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【オリンピック】サーフィンの感想と自然相手のむずかしさ

タヒチのチョポーらしい波も少しはあったけど…。
7月は難しいのでは?と疑問も残るオリンピックでした。
こんにちは、4s Production 中沢です。
先日、オリンピックのサーフィンが終わりました。

見逃してしまった方はこちらからご覧になれます。

見逃し配信はこちら(準決勝、決勝)


結果は以下の通りです。

男子結果

金メダル:カウリ・ヴァアスト フランス タヒチ出身
銀メダル::ジャック・ロビンソン オーストラリア出身
銅メダル:ガブリエル・メディーナ ブラジル出身

サーフィン@タヒチ チョポーイメージ

女子結果

金メダル:キャロライン・マークス アメリカ出身
銀メダル:タティアナ・ウェストン-ウェブ ブラジル出身
銅メダル:ジョアン・デフェイ フランス出身

サーフィン@タヒチ チョポーイメージ


日本の選手の成績は

五十嵐カノアプロ: 9位
稲葉レオプロ: 5位
コナー・オレアリーナプロ: 9位
松田詩野プロ: 9位


優勝ライディングはこちら

4:01:08〜が優勝者のカウリ・ヴァアスト選手のベストライディングが見れますよー!

NHK オリンピックサイトより画像引用

男子は地元タヒチのローカルサーファーが金メダルを獲得し
地元としては非常に盛り上がったことでしょう。

日本人選手は上位に食い込むことはできませんでしたが
ケガもなく無事に終わったことにひと安心です。


サーフィンの世界大会であるWSL(ワールドサーフィンリーグ)には
この金メダルを獲得した選手は出場していません。
WSLの上位選手にはジャック・ロビンソン、ガブリエル・メディーナ、ジョン・ジョン・フローレンス、日本からは五十嵐カノアプロ、コナー・オレアリープロがいます。
トーナメント方式のため同じ国の選手が戦う場面も多く、優勝した選手には有利に働いたと思われます。

開催場所 チョポーの賛否

賛否両論ありそうですが、チョポー(チョープーとも言う)は世界的にも素晴らしいサーフポイントですが、水深が非常に浅く危険なサーフポイントでもあります。(亡くなっている方も多数)
選手によってはヘルメットを着用する選手も。
それほど危険なリーフ(海底がリーフ)のサーフポイントです。

フランスから約20,000キロも離れたタヒチで、サーフィンだけが開催されたため、出場選手はオリンピック感をあまり味わえなかったようです。
開会式もフランスではなくタヒチで開催され、選手村にも行けなかったため、他の競技の選手との交流もありませんでした。

フランスにはビーチブレイク(海底が砂浜)で波が良いと有名なハセゴーというサーフポイントもあります。
ここで開催すれば、もう少しオリンピック感を味わえたのではないかという意見も多いようです。

サーフィン@タヒチ チョポーイメージ

サーフィンの特殊なスケジュール問題

サーフィンのスケジュールに関しては、サーフィンの世界大会では選手第一主義が取られています。
そのため、波が良い時に大会が行われ、波がない場合はウェイティング状態となります。
準決勝、決勝は4日間もウェイティングしてから行われましたが、波の状態が最高とは言えない状況でした。
今夜が決勝?と思いきや数日間延期となると視聴者も予定を合わせるのが難しいです。ただサーファーにとっては当たり前のことですが…。
ちなみにチョポーのベストシーズンは4〜5月なので、サーフィンの世界大会(WSL)はその頃に行います。

オリンピックは7月末という日程のため、ベストシーズンではなく、ハセゴーでの開催も良かったのではという意見が多かったようです。
しかし、オリンピックでサーフィンの競技が認定され続けるためにはサーフィンのどっちがうまいかは素人には難しい判断ですが
チョポーであればバレル対決になります。

タヒチ チョポー イメージ

バレルとは波が筒状になったところをくぐって出てくることで、大きな波でキレイに出ると高得点が得られます。


日本の裏側なので夜中視聴は大変

日本時間では夜中の2時からスタート
オリンピックのサーフィンをライブで見た人も少なかったのではないでしょうか。
私もライブで少し見ましたが、夜中の2時や4時は眠くなります。
テレビでもサーフィンのことを取り上げるメディアは少なかったように思います。日本人がメダルを取れなかったのも要因ですが、一応、開催前にはある程度、取り上げてくれていたので、結果ももう少し取り上げて欲しかったです。

夏季オリンピックは、2028年にロサンゼルス(アメリカ)で開催される予定です。こちらの開催期間は2028年7月24日から8月11日までです。
次のアメリカオリンピックではサーフィンも認定されています。
その時にはビーチブレイクのポイントになるので、良い波でサーフィンが観れるはずです!

自然相手は難しい

ちなみに、2020年東京オリンピックの波はどうだったかというと
日本の波は世界的に見るとかなりクオリティが高くありません。
決勝戦の時も、なぜこの波でやるのか疑問に思った人も多かった大会です。銀メダルを獲得した五十嵐カノア選手も、ほぼ波に乗れずに負けてしまいました。波に乗れたかどうかで結果が分かれることには納得がいきますが、波に乗れずに負けるというのは悔やまれる結果です。
しかし、その波運も左右されるのがサーフィンの大会です。
選手たちは、自分の試合の日には朝から波チェックを欠かさず、コーチと一緒に作戦を練っています。
しかし、波は潮の満ち引きやウネリの向き、風の強さ、向きなどで変わるため、読み解くのは難しいことが多いです。

まとめ

ケガをする選手がいなくて良かったのが第一の感想です。
日本の選手が結果を出せなかったのは、ある程度想定内だったと思います。
それだけチョポーの波は危険で特殊です。
五十嵐カノアプロも16年ほどチョポーに通っているそうですが
それでも9位という結果でした。
大きな波は特に得意不得意があります。大きな波が苦手なサーファーも多いです。
なぜ、苦手か?というと単純に怖いからです。
大きな波に飲まれると、なかなか浮いてこれません。その間は息が苦しくなり、心拍数もあがります。やっとの思いで浮いてきたら、次の波がきていた!なんてことはよくあることです。
さらにチョポーでは、水深が浅いので(50センチ)海底のリーフに叩きつけられる可能性もあります。
今回の大会でも、日本の稲葉レオ選手や、フィリッペトレド選手などはサーフボードが折れるアクシデントもありました。
そんな危険な波に挑戦した選手たちは素晴らしかったと思います。

NHKでは見逃し配信がありますので、気になる方はチェックしてみてください。
それでは、4s Production 中沢でした。
keep smiling☺️


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