自分への呪い:あなたも、Daigoさんもきっと
こんにちは
コーチングを通じて
個人や組織の幸せを探求しています
メンタリストじゅんです。
嘘です、コーチのじゅんです。
オリンピックの余韻や
コロナ拡大の現状を遮るように
メンタリストDaigoさんの発言が話題になりました。
知らない方はいないと思いますが
ホームレス支援団体が出した声明が
わかりやすいのでこちら。
僕は発言内容や炎上自体には興味はありません。
でも僕は人の心を考える人なので
彼の精神状態には興味がとてもあります。
つまり
国内トップクラスの影響力・人気を持つインフルエンサーであり
軽く数億円を稼いでいる成功者でもある彼が
なぜわざわざホームレスを攻撃しなくてはいけなかったか
という事です。
これは「そういう事を言うと問題になるからやめておく」
という理性が働いたかどうかではなく、です。
ほとんどの人はこの↑「理性的な」
もっというと「打算的な」理由で
こんな発言はしませんが
そこは置いておいて。
しかし「本音では実は似たような事思っている」
という人はいるのではないでしょうか。
これは、ホームレスだろうが、男女だろうが、
人種だろうが、特定の職業だろうが、
学歴や働いている会社の規模だろうが
持っている車や時計のブランドだろうが
「○○な人はダメ、価値がない、落第者だ」と
思っている事は
彼でなくても1つや2つはあるでしょうきっと。
僕はそれを
なるべく早くやめてしまう
事をオススメします。
「炎上するから」ではなく
「あなた自身が辛いから」です。
○○な人はダメ、良い
という価値観はいつの間にか出来上がっています。
あなたは「いつ」「どんなときに」
その価値観が作られたか覚えていますか?
多分覚えてないと思います。
ではこの質問をしたらどうでしょう?
「自分に価値がない」と思ったことはありますか?
それはいつで
どんな時でしょう?
考えてみてください。
それは兄弟・姉妹に対してかもしれませんし
学校の同級生と比べた時かもしれませんし
受験やテストで☓がつけられた時かもしれませんし
誰かに大きな迷惑をかけたり
期待に答えられなかった時かも知れません。
ほとんどの人が一度や二度はそういう経験があると思います。
僕の場合は、小学校の時のいじめでしたし
親とわかりあえなかった孤独でしたし
お金がとにかく無くて辛かった20代でしたし
他人に蔑む態度を取られた時でした。
それは誰にとっても辛い経験です。
「自分に価値がない」は一番思いたくない事の1つです。
そして気づきました?
実はそれ全部人間関係によって生まれています。
そしてその辛い経験が
「○○は価値がある・ない」というルールを
自分の中に作ってしまいます。
弟や妹の方がかわいがられている気がした長子は
褒められる為に勉強を頑張って優等生でいる努力をし
「優秀でないと価値がない」というルールを作ったりします。
学歴にコンプレックスがある人は
年収を上げてそれを周囲に示すことでそれを払拭しようと
「稼げない人は価値がない」と思おうとしたりします。
いじめられて友達ができなかったある人は
SNSのフォロワーや有名企業などに入ることで
「自分には価値がある」と思おうとします。
こういった「価値がない」と思わされてしまった経験。
それがつらすぎるゆえに
払拭する為に努力もするんですが
それと引き換えに、「○でないとダメ」というルールを
自分の中に作ってしまうんですね。
Daigoさんの場合
「お金を稼いで税金を払っていない人は
社会に必要の無い人間」
という発言でしたが、
このルールを確立させたものは
彼自身の「自分には価値がない」と思わされた経験からの
「お金を稼げば価値ある人間になれる」という
コンプレックス払拭の為のマイルールなのです。
そしてこれは、多くの方が、
いや、ほとんどの方がもっています。
こう思った人もいるのでは無いでしょうか?
「悪い面ばかりではないんじゃない?」
はい。そう思います。
つまり、辛い状況の自分を脱出する為に
その人が前を向いた結果できたものだし、
それをバネにがんばれた人もたくさんいます。
彼自身もコンプレックスがモチベーションになって
ここまでの成功者になった事は疑いが無いでしょう。
一番の問題
しかし、このマイルール(別名:自分への呪い)の問題点は
その人が払拭したつもりでいるコンプレックスが消えない
という事です。
消えません。辛い事実ですが。
「あの時愛されなかった代わりに成功者になった」事は
その人が「あの時愛されなかった事」や
「今愛されると信じられる」事に全く影響しません。
辛い思い出は辛いままだし
自己肯定感は低いまま。
解決ではなく、代替品だからです。
まるでお酒を飲んで酔っ払っても
覚めたら何も変わっていないのと同じです。
同じです
あなたがせっかくマイルールを無理やり作って
「こうすればあの辛さが消える」とか
コンプレックスが無くなる、とか
思って頑張っているそれでは
解決はしません。
だから
どれだけお金があってもフォロワーが多くても
根本的な心が癒えていなくて
わざわざ全く関係の無い人々を
マイルールにのっとって
非難したり差別したりする行動に出てしまいます。
ちなみに
炎上時に有名人を攻撃する人々も
もちろん全く同じ状況です。
自分のコンプレックスを誤魔化すために
正義の鉄槌を振りかざしているつもりでいても
あなたは何も変われない。代替品でしか無いからです。
そして効果がないと同時に
あなた自身を縛ります。
あなたが自分の中で勝手に作ったルールは
どれだけ振りかざしても他人には影響与えられませんが
自分には多大な影響を与えます。
自分で作ってしまったルールなので
自分が守らなくてはいけない
のです。
これはもう、めちゃめちゃ大変ですよ。
だから、今すぐやめて欲しいんです。
だって「優秀でないと価値がない」とか
「高収入じゃない人間はクズだ」とか
「ブスは死んだほうがマシ」とか
思ってしまったら、
自分がそうならないように必死になり
必死ならまだしも
そこにしがみつくしかなくなるんです。
優秀が価値なら、ある日悪い評価受けたら最悪だし
収入が価値なら、自分より稼いでいる人を見たら
あっという間に劣等感に苛まれます。
外見なんて更に大変。指標が曖昧すぎて
常にビクビクしないといけないし
評価が他人軸だから他人の心境変化に怯えるんです。
辛いですよ、その人生
他の人は気にしてないのに
自分がうっかり作ってしまったばかりに
そこに固執しなくてはいけない人生
辛くないですか?
こういった例はいとまがありません。
先日カフェで隣に座っていた二人は
めちゃめちゃ綺麗な方だったんですが
僕が仕事している1時間の間ずっと
本当にずーーーーーーっと、
美容整形の話ばかりしていました。
知り合いのとても成功しているYoutuberは
数字が少し下がったある月に
外に出られない程精神的にまいってしまっていたり
ある起業家の知り合いは
高いレストランや有名人との絡みを
延々とSNSでアピールしまくっています。
それが周りの人にとって
あなたの評価に繋がっていない事も気づかず。
「○○に価値がある・ない」のルールは
本人だけを縛り続ける上に
代替品でしかないから、満足する事もないんです。
他人や世の中を判断しているつもりでも
まさに人を呪わば穴二つ。
自分で自分にかけた呪い
です。
どこかで書こうと思っていた
自己肯定感にも直結しますが
条件付きの愛情は愛情じゃない
は、
これからも声を大にして言い続けたいと思います。
他人へも、自分へもです。
受け入れられなかったり
誰かとの差を感じたり
自分に価値がないと思う経験は
誰しもがあります。
しかしそれを
あなたの人生の限り続く呪いにしてしまうのは
ちょっとさすがにコスパ悪くないですか?
そういう時もあった
そうじゃない時もあった
好かれる事も嫌われる事もあるけど
まあ良しとしよう。
という自分への寛容さ。
何の条件もつけずに
ひとまず今生きている自分を
良しとしてあげる。
まずはここからです。
自分への寛容さは
他人への寛容さになります。
自分への無条件の愛は
他人への無条件の愛になります。
そしてそういう気持ちで接すれば
自然とあなたを大事にしてくれる人は出てきます。
そりゃあ
お金があったり人気あったり
外見良かったりした方がいいです。
僕も羨ましいと思う事はたくさんあります。
でもまあ一旦、
自分の事を良しとしてあげてください。
いいじゃないですか、
自分くらい自分を赦したって。
そんな事思えないなーって時は
とりあえずSMAPでも聴いて
それでもダメなら
コーチングを試してみてください。
では良い一日を
じゅんでした。
サポートされたら、俺はその倍額を寄付する。倍返しだ。