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なぜそれを着るのか?片山文三郎商店が新たに「着れる」作品を発表。展示会で試着した記録と、私が片山を選ぶ理由。


100年の歴史はハンパない

京鹿の子絞り技術 伝統


絞り染めを生業とした片山文三郎商店は、1915年(大正4年)、京都烏丸で「京鹿の子絞り」専門の呉服製造業として創業し、現代ではその技術を進化させ、ショールやバッグなどの小物を中心に展開されている。

私がもつ、あのツンツンバッグはこちらの商品で、あのかばんを見て片山さんを知った、と仰って下さる方は多い。

このバッグです ↓

今は亡き、横浜信濃屋さんのレジェンド、白井氏と。


ファッションジャーナリストの宮田さんと。こちらは同じバッグのグレー。


ファッションショーで、マット君と。ショーに行くときもいつも一緒なバッグ。

以前から小物以外のトップスなど、数少ない「着れる」アイテムもなくはなったが、今回本格的に着れる化がはじまるというので

東京で初の展示会に行ってきた。

ブランド名は KATAYAMA


渋谷(代官山)で行われた展示会の様子。


谷井千鶴子

学生のころから、その感性は唯一無二なものがあった



片山でデザイナーやプレス業などで活躍の親友、千鶴子が満面の笑みで迎え入れてくれた。

18のころからの親友。専門の同級。写っていないが当然、あのカバン持ってます。この日は白のほう。


東京での店舗で販売員をしているという個性的な彼女(なんと、あの京都発の当時斬新すぎた雑誌ストリートにいたという人。はっきりいってストリートは伝説の雑誌、やはりここにもハンパない人集まる、、笑。)と千鶴子の様子。
2人ともkatayamaを自由に着こなしている。


壁に貼られたフォトシューティング作品。素敵。

そんなお誘いに私がいかないはずはない。

といいながらラスト日に滑り込み状態だったのだが(汗)、何とか存分体験することもでき、大感激、満足な豊かな時間をすごした。

百年を過ごす片山文三郎商店の歴史は、常に革新とともにありますが、絞り染め技術の魅力をここまでファッションと小物、インテリアにまで落とし込んでいるブランドは世界中どこを見てもない。片山さんがトップ、唯一無二の存在だと私は思っている。

絞りの種類や過程なども展示。

千鶴子との友達暦も、、長いよなぁ。  歴史は大事!!

ブラックドレスに着替えて2人でノリのり。笑
あ、うん の呼吸。
いやぁ ヤバいです。この作品。どこまでも自由に着れます、さまざまな形にも変化するし、表現したい雰囲気を作り出すことが可能。


KATAYAMA は アートを着る、とも言っている。

だって実は、千鶴子の隣のイケテル彼女と同じものを着てるのですよ。
身体に沿わせるか、すそ部分の絞め具合をかえるだけでも
ほら、こんなに違う!!!

それぞれに良さがありませんか? 似合うの幅広さだと思う。


彼女を通じて片山さんを知ることになるが、私の片山作品愛用暦は長いし、きっと永遠だ。


スタイリストという職業柄、何を良いとするかは生命線。


なんでもかんでも、紹介してといわれて賞賛するのでは、プロとして逆に信頼を損ねることにもなる。

親友がやっているブランドだから盲目的に良い、という発信はしないし、実際に手にとり着てみて、あるいは顧客に勧めて何年経っても良いかどうかなど確認を怠らず、常に良きものとは?を発信しているつもり。

そんな私の人生、仕事の上で片山さんの商品は「本当にいい」し「好き」だし、「自分の生き方とマッチするもの」であり、

一生使い続けるものだといえる。


試着室で、こんな風に肩を出してきることも可能。どこまでも変化、工夫できる。
まさにアートだ。


この度、着れる服、が本格的に世界に発信されていくスタートにこうして立ち会えたことを心から嬉しく思う。

着れる服であり、アートであり、普段着にもパーティーにもいける。


びっくり仰天な「使える」ドレスだが
大事に大事にしたい!!!と思えるアート作品のような感覚を覚える。


こちらは、4代目となる 片山さん。現片山社長のご子息様。
格好いいなぁ。メンズがこんな風に絞りベストを着ちゃうの めちゃいい。右は私の元で4年ファッションを学ぶ沖えり奈。彼女は私を通じて片山を知り、この日はショールを肩にかけて。


issey miyakeのような存在(ブランド)になっていくような気がするが、実際に着てみて思った心地よさはmiyakeのプリーツと同格、いやそれ以上に私の身体と肌感覚にあっていた。


教え子さんにとっても特別な経験になった模様。


美しく良い気が流れる展示会には、私の教え子さん二人を同行。

沖えり奈(現・日本代表企業に勤めながらファッションを学び続けるツワモノ)&豊後由美(靴、足のプロ)


それぞれが一番似合う、を纏う。私はデニムスタイルに巻いていった毛皮ショールを遊びで腰巻。


今まではこうした会にはプロ仲間で伺っていましたが

私も本気で人を育てているという経緯もあり、こうした経験がいかに大事かという思いもあるので、最近は教え子さんを積極的に連れて行っている。


それぞれの似合う。千鶴子が着ているのは、私のとは違うデザイン^^


似合うってどういうこと?の深さは語りつくせない。


たとえば髪形を少しいじるだけでずいぶん似合うが変わるもの。一番左の感じだったのを私がもっとくしゃくしゃっといこうか!と分け目をもっと大胆に変える。右が仕上がり。


たとえば肩をだすだけで エリティン(沖)の魅力炸裂。&右はアクティブキュートに丈を瞬時に変えることができるこのドレスのすさまじい変幻自在振りを確かめてみた図。


ブランドを牽引する彼女たちの着こなしはさすが!


学びを深めている2人
ビフォーアフターの表面的即席では こうはならない


学びが熟してくると、本当に人間素敵になってきます!!まぁここではビフォー写真は公開しませんが学校のHP公開時にはご覧くださいな。


展示会終了後に、短い時間だったけど ちょっとだけ千鶴子とお茶できた。
共通の友の一人が今、闘病中で大量の抗がん剤投与でがんばっている。
そんな友に向けて考えたら辛いけど元気とハッピーを贈りたくて
2人でたくさん笑顔の写真を撮ったよ。


なんつーか やっぱり服の趣味近いところあるんだよなぁ これは学生のころから。
私服に着替えてお茶の図だが しっくりきまくる2人、、笑。


ということで

なぜそれを着る?


って考えて日々服を着ているのか 皆さんに問いたい。
なぜそれ食べる?とおなじくらい、いやもっとかな 大切なことなんです。

だって服はあなた、だから。
私、服はあなた、という本を出してもいますが
本当に服には全部その人が現れる。

私はライダースをアイコン化しているくらい愛しているにも訳がある。
デニムを一生、自分自身だと思うほどアイデンティティーと言えるにも訳があります。

https://note.com/junkomasachika/n/n5fb05104bf63

※ライダースを愛する訳については
あらためて書こうと思う。



MFJの授業ではアホほどこういうこと学びますけど
それが当たり前になると自分の人生はもとより、世界が変わると私は思っている。

ゴミとか格段に減るだろうしね。


KATAYAMA を支持し実際に持ち着ることは、これからも間違いないだろうと確信した展示会だった。
秋にはもっと大きなイベントがあるそうなので、今から楽しみ。

必ず着て、登場したいなって思ってます。
アートを纏う感覚でコーディネートしたい。


うん、どうお料理するかね?



ずっと親友だというだけじゃなく、こうして仕事で刺激し合えることもハッピー。ありがたいしリスペクトしてるよ!この画像、友がとってもよろこんでくれた。


親友、谷井千鶴子&お世話になったスタッフの皆さん
豊かな時間をありがとうございました。
エリティン&由美さんもこの経験を生かし、MFJでの学びを更に深めてくださいね!

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