても不器用でも、妻への思いは送り続けたい。