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骨の音を感じた話
軽く足を捻った瞬間、骨の音を感じました。
聞こえたのではなく、感じた、という方が正しくて。
最近はお天気も良いので、よくテニスをしています。
息子がテニスにハマっているので、そのお相手・・・になるほど、わたしはうまくないのだけど・・・一緒にテニスをしています。
月曜日もそんな感じで、まずウォームアップから始めていました。その日は初めて使うラケットで、とても使いやすく「うーん、今日は調子良く打てそうだぞ〜」なんて思っていたところ。。。
くき
「コクッ」
???
なーんだかいつもと違う感覚。
足の中で、何かが動いた感覚があったのです。
「コクッ」という音と共に。
その音は、耳で聴くというより、身体で感じた「音」でした。
ほんとに、「くき」って、足が横に傾いたっという程度の動きだったのに!
うーん。。。。
痛みはないけど、いつもと違うぞ・・・
ということで、おとなしく日陰に移動して、座ってみました。
いつもだったら、多少の「あれ?」くらいなら、そのまま突っ切って動き続けていれば大丈夫なのですが、この時ばかりは、なんか、足の中が動いた、っていう感覚を優先させました。
だんだんと腫れてきたし、歩けるけど、痛いかも・・・。
一緒にいた娘に運転してもらい、一旦家に帰り氷を取って、そのまま病院(急患用診療所)へ行きました。やっぱりあの「足の中が動いた」感覚に、いつもと違うぞ、という確信があって。
病院では結構待たされたのですが、結論として、
「折れてますね」
と言われました。
「今までは風邪やインフルエンザの患者さんが多かったけど、こうやってお天気も良くなると、こういう怪我の人が多いのよー。」なんて言ってました。
「あー、やっぱり50代の人に多いですよね?」
「いや、そんなことないの。このタイプの骨折は、どの年代にも起こりうるよくあるパターンなのよ。」
とのこと。
(この言葉に、すっかり気を良くしたわたし、笑笑)
このタイプの骨折というのは、足の第五指、つまり小指の根っこの方、足の甲の一部、足の外側、です。
そして、どこからかゴソゴソと新品の足を固定する黒いブーツを持ってきてくれました。
ブラック・ブーツ!!
ここ数ヶ月間で、わたしの職場で4人は知ってます。
このブラック・ブーツを履いていた人!
特に同じ部屋で働く人も、先週、仕事中に足を痛めてしまい、このブーツを履いていました。以前にも、足底筋膜炎、疲労骨折、捻挫、骨折・・・さまざまな理由で、このブラック・ブーツを引きずるように歩いていた人を何度も見ていました。結構足を痛める人が多いんだな〜気の毒だなーなんて思っていた、そのわたしが、ブラック・ブーツデビューです!笑
使われているスティッチの色が違ったりするけれど、たいていのギブス的ブーツは、こんな形。わたしのは赤。トナカイの鼻が付いているみたいで気に入ってます。
![](https://assets.st-note.com/img/1718346510320-vHcJf1HTMc.jpg?width=1200)
いやほんと。
右足の小さな骨一本が壊れただけなのに(大腿骨などと比べて小さいという意味)、体全体にかかる負担が全く違います。体全体で、このわたしの体を支え、動かすために、総動員して協力し動いてくれているのがよーく分かります。肩、首、背中、腰、骨盤、膝、足首・・・全員で右足の使えない部分を補うように、いつも感じない部分の筋肉が活躍してくれています。
よく聞く言葉ですが、怪我を通じて、ちゃんと機能してくれる体のありがたみを再認識しています。
そして、周りの人たちの優しさも感じています。
足の怪我は、そんなにも身近なものなのでしょうか。今日から職場に復帰したのですが(ブラック・ブーツを履いて!)うちの息子も・・・わたしも去年・・・わたしは車から降りた時に・・・わたしの場合は・・・なんて、いろんな人がブラック・ブーツにまつわる話をしてくれました。
そして、「お気の毒に。でも治るよ!」
と言ってくれました。心強かったです。
足には、たくさんの役割があります。一人で立つ、歩く、進む、第一歩を踏み出す、移動する。
その足を怪我するということは、「立ち止まって休む時」「誰かに頼る時」「やり残していたことに気づく時」などという意味があると聞いたことがあります。
今回のわたしの怪我は、「立ち止まって、やり残していたことや、もっと大切なことに取り組みなさい」というメッセージかな、と解釈しているところです。
健康のこと、親のこと、子ども達のこと、仕事のこと。
気になることは多々あるけど、改めて ”やり残していること” に向き合ってみようと思っています。
怪我や病気とか、急な変化、違和感は、何かに気づかせる為に起きていること、と考えてみるのも、自分と向き合ういい機会ですよね。やっぱり自分を知るって、ものすごく大事。そうやって歳を重ねていくのが、生きる一つの意味なのかも、とも思うところです。
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