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学ばない親子

月日が飛ぶように過ぎ、気づいたら中一息子の期末テストが約10日後に迫っていました。
日曜日である昨日は、あえて予定を入れずに息子の勉強の伴走をしようと思い、前日から息子にそう告げておきました。嫌そうでしたが。

周囲に親が子どもの勉強に関わってはいけないと言われるのですが、わたしには塾みたいなことをしたいという野望もあり、職業である音読やサイコロ暗算講師としても息子に指導し、最近は英語も教えているので、親だから入っちゃいけないと言われても境界線をうまく見つけられず、子どもだからというより、かっこうのモニターとばかりについ関わろうとしてしまいます。

そして昨日の午後、昼食をとった後にまず各科目の教科書と前回のテストを用意して30分後の14時半にリビングのテーブルにいるように指示しました。

25分後、まだマンガを読んでいます。時間だよと言ったら部屋に諸々取りに行きましたが、「テストがない」と始まりました。そこに夫が登場、「この汚い部屋は何だ!今すぐ片付けろ!」、わたしはもうすでに14時半なのでないなら教科書だけでよかったのですが、仕方なく待つこととなり、15時過ぎにやっと息子が来ました。結局テストはなく、教科書も英語と技術しか持っていませんでした。

テスト前の週末なのに教科書すらない、と愕然としましたがそこでやりあうわけにはいけない、こんなだからこそテスト前の準備としてすべきことがあること、どんなことをすればいいのかをわかってもらいたい、じゃあ今日は英語をあらかたやってしまおうと明るく言いました。

英語の教科書を広げ、メモにするべきことを書きました。
月と季節の音読、書けるようになる、本文を覚える、単語を覚える、文法を把握する、I my me mine等の代名詞をマスターする、以上。

単語を覚えるためにシートを作ることをアドバイスしたり、一回休憩をいれた後は放置して自習させました。
あとで技術の教科書を音読して、学習のコツをつかむよ。と言い、わたしは自分の音読の仕事をして夕飯の支度に突入、結局技術の教科書は読めず、息子も催促しませんでした。

夜、22時過ぎ、息子がベッドの上でマンガを読みふけっていました。テストまで10日ちょいしかなくて9科目何もしてないのに何考えてるんだろう、ムラムラとイライラの感情が湧き、がみがみと息子に説教をしてしまいました。どういうつもりなの?テストまでどんな計画を立てているの?「勉強したじゃん」と言い返してくるのに対し「勉強しただけじゃダメなんだよ、本文覚えなきゃ仕方ないんだよ」などいろんなことを言いました。息子は動揺していました。

つくづく他人なんだな、と思います。価値観も違う、口では「テストでいい点数を取りたい」というけど、自己の取り組み次第でそれを取れるという仕組みがまだわからない様子です。

日が明けて、そもそも学校のテストの周期に無理やり合わせる必要はないのではないかと思えてきました。本人がその枠にはまってテスト頑張りたいけどやり方わからないなら手伝うくらいでいいのかもしれない。

息子に足りないと思われる「自分との対話」、まずはこちらを真剣に考えよう。

何度言ってもわからない、と息子に対して思いますが、自分もしかり。
どんなに穏やかな人でも「時間」の制約に関して焦りや苛立ちをコントロールすることは難しいと聞いたことがあります。〇時までに行かなきゃ!間に合わない!の類のイライラ。
瞬間湯沸かし器のような一面を持つ自分は簡単に時間の縛りに引っかかってしまう。やる気が起きた時にすんなりとその道を進んでいけるよう、音読やサイコロ暗算で頭を良くしているところだったじゃないの。
学校の枠やテストまでの時間に踊らされました。

テストの結果で安心したいとつい思うけど、これはわたしの都合です。息子にはそこに向き合う素地ができていない。テストにはプロセス色々あるんだなあ。やる気、計画遂行力、学習能力。野放しだった息子が対応できなくてもおかしくないかも。

結局、放っておくことが最善なのでしょう。
つい最近、その趣旨のコメントいただいてたのにまたすぐに過ちを犯してしまいました。
「信じて見守る」ことを学ぶ必要があるなあ。




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