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わたしと自然の架け橋〜野鳥を愛でる趣味

小学3年生のとき、誕生日に父がヤマガラという野鳥を買ってくれました。当時は野鳥の販売が違法でなかったのでしょう。スーパーに併設されている小汚いペットショップ、父が「ヤマガラ1羽ちょうだい」と言うと、タバコを咥えた店主がヤマガラのカゴに手を突っ込んで1羽掴んでボール紙でできた箱に入れてくれました。

それからというもの、毎朝30分早く起きてチーコと名付けたヤマガラの面倒を見ました。カゴの床に敷いた紙にフンが溜まっているので交換し、水を替え、餌のひまわりの種と麻の実を補充する。
タンパク質を与えるために、ビニール袋を持って林に入り、たくさんのクモを捕まえたりしていました。クモにも詳しくなりました。
小鳥なので犬や猫のように心通わせることはできないけど、チーコはなかなか利口な一面を見せてくれました。そして利口ゆえかある日母の不注意でカゴの戸が開きっぱなしになっている間に逃げてしまいました。

程なくしてチーコ2世が家に来て、またお世話の生活が始まりました。次のチーコはある時巣の中で一生を終わらせていました。数日経っても首がぐらぐらしていたので、巣に飛び込んだ時に首の骨を折ったのかなと家族と話し、涙ぐみました。

次に父がメジロを買ってきました。
ジロベエのお世話の日々が始まりました。メジロにはすり餌を用意します。水気が多くなる日もあり今思うとジロちゃんに申し訳なかったな。
その頃から父はおどしを使ってたくさんのメジロを捕まえるようになりました。

わたしは林に面したマンションに住んでいて、モズにメジロが襲われ血や羽で汚れた凄惨な鳥籠を目撃することもありました。モズのことはいまだに好きになれません。

その頃はわたしも部活が始まったりしたのか、鳥の面倒を見なくなっていました。

最近、ふとした時に耳に入る鳥の声に癒されています。ツツピツツピと鳴くのはカラ類、弱々しいチーはメジロ、力強いピーはヒヨドリ。子どもの頃、野鳥を飼ったことから鳥のことに詳しくなり、野鳥のさえずりというテープを聞いていました。
今になってそれが蘇っています。

自然と距離のある生活をしていますが、鳥たちの声がわたしと自然を繋いでくれています。
気がついたらまた静かに鳥ブームになっていました。去年から使っている携帯電話のカバー、最近使い始めたオーガニックファンデーション。

creemaで見つけたスマホカバー。ベルトにヤマガラが💕
後ろ側、カラ類の鳥のケースなのに何故か右上にメジロも💕
メジロの絵が可愛いファンデーション

あまりメジャーじゃない趣味だけど、毎日ブログを読んでくださるカンナさんと共通していることがわかり、鳥好きが市民権を得た気分になっています。

嫌なことがあっても外を歩くと割と鳥の声は聞こえてきて癒される。立ち止まってその姿を探し見つけて嬉しくなったり。こんな趣味があるのは父のおかげ。

よかった、ありがとう。

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