記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

うつし世は夢ってこういうこと? 捜査一課長のメタバース

 夏休みの友は「江戸川乱歩の美女シリーズ」でした。じゅんぷうです、おはようございます。

 刑事ドラマとか推理ドラマで、VRクリエイターが犯人だったり重要人物の回ってあるじゃないですか。もちろんバリエーションとしてはアリだけど、やっぱりドラマの中で再現される「仮想空間」の表現に限界があって、正直わたしはちょっと冷めちゃったりしていました。

 ところがそんなVRエピソードを最終回にぶっこんできた『警視庁・捜査一課長season6』は様子が違いました。

 わたしはそもそもこのドラマを見ていないのですが、オーソドックスのようでいてまったくオーソドックスではない刑事ドラマであることは、わが家の視聴者代表・夫から聞いていました。ナイツ塙の棒演技とか、へんな名前の被害者とか、本田博太郎のコント的登場シーンとか、これはというシーンは断片的に見せられたりして。

 最終回も、夫が一人でテレビに向かって騒いでいたので、ネトフリ新作『還魂』中だったわたしもラスト数分だけ一緒に鑑賞。

 メタバースの開発に関わる事件を捜査する捜査一係。現実空間とメタバース空間を行き来して捜査をするのですが、なんとメタバースのビジュアルがCGでもそれらしいセットでも異空間演出でもなく、現実空間とまったく差がないという、視聴者へのトリックだったんです。こ、これは斬新!

 まるで江戸川乱歩先生のおことば

うつし世はゆめ
夜のゆめこそまこと

 言ってみればパノラマ島も仮想空間。乱歩世界のメタバースがあったら…という妄想が止まりません🌹

 このドラマの名物的な要素をすべて「怪」だとして、その集大成だったといえるかも。しかも最後が楽屋オチを思わせ、なのに続編も匂わせ、という怪ドラマでした。数分しか見てないけど。


私たちの『私たちのブルース』のブルース!ありがとうございます。泣いた甲斐あります。



この記事が参加している募集

いただいたサポートは①心と体の栄養②妄想と仮想を現実化③さらなる発信のために使わせていただきます❣