#21.静かな情熱。淡々さらり。
我が家の次女と三女はフラワーキッズレッスンに通っています。その様子をぼんやりと眺めているときの出来事です。
お客さんが来られて、予算もお花もお任せ、持参の花器にアレンジをオーダーされました。
受け付けたお花屋さんは、手際よく花を選びアレンジし、あっという間に仕上がりました。
こちらのお花屋さんは、昔からよくあるお花屋さん(冷蔵のショーケースに溢れんばかりのたくさんのお花が収められている)とは違って、冷蔵のショーケースとかはなく(裏にはあるのかもしれない)、緑豊かな草木、枝ものや、季節のお花が数種類少しずつあったり、サボテンや多肉植物が時々置いてあります。この空間がわたしはお気に入りです。
仕上がったアレンジは、華やかなお花中心というよりかは、かわいらしい草木、枝ものが中心のように見えました。華美な美しさというよりも、素朴な美しさです。
その仕上がりにお客さんはとても喜んでおられました。お支払いを済ませて嬉しそうにお店を後に。微笑ましい瞬間。
お花屋さんは、淡々さらりと元の作業に戻りました。その一連の流れを眺めていて、あ、素敵だな、かっこいいな、職人だな、と思いました。
その様子を見ていて感じたことです。
お花も予算もお任せで、手際よくお客さんが喜ぶアレンジを仕上げる。時間としては短いけれど、ここまでのことが淡々さらりとできるようになるまでに、この人はどれだけの道のりをいかに歩いてきたのだろう。いかにお花と人と向き合ってきたのだろう。そこには、情熱があったのだろう。
と。
と思ったとき、ふと浮かんできたことです。
名が残る偉大な音楽家の演奏姿を動画で見ていてわたしが感じるのは、静かな情熱です。
芯があり、どっしりとした佇まいでありながら、柔軟性もある。すごいことをやっているけれど、さらりとした動きで、すごいことをやっているようには見えない。大したことはやってないかのように。無駄な動きは全くなく、淡々さらりと。そこには静かな情熱を感じます。そこに凄みを感じるのです。
表現しています。
すごいことを頑張ってやっています。
すごいでしょ!
"いかにもやってます"
そうではないんですよね。
お花屋さんを見ていて、そんなことを考えていました😊何か通ずるものがあると感じました。
わたしも、淡々さらりと歌をうたっていけたらいいな、そうありたい、と思います。
最後までお読みくださりありがとうございます。今日も素敵な一日をお過ごしください。
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