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この一枚を選びきる。すこし愛して、ながーく愛して。見て、見つめて、見極める。ドレスコード第3弾。ものを大事にしない人は、人からも大事にされない。

突然、ドレス姿ですか? パークハイアット上空ですか?
初めてご覧になる方は意味不明かと思うので~
過去2回の「ドレスコード」ポストをぜひご覧になってから、、がスムーズかも。

パークハイアットのブラックタイディナーのポストの続きにて
個人スタイリングの説明からのスタートです。
ありがたいことにFBでも記事をシェアしているんですが、長袖Aラインのワンピースと、ロングドレス、学校に対するお問い合わせが、かなり入ってきてる、、。実は、私noteはやっと本気で書き出し、この10年FBばかり。noteではまた新たな方との出会いもあり、ちょっとワクワク~~。

ブラックタイディナーに着ていったドレス。

さて冒頭の すこし愛して、ながーく愛して。て、なに? 
大原麗子を知らない世代にとっては「なんのこっちゃ」かもですが,サントリーのCMの麗子様(大女優ね)が、あの低く掠れた声で、あまーく囁く、それです。幼心に、やべって思ってました。なんか、こういうのを色っぽいというのか、、みたいな。

前置き なげーな、知ってるわ!な 昭和な皆様も、大原麗子わからない世代の方も、この言葉が服にも応用されるなんて、意外でしょ。

そして 見て、見つめて、見極める。恋愛のように。
そう、惚れないとね~ 見極めて選ぶ、そしてドレスは頻繁に着るものじゃないけど、たまーに出してはみる、見つめてあげること、大事なのよ。


少し愛して、というのも意外と正解な件


こちらのロングドレス、ながーーく愛してます。
でも最初から、愛しすぎると、なんというか飽きます。あんなに好きだったのに、、と着なくなったものって結構あるよね。
買ったときのテンションマックス。でも、数年たったら なんか古く見える、とか気分に合わない、とか、目立っちゃうな、とか。

無駄にテンションあがりすぎて買ったものは、ながーく愛がもちません。
だから少し愛して、長く愛すのが、吉。

正直、ウエスト部分、多少キツイ感じが今回初あったけど、お肉の位置が変わったらしい。50代も後半になると、なんだかなー。
2度の出産含め、体型維持はなかなか厳しいのですが、それでも32年間着用です。長く着れるには、ローブモンタンテの基本同様、ドレスにも理由があるんです。

これ、10年以上前の画像ですが、わかっ。細っ。汗。笑 

このときのヘッドドレスは、パープルピンクの薔薇ですね。ロング手袋と合わせてやはりシンプルに着ています。
これは確か、我がスクールの卒業式パーティーの際に。
アクセサリーでかなり遊んでますね。シャネル風にジャラジャラと。夫もビジネスパートナーですから卒業式出席です。ボウタイは手結び。まぁ黒シャツ着てますんで、かなり型破りなタキシードスタイルなので、私もかなり遊んでます。クラシックなドレスにパンチ加えたかんじ。それでもドレスの基本型があるので、エレガンスは失いません。

ロングドレス、エデュケーション。

素材 総シルク
デザイン 
ローウエスト切り替えで 身頃部分に流れるドレープを少量
胸の谷間部分のディティールにはシャーリングを。
ローウエスト切り替えから下のスカート部分は、切り替えギャザーなしで
裾に向かってフレアー分量を豊かにとりました。

はい、デザインは、自分でやりました。

というのは、私、勤務していた(株)東京スタイルで、ファッションデザイナーだったんです。私がいたドレスブランド(ドレス、とはフォーマルだけではなく、普通のワンピースも、ドレスと呼ぶんですよ)は、デザイナーもドレーピングができ、パターンが引けないと仕事にならず、デザインはする、デザイン画も描く、パターン(型紙)も引く、場合によっては縫う、みたいなオールナイティーな技術が必須とされていたんです。

まぁ やること多すぎて死にそうだったけど、今となってはマジで、やっておいてよかった。スタイリストは組み合わせができたらいいんじゃないの?と思われがちですが、、うーん、服のつくりをわかっていたほうが、なおいいんじゃないかなと。こんな風に自分で創れるから、というのもあるし
何より、お客様の体型把握、立体から見る着こなしの方法、服のつくりのよしあし、秀逸なパターンかどうか?などが体に染み付いてわかることは人のためになるかなーと。

デニム上下で渡ったイタリアで、仕事用の服は現地で調達とはいえ、ドレス必要でしょ、となり、自分でオーダー+ 縫製は縫製のプロ、共作となったわけです。まぁドレスを買う、というのは自分で作ってきた分、少し抵抗があって。

以下、パーティードレスを選ぶ際のポイントです。



◆まず一着、レンタルではなくという場合、やはりベーシックなシンプルなものを。上質はできれば意識したいところ。(長く着るならコスパになる)
◆デコルテ、肩は美しく出すデザイン。
かといって、肩紐ゼロだと体型が崩れてきたら無理なので、ストラップ付き。開きのデザインや開き分量は体型で考慮しましょう。
◆着易いかどうか?のチェック。脇ファスナーは長めにしっかり開くもの。ヒップの一番大きいサイズの部分までコンシールであること。背中心じゃないほうが綺麗。
◆色は黒。黒同士で撮影した場合、素材感の様々な違いは、こんな風に写ります。素材には様々な表情があり、ブラック好きな私は、素材のひかりか方、ぬめり方など、シーンよってその見え方や特性を吟味し尽しましょう。
高級だから、シルクしか着ないんですよね?と聞かれたことがあるけれど、そんなわけないんですが、ドレスの場合はシルク、やはりお勧めです。

ほら、いろんな黒があるでしょう。自分がどんなイメージでいたいのか?などはこうした考察の上で決めるといいですよ。

男性のタキシードジャケットの襟の部分はシルクで光沢がある、のが特徴なので、タキシードとの相性も自然とよくなります。ドレスコードがブラックタイ、といわれた場合、女性は?この件、詳しくは次回になるけど
ブラックタイパーティーをロングドレスパーティーと呼ぶこともあるほど、やはりロングドレスは鉄板ともいえる相性なんですよね。でも、、そうじゃなくても大丈夫、というのも真実で、今日はカップルバランスについてはここまで。

復習的になるけど、ブラックタイ、といわれたらタキシードがお決まり、とすると8人(男女4人づつ)のなかでは一番、ドレスコードとしてはスマートな装いだったsakurada氏と。

基本的なものを持っていれば、小物たちとの相性も、ファーやスパンコールなど、個性の強い素材を肩にかけるなどした場合、互いの持ち味が衝突しにくいんです。

ネックレスとバッグはアンティーク。ブレスレット、マニキュア・スパンコールジャケット、靴もシルバーですからオール・小物はシルバー統一、イヤリングもブラック石の土台はシルバーです。

ヘアーアクセサリー、ヘアード、は帽子と同じく、趣味のひとつでもあるので、こうした類のものは結構所有しています。意外とカジュアルなパーティーでデニムなどに合わせても映えるので、持っていれば出番は思いのほか多くあるんですよ。頭の大きさにもよるけれど、コサージュのような小さなものは使いやすいけれど、こまごまして見えるだけで、逆に頭が大きく見えてしまう。一点でOKみたいなほうがお勧めです。

ここに、少しでもゴールドが入るのは、正直NGかなぁ
ドレススタイルの正装の場合、華やかか、シックか、の後者を今回選んだので
無駄な色は入れない主義です。またこういうときは 私は時計はしません。
なんだか時間を気にしているような仕草は必要ないかなーと。

大事なポイントはバッグです。物はたくさん詰めない。入れないくらいの勢いでお願いします。小ぶり、小さいことが流儀です。しかも神経を使ってください。バッグ=入ればいい機能ではなく 装飾の一部です。また、様々な合図もできる道具なのです。(ここはスクールで学びます。)

お食事の際に肩がけをしていたジャケットです。少し寒々しかったりするので、このように肩がけをするだけでも防寒対策にも。
こんな感じですね。

ヘアスタイルですが、普段はロングヘア、この日は自分で半アップにしています。左右に三つ編みし、くるくるっと上げてピンで留めただけなので
美容院にもいかないかな。ヘアは、自分でアレンジできるパターンを、普段から少し練習しておくといいですよ。ショートな人も、特別な日のいつもと少し違うアレンジは、ドキッとするものだから。

↓ 右半分に羽の飾りもプラスでつけているけど オールブラック、付け金具のところがシルバーなのでうるさくはなりません。この度は着席ディナーでしたが立食の場合は、より360度どこからでも見られていると考えて、ヘアーの工夫も、考えることが大事です。ドレスそのものより、ヘアやメイクアップ、小物の存在感が、何よりも大事。

41階 ジランドールから1階に帰るまでのエレベーターの中。このときにはもう、ジャケットの袖は通して、ショールをかけています。もう帰りますよな挨拶ですね。
コートも着てきたのですが、車の中に置いてきました。もし、持ち込んでいた場合は、このあたりで着用の準備に入ります。


風が強い日でした。外を歩くことは車に乗るまでの一瞬ですが、その一瞬にも対応できる防寒や、頭の飾りが飛んでいったりしないように、などは大事なこと。
ホテルの外も、クリスマスイルミネーションがきれい。メンズのみなさんにお貸ししたハット類を入れていった大きな鞄なども実はあったんだけど、映しておけばよかったなーカメラマンに渡してしまったー


外だとこんな感じ。

ラストに、やはり一番肝なのは靴かなーと。靴で、あちゃーにならないように、は個人的に一番気を使います。こちらはシルクの靴で革ではないのです


実は真の正装はシルク、布製のほうがスマート。もちろん、無理やり揃えなければいけない、なんて言ってないから、知っておいてね、ということは自分はそうしてますよ、というだけ。

靴のシルク素材は、おのずとドレス素材との相性が整います。
これも長いなぁ。ながーく愛してるぞよー!
実は、親友のhiromi kaneko(8人の中にいます)に いつだったかなー
「じゅんちゃん、プラダの靴要らない?自分には少し大きいんだ」って言われてね、リーズナブルに譲って貰ったものなんですわ。だから余計に大事にしてるのかも、ネ。ヒールが写っていないけど5センチほどのあまり高くはないデザインです。若い時分は10センチヒールだろうが平気だったけど、今はヤバいですね。まず、ころばない、が第一優先です。汗。立ち居振る舞いが美しいことが何より。

正装ロングドレスのポイントは、ドレスのみならず、そこに使う小物たちも
少し愛して、ながーく愛せるようなものを大切に持っていることが安心。

逆に、もっと遊びのパーティーなどは、ジャンクなアクセサリーでしか出せないような抜け感を楽しめばいい。

でもまずは「基本」です。
型があっての型破り、何度も書いてるけど、そこが誤魔化されていると、
本物を着用してもフェイクに、フェイクはフェイクにしか見えなかったり
します。基本があれば、フェイクなものも「本物」に見えるといった
質感まで違って見える
という、効果まで身につくのです。

すこし愛して、ながーく愛して。見て、見つめて、見極める。ものを大事にしない人は、人からも大事にされないのだから。

ポリエステルの見え方・素材違いを学ぶ

デザインを自分でする、という意味では、個人的なブランドもやってますが
こちらはMUTEKIブラウス。政近考案の何通りにでも形作れる、毎日着ても飽きないこの作品は、同じ黒でもポリエステルで作っていますよ。
noteのアイコンにしてる写真も、このブラウスですね。
まず、洗えるし、出張にはぐるぐる巻いて入れていってもシワ一つなし!!
ビジネスでもよく着るブラウスなので、清潔感(洗濯)優先です。

TPPOSMでデザインするときも、そのシチュエーションにて素材を決めます。
ポリエステルならではの気軽さ。
こんな風に結んだり、もシルクではいちいちアイロンが必要になりますね。


さて、次回は ドレスコード第4弾。
カップルコーデ、としての解説を。集まった8人のバランスで、誰と誰が横に並べばバランスが取れるか?を考えていくなかで、へーそうなんだーが
面白いと思います。
この画像は、ブラックタイ・タキシード姿にバランスがよいドレスの事例ですが、王道はやはりロングドレスでしょう。

MFPで学ぶ仲間たちと。
ドレスコードは「縛り」というより、連帯感のほうがあるような。そして安心して自由なマインドになれる、気持ちのよいギフトです。

かといって、ロングドレス意外はNGなの??⇒いやいや、そのそも、ホワイトタイではない(最上級)ので、スカートの丈問題は、極端に奇をてらわない限り、深刻に気にしすぎる点ではありません。即位礼正殿の儀での昭恵さんのワンピースをNGとしたのは、安部元総理大臣がホワイトタイだったからですよ。

さてこのメンバーの 服装でいうカップルコーデの相性から学び
基本を押さえれば自由になれるということの意味を感じて欲しいなーと思います。

フォーマルな場の楽しみ方を知っていれば、そこからダウンさせていくことが面白くなっていきます。それがある意味 「着こなしの幅」ということになるのです。




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