見出し画像

1年中使える「実山椒の下処理」と「ちりめん山椒」の作り方

5月下旬から6月に採れる山椒の実。この時期に入手して1年間つかいます。
今回は、さゆり農園さんの朝倉山椒を入手しました。

一般的な山椒に比べてまろやかな辛みがあると定評がある朝倉山椒

この時期になると山椒を下処理して、色んな方法で保存しています。
まずは基本の下処理から

ー「実山椒の下処理」
(材料)
実山椒 50g
水 1ℓ
塩 小さじ1

(作り方)
①実に付いている枝と軸を取り除きます。軸は少し残っていても大丈夫

②鍋に水と塩、実山椒を入れ火にかけます。沸騰したら弱火にし、4分煮ます。

③柔らかくなったらザルにあげ、冷水にさらします。

④そのまま1時間以上アク抜きをしたのち、キッチンペーパーで水気をよく拭きます。

【山椒の保存方法】

上記の下処理をした山椒の保存方法を3種類紹介します。

①そのまま冷凍

すぐ使わない場合は、小分けにしてラップやフリーザーバッグでしっかりと密閉して冷凍すれば1年保存可能です。これ本当便利。

冷凍した山椒の実 煮物などに使っています

アレンジ①山椒の塩漬け

山椒の実の重量の10%の塩に漬けます。
今回は30gだったので3gの塩で漬けました。

山椒の塩漬け 下味ついてるので万能調味料。混ぜごはんに入れても。

アレンジ③山椒のオイル漬け

山椒の実を瓶に入れて、オリーブオイルを注ぐだけです。

山椒のオリーブオイル漬け パスタやソテーに。


「ちりめん山椒」の作り方

ごはんのお供にぴったりな、ちりめん山椒の作り方です。

こちらも瓶に入れて1週間 冷凍だと1年持ちます。

(材料)
ちりめんじゃこ 70g
下処理をした山椒 大さじ2
A酒 100㏄
Aみりん 大2
A醤油 大1 1/2
A砂糖 大1
(作り方)
①Aの調味料を鍋に入れて、火にかけます
②ちりめんじゃこを加えて、混ぜます。
③山椒を加えて、さらに煮詰めます。

④バットにあけて、できあがり

この時期に「山椒仕事」をするだけで、1年間のごはんが豊かになる気がします。







中央省庁に勤務。日本の食と農に思いを馳せる妄想料理家。休日はNINO FARMにて野菜作りをしたり、全国の産地に出向き美味しい食材の魅力を発信する。フードアナリスト、野菜ソムリエ / 愛媛県出身/砥部焼大使。