見出し画像

新しい家族時間~大地と空とつながる

家族でひとつのことをする、できそうでなかなかできないことです、我が家の場合。
両親はアウトドア系ではないし、別荘に行った時に焚火したりバーベキューをしますが、個個が働き一体感はあまりない。
しいて言えば年に一度の味噌づくりの時です。これは家族行事。

昨日は木曜で夫の定休日、もう冬休みに入り部活がオフの息子、こんな日を待ち望んでいました。家族であることを一緒にするため。

木曽農園さんのお手伝いです。

息子を一度連れて行ったことがあり、息子は「たいげんさん(木曽さんのファーストネーム)の鶏が~」などとよく話すようになり、夫にもよく「太陽の下で働くって何ともよくってね~」と話していたので、夫も今度行ってみたいというようになっていました。

家族全員で午後にお手伝いに行くことにして、その前の腹ごしらえをバオバブさんですることに。

木曽農園と同じ桜区にあるカフェレストランバオバブは手ごねハンバーグが人気のお店です。ハンバーグに黒豚と鹿肉を使っているのが特徴で、それにはどうしても人間側の都合で撃たなくてはならなかった鹿肉を使うことが環境問題へのひとつの貢献ではと思いついたことに起因しています。
店長の熱い思いが各テーブルに読みやすく置いてあり、わたしたちは脳で味覚で鹿肉ハンバーグを味わいました。鹿肉の風味が加わってとてもおいしい!わたしが推奨するところは健康志向感が出て家族が大喜びするところが少ないのですが、このハンバーグには男性陣歓喜の声、有機野菜のサラダや付け合わせ(木曽農園さんのものも使われている)も野菜が苦手な息子にも食べやすく、無理がなかったようです。

木曽農園さんではかぶの間引きと大豆の脱穀をお手伝いしました。
お天気よく、快適に作業。
密集して成長しているかぶを少し間引いて、大きく育つようにしてあげます。かぶは地面に埋まっているものと思っていましたが地表から出ていてかわいいのなんの。並んで植わっているかぶのどれを抜いたら、最小限の間引き数で済むか考えながら、夢中で作業しました。夫も同じ様子です。息子だけが作業に集中できずふらふらと、それでも夫やわたしが抜いていくかぶを集めてコンテナに入れたり、できることをさがして動いていました。
木曽さんと夫は初対面、作業しながら女のわたしは絶対気にならないだろう質問を夫が投げて木曽さんが感じよく答えるのを聞いていました。

大豆は大量ではないので、からからに乾いた枝付きの大豆をシートの上に置きシャベルでたたき、落ちるお豆を集める作業をしました。
シャベルだけでは落ちない鞘をひとつひとつ開けてお豆を出します。黄緑色のまるい豆。虫に食われているものの多く、無傷の豆が出てくると感動「ああかわいい」「ああきれい」、一粒一粒が大事です。
これも無心に続けられる作業、相変わらず飽きてしまう息子が「これきりないな」というので「これを全部やれば終わるからきりあるよ」と返し、作業に没頭。最後に木曽さんが来てざざっと仕上げてくれましたが、殻を入れたところから「まだここにも入ってる」なんてさやを開いたり、自分の執着ぶりに自分で呆れました。

帰りは木曽さんが教えてくれた芋ようかんの老舗舟和の口上直営店に寄り、スイーツで一服。父子は芋ソフト、わたしは焼き芋ようかん。

荒川の堤防に近いところ、夕焼け前の空の色がとてもきれい。木々がシルエットとなり車の中からしばし見とれました。

新しい形の家族時間。食と農業。
真面目だけでなく、美味しくて楽しい。
そして行き帰りの車の中の会話もプレシャスなのでした。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?