M.O.Fフランス国家最優秀職人章の勲章を得た 帽子デザイナー 日爪ノブキ NOBUKI HIZUME氏と会食した話。
日爪ノブキ氏とは。
「何もない人が壊しても説得力がない。
基盤があるからこそ壊せると思うんですよね。
だから信用になるものが必要だと考えた、周りを説得できる状態を作っておきたかったんです」
その信用とは、栄誉あるフランスの人間国宝
"国家最優秀職人章"
(Meilleurs Ouvriers de France 、MOF)
MOFの勲章を得た 帽子デザイナー NOBUKI HIZUME
氏と会食するという栄誉な機会を得た。
文化服装学院卒業・学生時代のコンテストなどでの華々しいご活躍から注目され、スカウトを受けてイタリアでブランドを持ち、服のデザイナーからスタートだったというノブ君。
(親しみを込めて、そう呼ばせて頂きますね)
もちろん、服で世界を魅了するファッションデザイナーを目指すクリエーターとしては、誰もが羨むスタートだった。
しかし、、、この続きは、.装苑のこちらのリンクを見て頂いたほうが、彼の魅力が確実に伝わるだろう。
ママデューサーというご活動 中村英理さん。
このお食事会は、いつもパーティーでお目にかかり、その若々しく艶やかなお姿に魅了され続けている 中村英理さんからのお誘いから,叶ったものだ。マダムエリーさんといえば
NR・サプリメントアドバイザー「sfbピクノプラス」を販売し、皮膚科クリニックの経営者。CM、通販番組出演、読者モデルでも有名で、その年齢は記号としか思えない美貌には いつも驚愕な方です。
そんな英理さん
"ママデューサー"という新しいコンセプトのご活動もなさっていて、その第一弾でもあったのだ。
仕事にも人生にも少し余裕が生まれたマダム世代の自分達が若き才能あるクリエーターを応援していく会、なんだそう。
クリエーションや芸術が発展するには、日本には、必要な「文化」だと心から思う。共感できるご活動に参加できて、とても光栄だ。
そしてランチを頂きながら、ノブ君のお話が何気なくはじまる。この何気なさがとても いいかんじ。
1人のファッションデザイナー志望の青年が、様々な困難の中 偶然オファーを貰った舞台衣装、中でも帽子の製作が彼の運命を変え、MOFの勲章を得るにいたたという快挙。
世界のグランメゾンからの指名を得るようになったという軌跡。
もの凄い功績なのに 何一つ偉ぶらない。
たくさんお世話になってきたフランスに恩返しをしていきたいとも語る。
ご本人の口からリアルにお話を伺え,持参されたお帽子を実際に被ってみたりと実に優雅で暖かく心躍る時間だった。
MOFの帽子部門では、日本人の授与は「初』!!
もともとはファッションデザイナー志望だったので、帽子の道を希望していたわけではなく、むしろ嫌いだったと。
人は“やりたいこと”と“やるべきこと”が必ずしも同じではないとも語るノブ君と自分は、少し被るところがあって
恐れ多くも勝手に親近感を感じてしまった。
私も,元ファッションデザイナーの身。本当に色々な偶然と出逢い、そして身の上に起きた大病などが重なって、パーソナルという概念にたどり着きパーソナルスタイリストという職業を創った人間だ。
それは決して元々やりたかったことではない。
川久保玲や山本耀司に憧れ,黒装束の時期を過ごし、大手アパレル会社にデザイナーとして就職。
ノブ君の最初の希望と同じように,服で真のクリエーターになるつもりでいた。私の真の好きが仕事になったのではなく やっていくしかないと思う出来事や,やりだしたら追求せずにはいられない性格にて、今が在るという感じ。
もちろん今も,アパレルに関係し,自身のプロデュース作品も創っていて、紆余曲折この道36年、やっとデザイナーとしての経験も含め全てがつながってきた感はあるが、ノブ君の話は個人的にも心に迫るものと共感があり、心底応援したくなってしまった。
目指すは
"人類帽子計画" &世界一になると決めたというノブ君。すでに、世界の名だたるラグジュアリーブランドが指名し、日本でも数々の有名アーティストのコンサート時のハットを手がけていて
「あぁ あの帽子は、ノブ君なのね」と改めて納得するアーティストばかりだ。
にもかかわらず、お話しすると謙虚で柔らかく腰が低い。
一流ほど,本物ほどそうでいらっしゃるものですが、人生若気の至りという言葉もあり,勘違いもしそうな若さなのに、、と思ったら 何と見かけより+15歳くらい人生経験がおありでした。正直息子くらい?(20代後半)と思っていたんだけど。
汗。
最近は男性もアンチエージング時代で本当に驚くわ。
日本というより、世界で有名になって大活躍ですが 日本は「これから」とも仰っていたので微力ながら,日本のメゾンをお繋げしますね、、。
私自身個人的にお帽子には並々ならぬ思いを持っています。実は妊娠期間のみの学びですが、とある帽子デザイナーを師事、帽子学校の基礎学科のみですが終了していたりして、この日私が被っていたものも、自分で形作って新しく作成したものだったのです。
いずれ本格的にもう一度学びたいとも思っていたほどで、今になってこんな出逢いがあるとは何かのお告げなのかなと。
ノブ君の、ますますのご活躍はもう,目に見えていますが、きっといつか全身のクリエーションもなさるのでは?と思って、HPを拝見したら 服もカバンも少しだけあって、にんまりしてしまいました。
この、なんともいえない深いロイヤルブルーのハットはノブ君の作品。デザイナーと書きましたが、彼は自分ですべての工程を作り上げます。
画像より実際はもっと青。もちろん紫がかった青で、ロイヤルブルーより少しパープル寄りな絶妙さ。
この帽子を実際に被ると,その素材、技術の凄さ,圧倒的存在感など類を見ないものだった。この色、素材、大きさ、、あるようでない。
絶対無いと思ったのは パターン。正直、通常の創り方とはまるで違うので
型崩れしないように出来ている、とも思った。
ここだけは帽子をこれだけ見てきた人間ゆえに、はっきり申し上げます。
凄い。素晴らしい。センス・技術ともに抜群。欲しい(笑)
誰と集うのか。
そして この日お誘いしたのは、大切で大好きな朋友 加藤茜愛さん。
国家資格キャリアコンサルタントであり、人財育成や組織風土のコンサルティングを担う 企業の社外取締役を数多く拝命される素晴らしいひと。肩書きがどう、ということではなく、私が彼女に惚れるのは、やはり、その水面下の努力。
茜愛ちゃんとは,お付き合いもかなり長くなってきたにもかかわらず、いつもは夜のオヤジ呑み系(失礼)でご一緒することが多く、昼間の優雅なランチは、考えてみたら初だった。笑
彼女の品格溢れる所作の洗練度は超一級。元客室乗務員だった経験が土台にあるおもてなしのクオリティーには ため息がでる。それでいて自然。
改めて素敵な友の存在に尊敬&ラブ。
お誘いいただいた英理さんとも、実は夜の仮装系のラグジュアリーパーティーでお目にかかる以外、日中のこうした機会も初めてで、とにかく新鮮。
ただ共通して言えることは美しい人は,外装じゃなくマインドが最高で新しいので,いつお会いしても鍍金が剥がれることなく(そもそも鍍金がないので)滲み出る美しさと存在感に癒されるというもの。その上でのファッションやヘアメイクアップも素敵なのですから、もう怖いものなし、という感じ。
この日お集まりになった皆様それぞれに、そのような気品を感じられ,心地よい『気』が終始流れていました。
帝国ホテルのアクアというロケーションも素敵でしたわ。
私はこの日、他の仕事の打ち合わせもあり、また夜は自身が開催するファッションスクールの授業があったため、スケジュールとしては「鬼」だったはずが、そんなことも忘れるほどの優雅なランチタイムでした。
英理さん、茜愛ちゃん、ママディーサーの皆様、ご参加の素敵な皆様、ご一緒くださりありがとうございました。
またお目にかかれますように。