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卵を落とした母ちゃん

「じゅんみはさん、noteのこもりうた聴いたよ」
「え?」私は持っていた卵を床に落とした。

🐣

昨日は息子が仕事休みで外出して家に一人。外も台風で大雨だったので、一日中ゆっくりと製作中の絵本作りをしていた。(※1)

夕方、息子に「晩ごはんは?」とライン。「食べ松」と返信。なんじゃそりゃ?
遅くなるらしいので、お好み焼きの下ごしらえを、楽しみにしていた「すまスパ(ピリカさんのRADIO)」を聴きながらのんびり作っていたら息子帰宅。
「あれ?早いねー」後ろからもうひとり「こんばんは」
息子の親友、将也くん。(※2)
「お!将也もお好み焼き食べてく?」「あ、食べます!」
「ちょっと二人で散歩してくるわ」
「うん、まだ下ごしらえ時間かかるからゆっくりでいいよー。青のり買ってきてくれない?」「おけー」

🐈

二人が散歩から帰宅した。

「じゅんみはさん、noteのこもりうた聴いたよ」洗面台で手を洗いながら将也が言った。
「え?」
私はビックリして持っていた卵を床に落とした。

「こもりうたのnote、お母さんが教えてくれて、二人でキッチンで聴いたんだ」「そうなのー?」
「お母さんが、これすごく良いから一緒に聴こう!って。本当にすごく良かったよ!」

将也のお母さんがスキしてくれていたのは気付いていた。
でも二人で聴いてくれたなんて嬉しいのと、恥ずかしいのと、ビックリし過ぎてお好み焼きの卵が一つ減った。卵さんごめんなさい。

お好み焼きを焼き始めながら「こもりうた」の話を息子と将也としていた。

「あの私が作ったこもりうたをさ、友達の出産祝いにCD-ROMでアルバムにしてプレゼントしたじゃん、5年前。あの時は将也とたい(息子)が手伝ってくれたよね。ありがとう!」
「え?そうでしたっけ?」「え?俺達そんなことをやった?」
「二人とも忙しいのに速攻で作ってくれたじゃんコレコレ」 
アルバムを渡す
    ↓

「じゅんみはこもりうた」のnoteのコメント欄で、出産祝いのエピソードのnoteを読みたいとリクエストがあったから友人から借りてきていた。

「私がiPhoneでボイスメモしたのを将也がCD-ROMに焼いてくれて、私が紙に描いた絵と歌詞を、たいがPCでケースと歌詞カードにしてくれたんだよ?」
「あー!見たら思い出してきた」二人がニコニコ見ている
「そんなことあったね、しかも本格的だし」
「うん!あの時は助かったなぁ、友達もとても喜んで赤ちゃんと聴いてくれてたし。クリエイティブ…じゃなくてクオリティー高いよね!」「ははは、言えてないし」

(絵本作りのnoteが完成したら、また「こもりうたの音声配信」と、「出産祝いのエピソード」をnoteにする予定です♪)

そうこうしているうちにお好み焼きが焼き上がった。

なんちゃって広島風お好み焼き
豚玉ネギチーズ焼き
(ネコのランチョンマットは10年前に息子の友達に誕生日プレゼントでもらったもの。ネコの箸置きは私の友人からのプレゼント)

「いただきまーす!」

「あ!めちゃくちゃ美味しいです!
生地がふわっともちっとしてて、焼きそばにチーズが溶けてカリカリしてますね!じゅんみはさん、ありがとうございます」
「ホント、やばい。これすけー旨いな!」
二人がモリモリ食べてるのを見て涙が出てきた。

美味しいって最高に幸せな言葉だ。

「ヤダ、嬉しいじゃない」
「え?じゅんみはさん、なんで泣いてるんですか?」
「すぐ泣くのよ、じゅんみはさんは」
「嬉し涙は良いんだよ!たくさん食べて食べて!」

ぺろりと食べて「ごちそうさまー」と言うと、息子と将也がササッと片付け始める。「洗い物しましょうか?」「あ、大丈夫よ、明日用にもう一枚焼くから。ありがとう」将也ホントにいつも気が利く優しい男だ。

「将也、まだ時間あったら見て欲しいものがあるんだけど」「良いですよ」

製作中の絵本を見せた。

描き始めた頃に、将也に「怪物が、妖怪か怪獣になっちゃうのよ」と見せると「怪物って、見た目もあるけど、内面的なところもあると思うんですよね。怪物の気持ちも含めて描いてみたらどうですか?」
とアドバイスしてくれた。
(息子は基本アドバイスしないというか絵を完成するまで見ない)(※3)
「おお!将也ありがとう」

絵本は仕上げの状態まで進んでいる。実際に絵本を読むようにじっくり見ながら一ヶ月間の制作過程の話を聞いてくれた。
「とても良いと思います。note楽しみにしてますね!」
「わー!嬉しいありがとう」また泣く私。
「将也のInstagramの絵もドンドン上手くなってるね!あんまり上手いと悔しいからいいねしないの」「あはは、いいねしてくださいよ」
息子はテレビを観ながら二人の会話をのんびり聞いていた。

将也が帰ると、久しぶりに息子と真面目な話をした。
最近、息子はかなり張り詰めていた。
子どもの頃から頑張り屋で弱音を吐かないし、勉強大好き、学級委員とかずっとやっていて人に頼られるタイプ(私と真逆)自分は大変なことでもやりきれる。と思っている息子だ。
でも私が今、体も心も調子が悪くて仕事がドクターストップになり、息子のやっていた美術は中断して別の仕事で生活を支えてくれている。

「もう、糸が切れそうなんだよ」「気付いてるよ 。私の病気は、骨折みたいにどのくらいで完治しますってないからね。負担だよね」
「俺は余裕でできるって思ってたけど、ちょっとね、辛くなる時があるんだよ」
「うん、私はやっと回復してきた所だから、今直ぐには私も外で働けないけど、noteで製作やいろんなチャレンジしていて、コラボをやらせてもらったり、作品も販売しようと少しずつ準備してるんだよ」
「うん、わかってる。無理して外に仕事に出ても余計に悪くなるからそれはしなくていい。ゆっくりやろう。」
「とりあえず、目標を決めてさ、たいの負担を減らしていくよ」
「ありがとう。じゅんみはさんのこと応援するよ。俺もやっぱり美術やりたい。その気持ちをずっと押し殺してたって気がついた。だから目標決めてさ、ゆるくやってみよう」
私はまた泣いていた。でも久しぶりに見た息子の笑顔を見て私も笑顔になった。

「弱音はどんどん吐いてよ。溜め込むと固まって、たいが壊れちゃうからさ」「うん、わかった」

noteの絵や文章、絵本作り、音声配信、コラボ。カメさんペースで挑戦中。
出産祝いのCD-ROMを貸してくれた学生時代の親友も、クレヨンクッキーとラブレターをプレゼントしてくれた親友も、学生時代の部活仲間も、息子も、息子の友達も応援してくれている。
「じゅんみはならできるよ!焦らずマイペースでゆっくりね」
みんなのその言葉に支えられている。

息子の勧めでnoteを書き始めてもうすぐ一年。ドン底から始めて、今は楽しみながらnoteを書いている。

私のnoteを見てくれている人たちのスキやコメントにも嬉しくて涙する。
コラボも飛び上がるほど嬉しいし、大好きなnoterさんたちのnoteを読むのも日々の楽しみだ。
noteでも皆さんに支えられている。

卵を落とした母ちゃんは今、卵から孵ったよちよち歩きのひよこだ。

これからも楽しく進んでいこう!と思った夜でした。

みなさんに感謝の気持ちを込めて。
そしてこれからもよろしくお願いします。

・・・

ひよこの私を描きました。

・・・

(※1)小牧幸助さんの1分ショートショートの絵本2作目を9/6から製作しています!ラストスパートしているところです。続きのお話(1分マガジン参加作品)も一緒に製作中です。

(※2)工藤将也くん。息子の小学生からの親友。ちょこちょこ私のnoteに登場しています。心優しい歌の上手いミュージシャン。「夜の歌声」「海の思い出2021」などに登場。

(※3)息子は高校、大学と美術を勉強し個展などもやっていた。私の病気で中断している。「満身ソーイング」「海の思い出」「半々」や「おつうじだいじ」などのnoteに登場。勉強家で読書家、とても絵のセンスがあって優しくて料理も出来るかなりのイケメンだ。(ただの親バカ)彼女がいないのが不思議だ。カワイイ彼女できないかな。←こんなこと書いたら怒られる。でも私のnoteは絶対見ないから多分大丈夫。…たぶん。

お料理しながら聴いていたピリカさんの「すまいるスパイス」RADIOです!とても楽しいのです♪

読んでくださりありがとうございます! 嬉しくて飛び上がります♪ 私の心の中の言葉や絵を見て何か感じてくださればいいなと願いつつ。