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トライ&エラーの恵み~参加者ゼロでも

北浦和駅から徒歩10分ほどの場所にある「まめたんく」はあるお宅の敷地内にある建物です。かつては研究所として様々な発明がされ、新しい技術がトライ&エラーの末に生まれ発信されました。

数10年経った今、「まめたんく」は地域の人々が集まる憩いの場として生まれ変わろうとしています。
持ち主の根岸さんはご自分よりも何十歳も若いちーくんとタッグを組み、地域の協力者と長年放置されていたまめたんくの中の不要なものを廃棄したり、破れた窓など最低限の修繕を施したり、手を入れてきました。
根岸さんの熱い志を受け止めたちーくんが十分に話し合ったうえで本稼働に向けて周囲に働きかけたりしています。

ちーくんはミクマリ音読道場をカフェレストランバオバブにつないでくれた人でもあります。彼のおかげで3月にバオバブでの初のコラボ体験会が実現しました。そこに参加してくれた根岸さんが「これをまめたんくでもぜひ!」と思ってくれて、まめたんく本格稼働に先駆けてミクマリ音読道場の体験会を4/7と4/20にさせてもらうこととなりました。
事前に相棒しゅりさんとまめたんくに訪れ、根岸さんちーくんと熱く話して意志を共通のものにして体験会の案内を始めました。

早い段階でミクマリ音読道場に声をかけてもらえたのが誇らしくて、色々足を運んだりネットも利用し宣伝をしましたが力及ばず、4/7の体験会は参加者なしとなりました。さいたま市は入学式始業式の前日、地域の様々なイベントと日にちが重なり興味あっても都合がつかない人が多かったようです。
申し訳ない思いで事前にちーくんに状況を伝えると、「4/7はまめたんくでどんな風に声が響くかなどリハーサルすることにしましょう」と言ってくれました。その機転と懐の深さに感動しながら昨日の午後はまめたんくで過ごしました。

チラシを貼ってくれていました。奥の白い一階建ての建物がまめたんく。

声を出して見ると素晴らしい響き。声を出した後の滞空時間が長く、声を出すと心地よくなりました。
根岸さんが来てくれて、コーヒーやいちごを勧めてくれて、「こういう流れで人が音読やサイコロ暗算に親しめるようにしたらどうか」などアイディアを出してくれました。
せっかく声をかけてもらったの今日は体験会ができなくて、とふがいない思いをお伝えしたら、「こういうことはトライ&エラーだからね」と力強くコメントしてくれました。

人に何かを伝えたい、突然SNSを駆使して拡散したってなかなか人の心に引っかかることはないのは1年半活動して嫌と言うほど知りました。こういうことに効率は存在しない。継続の努力、ひとりひとりに語り掛けていく。話を聞いてくれそうな人が集まるところを探す。日々通って耕して種をまく。
まめたんくに行く前、午前のレッスンを終えしゅりさんとお昼を食べながら可能性がありそうなところを話し合いました。

「準備10年、成功5分」

人類で初めて南極点に到達した探検家アムンセンの名言です。
準備に10年かけても成功の味は5分。
たった5分の成功のために10年時間をかける。
いろいろな捉え方があると思います。成功は一瞬のこと、準備の期間にこそ恵みがある。いま、そんな気持ちです。

よかった、ありがとう。

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