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ジャズライブで演奏するポップス曲について

セットリスト作りますか?

ジャスライブを開く際に、皆さんはセットリストを考えますか?「すべて即興で」という方はすごいですね~。私やうちのバンドのレベルだと、時々はあれど、いきなり初見の曲をコールするなんて、できません。
それはいいとして、今日はセットリストに入れる曲のバリエーションの問題です。うちのバンドもメンツがある程度固まってきたときに開いた最初のライブでは、それこそ「枯葉」「ソフトリー」など典型的なスタンダードに「イパネマ」などボサノバを加えた程度で、要はミディアム・スイングの曲の割合が7割を超えるという始末。技量が伴わないので仕方がなかったのですが、やっている方も聴いている方も単調だろうと。次のライブでは「脱ミディアムスイング」を掲げて準備(練習)をしました。
ところで、だんだん曲目のバリエーションを増やせるようになると、入れてみようかと思うのが、ポップスをジャズアレンジした曲ではないでしょうか。先日も、うちのバンドでライブをやった際、お客さんから「自分が知っている「イパネマの娘」以外はすべて同じ曲に聞こえた。」という声があったらしい(泣)。
だんだんバンドのレベルが上がってくると、セロニアス・モンクとか、コルトレーンとか、チックコリアとか、難しい方へ行きがちなんですが、「いやいや待て・・・」オーディエンスのことも忘れてはいけません。

スタンダード化したポップス曲

と、前置きばかり長くても仕方ないので、本題に。ポップス原曲のジャズアレンジでよく演奏される曲には、すでにややスタンダード化した曲や、そうではないが、「意外にいけるんじゃない」という曲があるのではないかと思います。※ポップスとは?シナトラはポップスじゃないのかい?細かい定義は置いておきます。少なくとも60年代以降、ロック、ポップスが台頭し、ジャズが守勢に回ってから、ジャズがそれらを取り入れる流れで考えておきましょう。

ヒューマンネイチャー

マイルスは、自分が常に時代の先端にいたい、と積極的にポップスを取り入れました。しかし、彼の眼は確かなのか、彼以降もこれらを演奏する人たちは少なくありません。

タイムアフタータイム

このマイルスのカバーも、その後のプレイヤーたちの中で定着したと思います。

Isn't she lovely(愛しのアイシャ)

名曲ぞろいのスティービー・ワンダーのいくつかの曲も、スタンダード化しています。ジャズの楽譜集にも入っていますね。

Another Star

もう一曲、スティービーワンダーから。

イングリッシュマン・イン・ニューヨーク

スティングの曲も、ジャズマンたちが良くカバーしますね。
ボーカルのティアニー・サットンなどスティング、ポリスのカバーだけでアルバムを出しているアーティストもいます。

男が女を愛するとき

これが、スタンダード化しているかっていうとちょっと疑問でもありますが、まあウェスも取り上げていることですし。個人的には、昔、アルトサックスの大友義雄氏がライブで同曲をよく演奏されていたのを覚えています。エンディングに向かって、テーマのキーを半音ずつどんどん上げて盛り上げていくんです。もう一度聞いてみたいな。

Everybody Wants To Rule The World

ちょっとマイナーですが、ティアーズフォーフィアーズの有名曲、海外のジャズマンが結構取り上げるときいたことがあります。元気な曲というよりはメローな感じですね。

ルック・オブ・ラブ

バカラックのこのしっとりとした名曲もよくカバーがありますね。結構難しいですけどね。今やオリジナルより、ダイアナ・クラールの方が有名になっていたりして。。※80年代のヒット、ABCの同名曲はジャズではとりあげません。

This Masquerade

この曲が?え有名ですか?個人的に好きだから紹介したいだけです。でも楽譜集にもあり、定着しています。レオンラッセルの原曲より、ジョージベンソンのカバーの方が有名でないの、って思います。そして、以下のカバー、圧倒的な演奏で紹介したいだけです。

スタンド・バイ・ミー

まあ、ジャズっぽいアレンジでなく、8ビートで演奏することが多いですが、知名度抜群の本曲、アンコールに入れたりするのはいいのではないでしょうか。

これ以外にあるよ、という方がいれば教えてほしいです。私の年がばれますが、90年代以降の曲はあまり浮かんできません。読んでいただいて、ありがとうございました。







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