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アップルウォッチ右腕につけるか左腕につけるか論争

この秋、僕は大きな買い物をした。

アップルウォッチである。

シリーズ5の大きい方のサイズで、5万円弱ほどした。

シリーズ6がその1ヶ月後に販売されて複雑な気持ちになったのは置いといて、買って良かったと思っている。

本当にいろんな機能がついている。

そのほとんどが携帯でもできてしまうという現実に悩まされたりもしたが、腕時計で色々できちゃうって、なんか、かっこいいじゃん。未来じゃん。もう一度言うが買って良かったと思っている。ほんとに。


特にかっこいいのが、Suica機能。

腕時計をピッとやるだけで改札をスマートに通ることができる。

カバンからSuicaを取り出す必要は無いし、なんせかっこいい。できる男感満載。

ただこの機能を使うに当たって考えなくてはいけないことが一つできた。

そう、

アップルウォッチを右腕につけるか左腕につけるか

ということだ。

ぼくは右利きなので右手が塞がっていることが多く、今までは左腕にウォッチだった。

しかし改札でピッとやるのは右側。左腕だとどうしても、カッコ悪い体勢にならないとなのだ。

これではスマートのかけらもない。

なら右腕にウォッチすればいいじゃないって?

それができたらこんなに悩んでいない。


仮に右腕にウォッチの生活を想像してみた僕は重大な問題にぶち当たった。

そう、トイレでお尻を拭く時なんかやだ、

ということだ。

トイレットペーパーは大抵右側に設置してあるし、今までの人生で僕はずっと右手で拭いてきた。

今更サウスポーにはなれない。

右手にペーパー、右腕にウォッチという状況。なんともデンジャラス。

僕は崇高なアップル製品であるウォッチには、汚いものとは無縁の人生を歩んでほしいのだ。

すぐ横に拭きたてほやほやの汚物がある、

なんてことをしたらウォッチは何を思うだろうか。

俺にそんなものを見せるな

そうに決まっている。

そしてもしウォッチに汚物が少しでもタッチしてしまったら、と考えると怖い。怖すぎる。

そんなこと絶対にあってはならない。



ということでやっぱり左腕にウォッチという牙城は崩せない。

何か方法は無いのか、、

答えが出ないまま数ヶ月が経った。



ある日、まだアップルウォッチを持っていない頃を思い出した。

僕は長い間iPhoneにSuicaを入れていて、改札ではiPhoneをピッとしていた。


ちょっと待てよ、、、、


それでも十分スマートだったじゃないか、、、!


確かにiPhoneを持っている人は身近にも山ほどいた。

しかしそれをSuicaとして使っていた人はあんまいなかった。

僕が改札でピッとしているのを見て

え、携帯にスイカ入ってんの?すげー

と言ってくる友達も少なくなかった。

実際いつも持ち歩いてる携帯ですぐにピッとできるのはかなり便利だった。

どっちかの腕についてるわけじゃないから右手でも左手でもピッとできちゃう。

もう思いのままじゃないか、、!


今まで僕はapple watchの、スマートウォッチという肩書きに踊らされ、

この腕時計こそがスマートの極み。これを使いこなすものがスマートを制す。

と自分に自己暗示をかけていた。


しかし考えてみるとiphoneだってスマートフォン。

れっきとしたスマート一族の一員。むしろスマートといったらフォンでしょ、ていう時代が長いこと続いていたのだ。


よし。

僕は意を決してSuicaをwatchからPhoneへと返還した。


驚くほど使いやすかった。


僕はiPhoneにこう言った。

「Hey Siri、 今までごめんね」

「すみません、よく聞き取れませんでした。」

「ふ、相変わらずだな、でもそういうところも、嫌いじゃないよ。」


ということで、watchは左腕にステイ、という結果になりました。

めでたしめでたし。

















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