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台湾のコロナ対策と私たちがすべきこと
コロナウイルスが世界中で猛威を奮う中、台湾では約一年半の間、被害を最小限に抑え、以前とあまり変わらぬ生活を送ることができていた。しかし、そんな台湾も2021年5月15日現在、大きな不安と危機に直面している。
15日現在の状況
長い間、感染者の拡大を抑えていた台湾で、感染者が増加してきたのは5月の中旬に差し掛かった頃だ。感染源の不明な感染者の事例が発生し、コミュニティ感染のリスクが高まったため、中央流行疫情指揮センターは5月11日から感染状況の警戒レベルを第2級に引き上げ、感染拡大の防止に当たった。感染が確認された主な地域は、宜蘭県の羅東、新北市の新莊や蘆洲だ。
更に、14日に180人の新型コロナウイルス域内感染を確認したことを受け、中央流行疫情指揮センターは、本日15日から警戒レベルを第3級に引き上げ、接待サービスを伴う飲食店、カラオケ、サウナ、バー、ネットカフェ、ナイトクラブ、ゲームセンター等に営業停止措置を発表した。
現地の変化
さすが台湾と言うべきか、感染拡大に対する迅速な対応が行われているため、短期間での変化は大きく感じている。
まず、学校の授業システムが変わり、オンライン授業となった。私の大学では14日の夕方ごろにアプリを通じて、二週間のオンライン授業になるという連絡が伝わった。大学によっては、二週間ではなく今学期最後までの全ての授業をオンラインで行うことを検討しているところもあるようだ。学校の中にバリケードを張り、校内への入口を制限し、体温検査も始めた。
次に、自粛生活に向けた食料調達のため、多くの人が一斉に買出しを始めた。そのため、レジでの会計待ち時間は30分を超え、陳列されていた多くの食材やトイレットペーパーは売り切れ状態になっている。コンビニでは入店するために、名前や電話番号の記入が必要だった。道ゆくゴミ収集車さえマスクの着用を呼びかけている。
人々のコロナ対策の意識も更に向上した。普段なら賑わっている繁華街でもここ数日は極端に人が減っている。
今の状況を分析し、最善の判断をしよう
私自身も今日楽しみにしていた友人たちと会う約束をキャンセルした。前々から計画をしていて、久しぶりに会う友達もいたので、キャンセルは苦渋の決断だった。しかし、後悔は無い。このまま予定通りに会って、友人の中の誰かにうつしてしまう、反対にうつさせられてしまうことがあったら、それこそ後味が悪い。楽しい会であったはずなのに、とても申し訳ない気持ちになるだろう。今は我慢して、コロナの状況が好転したらみんなで集まって浴びるほどお酒を飲み、楽しくおしゃべりをしようと思う。
自粛期間が長く続くと、今度は飲食等の業界への経済的打撃が深刻になるだろう。普段客として利用している側も長い自粛によるストレスが溜まる。つまり、双方が辛い。なので、感染が拡大し始めたからには、短期決戦を挑むのが理想的だと思える。みんなで少しの間したいことを我慢して、コロナが収まったら好きなだけ外に出て遊べばいい。コロナがなければどれだけ密になろうが文句を言う人はいないはずだ。なので台湾に住んでいる人にはこれから少しの間だけ外に出るのを我慢してもらいたい。
もう大事な約束をキャンセルするのは嫌だ。
多くの台湾人が防疫対策をしている中、台湾に留学に来ている日本人留学生たちが感染拡大の原因となることがあってはいけないと思う。私たちが軽はずみで自己中心的な行動をしたが故に、誰かの命に関わるかもしれない。
普段から多くの台湾人にお世話になっている身である私たち日本人留学生が、それを裏切るような行動をしてはいけないと思う。日本人として恥をかかないような行動をしたい。
気軽に外出できる生活がすぐに戻ってくることを願っている。
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