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[母乳育児]授乳の姿勢といつもの姿勢

昨日岡山市は大きなきれいな満月でした。
今日は少し助産師らしいお話しです。

普段、授乳をしているご様子を見せてもらい、アドバイスすることがあります。

その時に、授乳クッション(半円型の授乳用のクッション)を使っていても、少し前屈みになって赤ちゃんに覆いかぶさるように一生懸命に授乳している方がとても多いです。

また、クッションを使わず、腕の力で赤ちゃんを支えて授乳していて、腱鞘炎が辛いですと言われてる方も多いです。


たまにする授乳ならまだしも、赤ちゃんもどんどん重くなってくるし、1日に何度もする姿勢がそれでは、お母さんのへの負担が積み重なり、腰痛や肩こり、頚の痛み、腱鞘炎などにつながっていきます!

いつもお伝えするのは、赤ちゃんを支える腕の下にクッションやバスタオルを挟んで、お母さんの腕は力が抜けて赤ちゃんに沿わせるだけ、くらいの高さに調整をします。フェイスタオル1枚でもずいぶん楽になることもあります。

お母さんの腰が立った状態で、乳頭と赤ちゃんの口の高さが合い、椅子に座っている時には、お母さんの足がしっかり床につくよう調整します。

足の下に何か置いて高さ調整するのもいいでしょう。

あと、お母さんの背中にクッションなどを挟んで腰を支えるようにします。

骨盤が立った状態で支えられることで、腰や背中への負担もずいぶんと楽になります。

どこかにもたれる場所まで移動するのがめんどくさい。
クッションを準備するのがめんどくさい。

私もめんどくさがりなのでその気持ちもよくわかります。

でもその些細な違いが、後々大きく変わってくるので、あらゆる場所が痛くなる前に授乳の姿勢を工夫してもらえるといいなーと思います。

高さ調節をすることは、母乳の分泌や吸い付きにもいいことだらけです。
前屈みにならないことで、胸郭は広がり、乳頭は突出して、血流も良くなり、赤ちゃんも深く吸いやすく、赤ちゃんの鼻も圧迫されにくい。

ちょっと取り入れてみようかなと思ってもらえたでしょうか?

これは授乳中ではない人にも言えることで、パソコンの高さ、作業するときの姿勢など、椅子や机の高さ調整をすることで体への負担は大きく変わります。

私が指導を受けている合気道の先生はいつも肋間筋が1㎜も縮まないようにと言われます。
広げるのではなく縮まないようにするのです。
人は本来、氣が出ているのに、自分で氣を押さえてしまっているそうです。
肋間筋を縮めないことが、本来の氣が出ている状態になるということです。
他にもいろんな教えがあり、私はまだまだ出来てないことばかりですが、肩の力を抜いて、ちょっと姿勢を良くすることで、みんなでいい氣が出せたら、世の中もいい空気になるのかなと思います。

毎日、自分のことはそっちのけで、小さな命を守ることに一生懸命なお母さんたちの姿には尊敬しかありません。

大事な命を抱くわけですから、肩や腕に力が入ってしまうのも仕方がないかもしれません。

でもお母さんの体や心がガチガチだと赤ちゃんも固くなりやすく、お母さん自身を大切にすることは赤ちゃんを大切にすることにもつながります。


とっても些細なことですが、簡単なことなので試してみてほしいです!

どなたかのお役に立てば幸いです♡

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