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私の知らないクレヨンの世界

「クレヨンしんちゃん」の「クレヨン」は幼稚園児を象徴するアイテムとしての意味だそうです。じゅんぷうです、こんにちは。

ある夜、寝る前に日課のお灸をして
リビングのソファで今まさに寝落ち…
という直前で、せぶんてぃ~ん娘が
「このおじいさんの声聞いてると
もっとよく眠れるよ」

と、勝手にYouTubeをTVで再生し始めました。

そこには「ぺんてるクレヨン」を手にした
白髪の紳士がいました。
このおじいさんが絵を描く動画なのね。
穏やかな語り口の低い声、
たしかに眠りに誘ってくれそうです。

が…
いざクレヨンで塗り始めると
その展開は眠気を吹っ飛ばすものでした。

女性の肖像画なのですが、

え、そこにその色を塗るのはなんで??

さらにその色を重ねるのはなんで????

見れば見るほど頭の中はなぜの嵐…

おニャン子クラブ会員番号25番

娘と「まったく見えてこない!」
「え、ハゲてるの? ねえハゲだよね?」←絵の女性
ああだこうだ言ってる間にも
クレヨンは塗り重ねられていきます。

ところが、ショートカットだと思っていた女性の
後頭部に白のクレヨンで髪の毛が描かれ始めると
突如、それは逆光を浴びてきらきら輝く髪に。
最初にあんなとんでもない色を塗っていたとは思えない、
美しい女性が現れました。

逆光だから顔は影になるんですね。

頬や口回りに思いっきり赤を足して
「肌の下の血管、血の色です」
とおっしゃったとき、
私のトラウマでもある
T先生の教えがフラッシュバック。

人物画や自画像では
赤・青・黄の3色の絵具しか使わない

顔の中にも〇〇色はある

風景画で木々の中にも〇〇色はある

図画の課題はそんなしばりでした。
しばりだけでなく、
先生が気に入らないと
作品を目の前で葬られるという
まるで陶芸家のコントみたいな授業。

その他数々の破天荒な取り組み内容はともかく
思春期入口のトンガリじゅんぷうは反発の嵐。

こちらの動画で顔の色の重ね方を見て
自画像の課題を思い出しちゃいましたが、
このおじいさん先生は
柴崎春通さんといってそもそもは水彩画家。

基本は水彩画のチャンネルだったのが
さまざまな画材にチャレンジされていて
私がたまたま見せられたのが
クレヨン回だったというわけです。
ぺんてるに続いては
息子さんの使っていたサクラクレパス、
海外のおしゃれクレヨンと、
クレヨン動画を3本続けて見てしまいました。

ドローイングやクラフト系の
クリエイターが顔を出さない動画はよく見ます。

柴崎さんの動画の何がいいかって

①もちろん作品のクオリティ

②声と語り口がよい

③飼い猫のマロンちゃんがうろついている

④ご自身を「柴崎」と呼ぶのがツボ

「柴崎も初めてです」
「柴崎がやってみます」
②の声での④がいちいち面白くて
③のマロンちゃんにもデレっとされるのが
ほっこりポイント。

私の知らないクレヨンの世界、
それは超絶技巧のシニア先生による
驚きと癒しの世界でした。

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