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もうやめとけ、と言いたくなった『夫婦の世界』

右から左へ受け流すのがわたしの夫婦の世界…
じゅんぷうです、こんにちは。

NetflixやHuluで配信が始まって
あちこちで感想や考察を目にするようになった
韓国ドラマ『夫婦の世界』。

わたしもいしゃーしゃさんのnote記事を拝読して
ふむふむ何だか思ってたのと違うんだな…
それでも韓国中が中毒になったというドラマを
見てやろうじゃないかと
いざ見始めたら視聴途中の
『悪の花』『還魂2』を華麗に追い越して
Netflixでの全32話を一気見してしまいました。

ええ、一気見する中毒性はあります。

でも、二回は見たくない。

とにかく消耗するのと、
最大の被害者である
離婚夫婦の息子・ジュニョンは別として
誰ひとり共感できる人物がいなかった。

そうはいっても
サレ妻を演じたキム・ヒエを筆頭に
演者のお芝居の熱量は凄まじいし
とくに前半のサスペンス劇は面白い。

やられた分だけやり返すサレ妻と
裏切った自分が悪いのに
妻に人生をめちゃくちゃにされた、と
転嫁する夫のお互いの苦しめ合い。

たしかに皆さんおっしゃるように、
不倫・裏切りへの復讐というよりは
人間の執着が描かれていました。

女医のチ・ソヌ(演キム・ヒエ)
夫で映画監督のイ・テオ(演パク・ヘジュン)
テオの不倫相手ダギョン(演ハン・ソヒ)

何もできない
何もやってくれない
けど体裁だけはいい夫が浮気して
バレてるのに嘘を言い張ってる。
チャンスをあげてるのに逆ギレしてる。
周囲もみんな不倫を知っていた。
勝手に家も担保にしてるし
息子の保険にまで手をつけて
もう許せない…!! 
という気持ちは大いに理解できます。
とにかく夫がゲスい。
わたしも許せないし
見て見ぬふりはできないと思う。
が、周囲を巻き込みすぎ。

ソヌが息子ジュニョンを
学校から連れ出すシーンなんかも
敵を欺くにはまず味方からで
テオを煽るための
計画のうちだったかもしれないけど
あまりにも社会性を欠き過ぎで
芝居だとしたらなおさら
ジュニョンがかわいそう過ぎる。

鬼気迫るソヌの表情管理、
巧みなカット割りと音楽で
次に何が起こるのかと
視聴者も挑発されてしまう。

ソヌが離婚を勝ち取って
それで終わりでよかったのに。
後半は逆襲のテオ…
からの泥仕合。

それだけ、韓国では日本以上に
離婚した夫婦も、その子どもも
生きづらい社会なのかもしれないし
結婚をしていない女性、
子どもがいない女性の生きづらさも
訴える点はありましたが
略奪したダギョン含むVIPの女友会も
テオの不倫を見て見ぬふりだったメンバーとの
女子会もいまいち理解できず。
ソヌの協力者、ヒョンソとの最後は?

結末もだけど
何だかいろいろと心情的に不可解、
だけどノンストップで見てしまうドラマでした。

精神科医のユンギ先生(あらいい名前)も
さっさとソヌのカウンセリングしたらよかったよ。
夫に執着していたというか
自分が築き上げてきたキャリア、生活、人生に
執着していたんでしょうね。
だからテオを許せなくて、ダメージを与えたあと
何かもう一発「火に油」的なダメ押しをして
それで状況がこじれてしまう。

あの、台風や大雨のときに
川や田んぼの様子を見に行ってしまう人、
全国にいるじゃないですか?
ソヌの行動もそれじゃないですか?
もういいよ、家の窓から見える範囲でいいよー!
この「火に油」が韓国でウケたポイントかもですし
ファッションも含めたキム・ヒエ劇場。
ソヌ役で百想芸術大賞の女子最優秀賞受賞。

いやはやレジェンド級のゲスを見られた作品でした。

ところで、インギュの死の真相どうなった?

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