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なんとなく空白|大晦日

アメリカの西海岸にいるので、日本より17時間ほど遅れて大晦日&お正月がやってきます。

おまけに、アメリカ国内でも時差があるので、テレビなどでは、西より先に年が明ける東海岸(ニューヨークなど)のカウントダウンの模様を映していたりします。その様子を何度も再放送したり、また違う都市の年明けの模様を映したり… 正直、いったい今は何時?ここはどこ?と訳がわからなくなったりします。

毎年クリスマスは夫の実家へ行き、大晦日までには自宅に戻り、そんなテレビをBGMに大掃除の仕上げをし、年越しそばを食べ、お節をちょこっと作ったりしています。

今年もそんな「なんとなく空白」な時間を過ごしています。


二年前(2022年)の年末年始は、特別な時間を過ごしていました。

その年の秋ごろから、母の体調が思わしくなかったので元気づけたいし、久しぶりに「お正月を、日本の家族と祝いたい」という気持ちが無視できないほど強くなり、日本帰国の準備をしていました。そう思い始めた頃は、コロナもだいぶ落ち着いていたので。。。

でも、年末に近づくに連れ、新型オミクロン株が発生した為、かなり厳しい入国規制が敷かれるようになったのです。日本行きの飛行機に乗る数時間前の陰性証明が必要、日本に着陸してからも検査、陰性であれば入国可能、陽性だったらそのままどこかに隔離、陰性であればホテルに3日間の隔離。それも、ホテルの地名と名前はその時にしか分からない。というものでした。

今聞けば、ただそれだけのことですが、当時、わたしは子ども達2人を連れて行く予定だったので、3人のうち誰か一人でもコロナになったらどうしよう(飛行機内で誰か一人でも陽性だったら、乗客全員の隔離期間が伸びてしまう決まりでした)、ホテル隔離も窓がないところで3人別々の部屋だったらどうしよう、日本に着いてからも外国から入ってくるな〜と国内の人から批判されないだろうか・・・などなど心配でどうしようもなくて、人生で初めて外に出るのが『怖い』と思いました。母のことも心配でした。夜も眠れなくて、ものすごく不安で、無茶苦茶弱っちい(笑)自分になっていました。

日本行きを止めた方が良いのか、行くべきか・・・本当に本当に考え悩みました。このまま日本でのお正月は諦めて、おとなしくしているか、または、勇気を出して日本へ帰国し、病気の母とお正月をお祝いするか・・・

結局、行くことに決め、本気でジェットコースターに乗っているような紆余曲折がありましたが・・・、無事に母と年越しそばを食べ、ゆく年くる年を一緒に観ることができました。お風呂から出たばかりの母の隣に座り、母の温もりを体いっぱいに感じることもできました。七福神巡りも一緒に行くことが出来ました。一生の思い出です。


そう。心に浮かんで、何度も消えない思いは、行動に移した方が良いですね。

そんなことを思い出しながら、今年も”本当の”年越しの時間が近づいてきました。


最近よく見かける言葉ですがー

Never Say ”Why Didn't I” 
なんでやらなかったんだろう?と言わないでね

この言葉を、2023年最後の note に記しておきます。

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