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勢いでスペインに来てみた

今働いている会社では海外出張が非常に多い。月に2回はある。

昔は「せっかく出張に行くなら近くの観光地にでも」とか考えたが、これだけ多いとそんな事より「早く行って帰りたい」とギリギリスケジュールになる。

今回もそんな感じだと思っていたし、忙しくて飛行機日程を見てなかったので、「まる1日予定が無い日がある」と気づいたのが、前日の昼だった。土地勘も無いポルトガルの片田舎で一体何をすればいいのか。

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ここには、9月も終わるのにまだ泳げるビーチと強烈な日照りがある。それを楽しみにこの辺りに来る観光客と違い、ビーチで寝そべって1日過ごす、などキャラに合わなすぎる。

今からできる最高の1日とは何か

前日夜にGoogleマップなるものをボーッと眺めていた僕は「ポルトガルはスペインに近い」という当たり前の事を思い出した。今いるのはビーチリゾートのFaro。首都リスボンよりも、スペインの国境の方が近い。そしてその先には、、、セビージャがある!!

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セビージャ、歴史的にはセビリアと呼ばれる事が多いスペイン主要都市の1つ。中世ではイスラムとキリストが覇権を奪い合ったお陰で独特の文化が生まれる。特に建築物が凄い。大航海時代にはスペインと新大陸(今のアメリカ)を繋ぐ貿易港として栄えた、世界史好きには堪らない都市。サッカー好きとしても、かつてファビアーノ、カヌーテの2トップが大暴れしたセビージャFCのある街。一瞬だけ清武選手が在籍。

車でなんと2時間!気持ち的には箱根レベル。しかし、悔やまれる事に国際免許を持って来なかった。長距離バスなら3時間。日帰りできない事はない。
調べると、1番早い便は、、、午前1:45。5時間後。到着は時差1時間追加して朝の6時!!帰りは4時に乗れば7時に戻れる。

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行けるとわかると試してみたくなる
のが人の性。全く喋れないポルトガルから全く喋れないスペインへ、深夜のバス停に向かうのであった。

深夜のバス停。思ったより危険そうではない。いろんな国籍や年齢の人が待っていた。

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実際行く人へのtipsとして、どんな田舎でもバス停の数多すぎてわけわからないので、早めに行って入念に調べるべし。逆に大きな都市は電光掲示板がしっかりしてわかりやすい。

チケットは完全オンライン。スマホ画面とパスポートだけで乗れるのは時代を感じる(10年前はプリントアウト)

ヨーロッパの長距離バスはほぼwifi完備。でも座席は日本よりはるかに狭い。ヨーロッパの大きな身体の人達はかなり窮屈そう。小さくて良かった。

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腰痛を感じながら眠りこけていたら、、、あっという間に到着。6時なのにまだ真っ暗。店も空いてないのでバス停でクラロワする。思ったより安全そう。

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7時になって近くのカフェへ。ググったばかりの「カフェコンレチェ」を注文。una cafe con leche porfavorと試してみたら、何かめっちゃ言い返されてすぐ混乱。「トーストもつけるか?」という意味だったらしい。消防隊員や工事現場の人が忙しく行き交う中店の奥でひっそりとしてるアジア人1人。みんな楽しそうに話してて羨ましい。

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セビージャでの予定をイメージしつつ時間を潰す。1時間ほどコーヒー一杯で粘ったのでさすがにそろそろと思い会計。1ユーロ。素敵。

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まだ街が目覚めてない朝の雰囲気を楽しみながらフラフラと歩く。ぼくの特技は「Googleマップを眺め続けると街の地図が身体に染み込む」事。評判の良い朝ごはん屋さんを目指す。

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